斜ってるわけじゃないんだけども、斜ってらようなことをしてる。斜ってる、ってのは「斜に構える」と同じ意味です。あんまり斜なことはしちゃあかんなと思ってる。それは、斜なことをしていると、どんどん社会からずれてしまうのではって恐怖があって、ただでさえ社会と接点が少ないと、斜ってしまうことで、余計に社会性を失うのではと怯えてしまう。
なので斜ってることはやめよう、と思っているのに、なんか斜ってるようなことをしてしまう。
今日は『キング・オブ・コント』という大きいお笑いの賞レースの決勝があり、大好きな芸人さん達も沢山出ていたのに、その時間はサイゼリヤに行っていた。
一人で、ドリンクバーだけで、その時間ひたすらドラマ『コントが始まる』を見ていた。
『キング・オブ・コント』の決勝の日に、なぜ『コントが始まる』を見ているのだろう。これも途中までこの異常性に気がついていなかった。途中でTwitterを開いて、キング・オブ・コント一色なタイムラインを見て、やってしまったのかもしれないと思ったのだった。
キング・オブ・コントは録画していたから、家に帰ってから追っかけで見たらいいんだけども、昨日途中まで見ていた『有吉の壁』の二時間スペシャルの続きを見ることにした。家族で見て、めっちゃ笑った。家族ぐるみで斜ってるわけじゃないけども、斜ってるようなことをしていたような気がする。
流行りに乗るってことが斜に構えないってことじゃないんだけども、それでも同時間帯に近い分野の違うことに手を出してるのは斜ってると捉えられても仕方ない。でも、なんていうか、下手くそなのだ。
同時間帯でその波に乗るのがあまりに下手すぎる。
思えば、大縄跳びに入るのも下手だった。
私は世間の動きやら、流行りやら、同時間的なこと、それらが大縄跳びのように感じていて、結局入るのにミスっちゃって、端っこで一人で遊んでる。そんな状態ばっかりだ。
流行りに乗るってのも才能だと思っていて、その才能がない、なさすぎると、私はこの頃よく思ってる。
別にそれは駄目なことじゃないけども、斜ってるわけじゃないのに、斜ってるような行動しかとれないのは、いらぬところでいらぬ評価を下げてる気もするし、祭りの中に入れないのは寂しいし、なんか良くない気もする。
大きい音で音楽が鳴ってる時は踊れる人になりたい、って思いつつ、その音に気がついてなくて、イヤホンで大音量で音楽聴いて踊り狂ってる。それは傍目から見たら変な人にしか見えないのよ。あかんよねえ、あかんよなあ。うーん。音楽聴いて寝ます。ぐーすかぴー!
今日の見たり聴いたり読んだり
・podcast『蛙亭のオールナイトニッポンi』第50回
→前半、中野さんが漫画「カバチタレ」のアシスタントをしていた時の話。後半、寿司ダジャレ対決。寿司ダジャレ対決が始まる前のイワクラさんの「へいらっしゃい!」と「へいらっしゃい……」が好きでした。
勝者の寿司食べてるASMR音源配信もめっちゃ良かった。「咳が……」でめっちゃ笑った。
・2021年9月29日放送『アフター6ジャンクション』"KREVAに聞くブロードウェイミュージカル「イン・ザ・ハイツ」歌詞翻訳の世界
→『イン・ザ・ハイツ』見たいとか、ラップを日本語訳するの大変ってのを通り越して、日本語ラップって面白いなー!って思っちゃういい特集だった。
・2021年9月27日放送『アフター6ジャンクション』"最新洋楽解説by高橋芳明
→BTSとcoldplayのコラボを繋ぐのがcoldplayの名曲"fix you"で、そんな人は星の数ほどいるけどもあの曲大好きだから物凄くグッときちゃった。後半の今月のおおすめ曲で、ポストパンク系の曲が私は好きだなーと思いつつ、ピンとこない曲もピンとくるようになったらもっと楽しいし面白いよなーと思ってピンとくるようになりたい!って前向きな気持ちになったよ。
・Netflix『OATSTUDIO』"複合体"
→ニール・ブロムガンプ監督の短編集。この短編集は以前にも見たけども、日本語字幕付きは初。こんな複雑な設定の話だったんだと驚いた。殺した人の身体をどんどんくっつけて、近づいてくるあの怪物のビジュアルは凄すぎる。結局、映画化には至らなかった『エイリアン2』の続編の企画があったけども、ニール・ブロムガンプ監督がエイリアンを撮ったら?な作品で面白かったです。
にしてもどこから思いついた話なんだろう?生体認証ってめんどくさいよね、ってところから始まってるかわかんないけども、"生体認証"ってネタをこんなにも怖くて不気味で気持ち悪くできるんだから凄いねえ…。
・U-NEXT『ぱん。』
→阪元裕吾・辻凪子監督。数年前に映画館で見てたけども、久しぶりに見た。当時も「映画ってこんなに自由でいいんだ!」って感動したけども、今回も同じように「こんなに自由でいいんだ!」って感動した。
色々なめちゃくちゃが詰め込まれた14分。玄関に置いてあるロケット砲を担いで、さらっと打ち始めるってなんて自由なんだ!って感動した。感動するシーンじゃないけども、説明より道理より面白さを優先するって、どんどん難しくなるから、そんなことができてるこの作品が久しぶりに見られて本当によかったです。