ストラテラを二年ほど飲んでいます。これまでは80mgを飲んでいたが、この度、増薬となりまして、人体が摂取していい法で定められた最大数値である120mgまで飲んでいるところです。
薬を増やしたことによって、ここ数日はまた体調が安定してなくて、はちゃめちゃに寝込んだりしているわけですが、それでも飲んでいます。私はお医者さんに言われたことは素直に従う方やから……。
で、今回はストラテラと文章を書くことについて、書きたいというか「ストラテラを飲むと、文章が書けなくなる。小説が書けなくなる」という話について、私の二年飲んでる体験から書こうと思います。
勿論、これは個人差のあるものだから、私の話が全てのストラテラユーザーに当てはまるわけではないことも知っています。
ただ「ストラテラを飲むと文章が書けなくなる」という話が全面的に多いので、それに対する「いや、こういうこともあるよー」ってのは書こうかなと思った次第です。
まずストラテラは発達障害、いわゆるADHDに使われる薬です。
具体的なことは、そういう詳しいところ(医療機関のサイトがなおよし)に任せるとしまして、私が処方されたのもADHDと診断されたからです。
また私は精神障害者手帳の3級ホルダーでもあります。
そういうことから、2年前にかかっている病院でじゃあ飲みましょうか、となったわけです。
このブログをさかのぼってもらえればわかりますが、私は飲む前も飲んだあとも更新を続けています。
というわけで結論でいえば「ストラテラを飲んでも文章は書けた!小説も書けた!」となります。
ただ、それは自分に合っていたというのはあるでしょう。また120mgに増量している今、それが保たれるかはわかりません。
その一方でネットでストラテラを飲むことで小説が書けなくなったという意見もわかります。
以前に比べて、私自身空想に浸るという時間は減ったからです。
頭の中で、つねに思考が勢いのついたバスケットボールのようにバウンドし続けるような、そんな感覚がストラテラを飲む前はありました。
それこそ目にしたもの、耳にしたものから、思考が果てしなく広がっていく感覚はADHDな人ならわかってもらえるかもしれません。
ストラテラを飲むことでそれはかなり減ったように思います。
思考があちらこちらに絶え間なくバウンドし続けるような状態ではなくなり、基本的には脳の中は誰もいない体育館くらい静かになりました。
多分ですが、小説を書けなくなったという人はこのバウンドする思考をそのまま文章に流し込んでいたタイプなのではないかと思います。
つまりには空想に浸る、頭の中に際限なく空想が広がる、そしてそれを小説に流し込んでいくタイプ。
そういうタイプだと、ストラテラを飲むことで小説が書けなくなった、想像力が減ってしまったとなるかもしれません。
私は病院の先生にストラテラを処方される際に「小説が書けなくなるって聞いたのですが」と不安にかられて聞きました。
すると先生は「思考が理路整然とするから逆に書きやすくなるかも」と言ったんですね。
実際、理路整然としているかどうかはわかりませんが、私自身小説は書くことができています。
それは元々、頭の中で常にアイデアがあるというタイプではなく、文章を書きながら広がっていくタイプだったというのもあって、小説が書けているのかもしれません。
つまりは小説を書きながら、自分には見えている関連する事柄や展開を掘り出し、それを書くことは結局できたということです。
何が言いたいかといえば、この自分にしか見えない関連性を感じることができなくなったということはありませんでしたし、今でもそれは多分できているはずです。
ストラテラを飲むことで、できるようになったことの一番大きなことは料理が作れるようになったというのが大きいです。
ストラテラを飲む以前に比べても、料理を作るということが何のストレスもなくできるようになりました。
また味付け等も上手くなっています。
多分、これは思考が理路整然とする、その効能がバッチリ出ているんじゃないかなと思います。
文章を書くということから離れましたが、ストラテラの効能で言えばそういうことはあるということです。
また文章に書くということに戻れば、このブログの更新量を見てもらえばわかりますが、飲む前(~2020年3月)から飲んだあと(2020年4月~)と比べても変わりないと思います。
文章は書ける!というのは伝えたいところです。
ただ、小説を書く本数は減っているように思います。
でも一番の理由としては書き始めた2017の頃は一種の脳内フィーバー状態で、どんどん書けたというのもありますし、書きたいこともやまほどあったというのもあります。
それでも0から1にする作業はやっぱり苦しくなっているのかなとは思います。
ただ、1にしたあと100にしてく作業に関してはストラテラを飲んでいても全然できることだなとも思います。
色々と書いてきましたが、何が言いたいかといえば「ストラテラ飲んでも書けることは書ける!」という話でした。
しかし、やっぱり脳にダイレクトアタックする薬ですし、人それぞれ効果は違います。
また書くことも人それぞれ重みが違うことです。
書くことは自分にとって命綱のようなものなのだ。という人は無理してストラテラ等の薬を飲まなくてもいいのかなとも思います。
もしくは書くことが命綱のようなものでも、日常生活も少しはましに送りたいであるならば、ストラテラを飲んでみてもいいかと思います。
ストラテラを飲むことで、できなくなることもあれば、できることもあります。
そしてその状態の脳と身体を使いこなすことで、また新たな生活を送ること、また新たな文章を書くこと、そして新たな作品を作ることもできると思います。
最後にですが、ストラテラは頭にダイレクトアタックする薬と言ったように「合わないから」と言って突然やめるのは危険です。
ちゃんとお医者さんの処方を守りつつ、合わないと思ったらお医者さんに相談し、これからの治療方針や、もっと言えば「書くことについて」を考えるのも大事なことだと思います。
といいながらストラテラ120mgが脳に行き届いて書けなくなったらめっちゃ凹むと思います。
その時は、書けていた頃の用量である80mgに減らしてもらうつもりです。
発達障害と書くことの折り合いをつけていきたい…!!