にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

実家に帰ったり、ホラーを考えたり、メキシコ麻薬戦争を読んだり。

祖母の家に一週間いたけども、精神科の診察があるのでまた実家に帰ってきた。

祖母は最近元気がないみたいなので定期的に行ってあげねばと思う。

あんまり行ったり来たりなのは、私がしんどくなってしまうのでと今週は実家にいるけども、また来週か再来週には行こうと思う。

孤独はやっぱり心を弱らせるんだと思う。心が弱ってる上に身体も弱ってどこにもいけないとなると余計に弱っていく。ならば私が一人いるだけでも違うんじゃないかなと思ったりする。

張り合いはないかもだけど、一人いるだけで違うだろうし。

 

 

帰り道に本屋に寄って早稲田文学二〇二一年秋号『特集:ホラーのリアリティ』を買った。

 

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そういえばいつからこんなに「ホラー」が好きになったんだろう?って考えたらライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルで三宅隆太監督が初めてやってきた時の「Jホラー入門特集」が大きかったと思う。

観客に怖がらせる工夫や演出の話がとても面白くてそこから引き込まれたような気もする。

でもその前を辿ると深夜番組『放送禁止』の衝撃だったり映画『ノロイ』を中学生の終わりみたことだったり、アンビリバボーの心霊写真特集だったり、USOジャパンだったり、色々と源流はありそう。

それからメンタルやっちゃってからホラーがより好きになった気がする。日常的な世界の映画は見られなかったけども、ホラーとドキュメンタリーは見ることができたのは大きかった気がする。

大きな言い方をすれば、こんなにしんどくなってしまう世界をちゃんと把握したいってのがあったと思うし味覚障害の人が辛いものばっかり食べるみたいな状態だったのかもしれない。

なんにせよ「ホラー」のことをよく考えちゃう。そりゃ愛好家からすれば本当まだまだなんですけども、なんとなく好きなものとして強いし、そんな中で「ホラー」についての雑誌が出てるんだったら読んでみたい!ってなったわけです。

あと『ダンダダン』の二巻も書いました。こっちもよくよく考えたらオカルトがテーマじゃん。

 

 

・今日見たもの聴いたもの読んだもの

 

Yo La Tengo「Sugarcube」

 

Sugarcube - YouTube

 

昨日に続いてヨ・ラ・テンゴのアルバムを聞いていた。今日は三曲目の「Sugarcube」が凄く好きになった。

ギターの歪みの音がなんて超かっこいい音なんだろう!この歪みめっちゃ気持ちいい!

 

 

スクリプトドクターの『サクゲキRADIO』#3

 

#3 うわ、マジか……!? というくらい難しいことに挑戦しているシリーズ最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の野心的すぎるサクゲキについて(※ネタバレなし) - スクリプトドクターのサクゲキRADIO | Podcast on Spotify

 

三宅隆太さんのpodcastの第3回(一つ前に番外編もあり)。今回は死霊館シリーズの最新作の話。今回も凄く面白かったです。それこそ死霊館シリーズが凄く見たくなった。ターミネーター3ターミネーター4についての話とか「あーなるほどなー」と思ってしまった。そして観客というわがままな私たちとか、続きを作る大変さとか、なんか色々と思ったり、そして全てをひっくるめて映画が見たくなる本当いい番組だと思う。

 

 

・ヨアン・グリロ『メキシコ麻薬戦争』

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買ってから数年、積んでたけども、やっと読み終わりました。

『メキシコ麻薬戦争』っていう概念は知っていても実のところなにが起きているのかわからない、その"戦争"について、複雑怪奇な歴史から始まり、麻薬戦争で起きている残虐非道な事件の数々、そして内側で生まれている文化や宗教。カルテルのボスを讃える歌「ナルコ・コリード」を歌う人々の話や、ボスが書いた聖書を信仰する宗教とか、奇妙だけども現実に存在し、動いているもの特有の手触りが妙に残る。

そして麻薬戦争もまた、経済であるし資本主義であるし新自由主義であるという噛み砕けない妙な現実に「うええ〜」と変な声が出てしまったり。

そんなに簡単なことではないと言いつつも麻薬戦争のある種の解決策がその麻薬を「合法化」するってのも、なんか不思議だけども、禁止され違法であるからアンダーグラウンドでお金が動き力が蓄えられるから、アングラ化させないってのは、なるほどなあ…と思ったりした。

例えば私がSwitchで遊んだり、Netflixを見たり、普通にご飯を食べたり、youtubeを見たり、そんなことは当たり前にやってるけども、こんな生活を手に入れるために殺し屋をやっている若者がいるってのが、もうどういう顔で読んでいいものかわからなかった。世界、大変すぎる。

2010年前後までのメキシコ麻薬戦争の本なので、それからどうなっていったかが記された本があれば読んでみたいと思った。