こんにちは、両目洞窟人間です。
今、はちゃめちゃに風邪をこじらせていまして、布団の上でこの文章を書いています。
急に寒くなりましたからね。皆様も体調にはお気をつけください。
ブンゲイファイトクラブ6(以下、BFC6)が終わりました。
私は本戦に出ることはできましたが、そこで勝ち上がることはできず敗退。
結果は藤崎ほつまさんの優勝となりました。
とてもおもしろい大会でしたので、興味がある方は本戦から読んでいくと楽しいです。
また有志の方が落選作品をまとめられています。
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どの作品も、原稿用紙400字詰め6枚という制限の中で、濃密なものが書かれていてとても良いです。
濃密ゆえに一気に読むと疲れてしまうくらいでした。
BFCに出場したのはこれが初めてで、参加してみようと思ったきっかけは、今回もジャッジで参加されていた子鹿白介さんの存在でした。
子鹿白介さんが以前ジャッジで私の作品を取り上げてくださったことがあり、その時に私はこのBFCを知りました。
今年もBFCがあると知ったのも子鹿白介さんのツイートからでした。
それでなんか面白そうと思い、ファイターで参加してみることにしました。
子鹿白介さんがいなければBFCに参加するどころか、知る機会もなかったですから、本当に感謝でいっぱいです。
で、BFC6に参加した感想ですが、めっちゃ大変でした。
日頃、社会の端っこで趣味で小説を書いているだけなので、そんな人間がいきなり本戦というスポットライト当たるリングにあがることになり、そこで様々な殴り合いをしたわけですから、まあ大変でした。
ケビンスって漫才師の掴みの「こんだけ人がいるってことはさー!俺のこと嫌いなやつもいるんだろなー!」って言葉が頭をよぎったりしました。
自分のパンチ力のなさを知ったりもしました。
感想ツイートの「良かった作品」とまとめられてる中で、自分の作品がなくて「うっ!」となったりしました。
松本勝手口さんのジャッジで「モチーフ相互のギャップに頼った単調な大喜利的推進力」と自分の弱点をつかれて、膝から崩れ落ちたりもしました。
ササキリユウイチさんのジャッジで「この長さに対してのパンチラインの数が足りないと感じた。」と自分の弱点をつかれて、膝から崩れ落ちたりもしました。
そしてそれぞれの作品の強さにも圧倒されました。
特に吉田棒一さんの存在にびびりました。
吉田棒一さんと私の作風は違いますが、それでも「おもしろ」を小説でやりたい、やろうとしている、そしてやりきっている。
吉田棒一さんの繰り出すパンチ、キック、絞め技の数々に呆然としてしまったのでした。
そして一回戦敗退。
「やっぱりかー」と思いつつ、正直、めちゃくちゃ悔しかったです。
以下は敗退コメント。お笑い賞レースの芸人が負けて悔しいだろうに、こっちを楽しい気持ちにさせてくれる敗退コメントが好きなので、自分なりにやってみました。
じゃあ出場して嫌だったかと言われると、それは全然ありません。まじで。
それこそ敗退コメントでも書きましたが、大きな舞台で立たせてもらったという感覚がありました。
日頃、社会の端っこで、公募にも出さず趣味で書いてるだけですから、こんな大舞台に立てたのは嬉しかったです。
そして沢山の人に読んでもらえたこと、それにコメントをもらえたこと、それは肯定的であれ否定的であれ、とても嬉しいものでした。
実況していただけたのもいい思い出です。人の口から出る「◯◯だにゃ」って言葉がやわらかくかわいくていいなと思いました。
— ハギワラシンジ(本人) (@hagiwarasinzi) 2024年11月7日
また小説を書いている多くの方々とこうやって相まみえたのも嬉しかったです。
みんなそれぞれが、それぞれの生活の中で書いている、そんな一端を見ることができて良かったです。
そんな方々と戦えたのは嬉しい限りでした。
というか、そもそもなんですけども、文芸ファイトって面白いですよね。本当は戦いようのないものをこう戦わせていくって。
本当スリリングで良かったな。ひりつくっていいですね。
BFC6の応募要項を見ていた時に、ふと頭の中で「デデッ!!」と音がしました。
BOOM BOOM SATELLITESのKICK IT OUTでした。
それを書きたいなと思いました。
「この小説をきっかけにBOOM BOOM SATELLITESを知りました」と言ってくださった方がいて、凄く嬉しかったです。
好きだったバンドに、ほんの少しだけですが恩返しのようなものができたのかもと思いました。
改めてですが、BFC6に出場することができてとても良かったです。
ファイターの方々、ジャッジの方々、読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
そしてなにより、このイベントを開いてくださった主催の惑星と口笛さん、本当にありがとうございました。
あとここからは宣伝。
両目洞窟人間が今年書いた小説だとこの『すなぎもちゃん387』が評判いいので、BFC6でご興味持たれた方はぜひ…
それから中編小説『夕焼けパラレル団地城』も相変わらず販売中です。こちらは紙のみの販売です。こっちも評判いいです。喋るねこがでてこないので、喋るねこが出てこない両目洞窟人間の作品が気になる方はぜひ。
以下、試し読みのページです。
それから、BFC6決勝戦用に書いた小説も公開しています。
『リヨン25を飛べ』って作品です。
こちらは実話を元にしたフィクションです。
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来年のBFCはどうしましょうね。喋るねこっていう手の内がバレてしまったからなあ。
でもそんな手の内がバレてしまったうえでも面白くて、強いものが書ければと思います。
そのためにまた日々をやっていきます。
お会いできた皆様ありがとうございました。またどこかでお会いしましょうね。