土曜日は24時間寝ていた。嘘みたいだけども本当に24時間寝ていた。
とはいえ、ずっと寝ていたわけじゃなくて、数時間ごとに目は覚めてる。でもすぐにまた寝て、ぐーすかぴーで、累計すると24時間寝ていた。そんな日だった。
なんでそんな寝てしまったか、といえば、前日の金曜日に、お坊さんが来たからだ。
祖母の四九日までの間、毎週お坊さんが来てお経を唱えるってのがある。
それの準備をしなきゃいけなかった。
準備といっても部屋を綺麗にしたり、お坊さんが来たら軽く気を遣ったり程度なんだけども、それに全リソースを使ってしまったみたいだった。
こんな風に過眠をしてしまうと、自分の身体は未だに壊れたまんまなんだなあと思ってしまう。
毎度のことだけども、鬱になって5年経ってるのに!と思うんだけども、壊れちゃったものを治すのって、やっぱり相当大変なことなんだろう。
ただ、ずっと過眠気味かと言うとそうではなくて、普段は不眠気味というか、寝るのがめちゃくちゃに下手だ。
というか深夜になると目がどんどん冴えてしまう。
寝なきゃと思うと、余計に緊張してしまって眠れなくなる。
睡眠薬を貰ってた時期もあったけども、飲むと翌日ずっと眠気が溜まっていたり、基本的に身体に合わなくて、飲めないなあと思ってしまった。
睡眠との向き合い方にずっと難儀している。
そろそろ慣れたいけども、メンタルやっちゃった人がほぼ全員口を揃えて睡眠が難しいと言ってるから、やっぱりそうなんだと思う。
「正しく生活」をする。
正しい生活とは?と思うと、夜ちゃんと寝て、朝起きて、仕事や学校へ行き…と書いていて気持ち悪くなってきた。
そんな正しさからは程遠いところに私はいる。
何度、正しくなくていいってわかってても、やっぱり基本的には正しい人たちが世界を回している。
ゴミの収集だって、めちゃくちゃ朝だ。
私はゴミの収集で朝起きなきゃいけないと思うことですら、緊張してしまって眠れなくなってしまう。
緊張しなきゃいいだけなんだろうけども、正しく生活するってことに一々私は緊張をしてしまう。そんなふうにいつからかなってしまった。
正しくなくともいいと思うけども、やっぱり世界は正しい生活をしている人たちが動かしている。
それに私は皮肉でもなんでもなく、本当にリスペクトをしている。
いつか自分もそちら側にいけたらと思う。
正しさなんて求めてないけども、普通の生活ができないってのは、孤独感が強くなっていくものだ。
孤独は人を狂わせると聞いた。
正しい生活ができないうちに、気がついたら狂ってたとなったらやだなあと思ったけども、半ば狂っちゃったようなものだから、仕方ないのかなあとも思う。
正しくない生活を今はしている。それに不甲斐なさも、申し訳なさも感じてる。
でも、それらを強く意識しすぎたら、辛くなってしまう。
自罰的になりすぎちゃう。
だから、不甲斐なさも申し訳なさも感じながらも、自分は正しくない生活をしている自分を優しくしてあげようと思う。
睡眠が下手すぎる私を、どこかでは優しく見守っておきたい。
不眠と過眠を繰り返してる私を、私は近くで優しくしてあげるのだ。