今は2022年の9月20日、午前3時前。2022年9月19日を私は睡眠で溶かしてしまった。
台風が来ていた。それで予定がなくなってしまった。
だからってわけじゃないけども、朝まで勉強をしていた。不安に襲われたからだ。
この先、どうすれば生きていけるんだろう?って不安。
そういう不安に襲われた時は、何かに没頭するのがいい。だから勉強をした。
現実逃避のために勉強をした。
勉強をしすぎて、妙に頭が稼働しすぎた。それで睡眠薬を飲んだ。
そしたら2022年9月19日は消えてなくなってしまった。すべて眠っている間に無くなってしまった。
それから起きている。2022年9月20日を起きている。
テレビをつけている。NHK。AIによる自動音声が台風情報を伝えている。
AIによる自動音声というのがいまいち私には理解できない。それでも何度も繰り返されてる。
AIによる自動音声。
AIによる自動音声が言う。「命を守る行動をしてください」
台風は住んでいる地域から離れていった。
ただ低気圧が残っている。頭痛がする。
頭痛と精神的なダウナーに身体全部を包まれてる。
あんなに寝たのに、気分は良くなくて、もう少し寝てみたいと思うけども、あんなに寝たから眠れない。
古川日出男の小説を読んでいた。『とても短い長い歳月』という古川日出男のこれまでの諸作品をDJが抜粋し、DJミックスのようにつなぎ直した一冊の本。
それを読んでいた。
読みながら、私は文章が書きたいと願った。
体調が悪くとも、精神が良くなくとも、とにかく文章が書きたいと願ってしまった。
古川日出男の文章はそんな気持ちにさせた。読ませていく、その文章は。
私は文章を書いていたい。
文章を書くことで何か変化を期待しているわけじゃない。
ただ文章を書きたいと願っている。文章を書くのは楽しいから。ただ楽しいことを私はしたいのだ。
耳の奥が圧迫されているような気がする。
それは低気圧のせいかもしれない。
気分が悪いのも、低気圧のせいかもしれない。
低気圧のせいじゃないかもしれない。
なんのせいか結局のところわからない。
ただ、しんどくて苦しいという感覚だけはある。
だから、楽しいことがしたい。
そんな中でも楽しいことを。忘れられるようなことを。
だから文章を書いている。特にオチはない。
でも2022年9月20日の午前三時の感情だけはあるつもりだ。