にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

柚子ハッカさんの『初夏のSF短編まつり』に参加しました。(それから自作品のあとがき)

こんにちは。両目洞窟人間です。最近好きな食べ物はバターチキンカレーです。

先日、柚木ハッカさんが主催する『初夏のSF短編まつり』に、自作『アンダーグラウンド・ガールズ・ラフィング・エキセントリック・ジョーク』で参加しました。
以下、作品のリンクになります。


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植物がある風景orサイバーパンクものというお題でしたので、サイバーパンクを選択し自分なりのサイバーパンクというかサイバーパンク世界での漫才……っていうような小説を書きました。M-1風に言えば漫cyber punk才。それもまた漫才……。
弟という身内からの評価ですが、近作では一番出来がいいんじゃない?ってことです。嬉しいですね。
もしよければお読みいただけたら幸いです。

そして柚木ハッカさんが主催している『初夏のSF短編まつり』ってなんぞやという方もいらっしゃると思いますので、そちらもリンクを用意しております。はい、どーん。

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なんと基本的には応募があったものに関してほぼ全てを採用し、採用された作品に対して1000円分の図書カードを進呈するという凄い姿勢の企画です。
その理由もとてもいいものでしたのでぜひぜひ一読を。
小説を書いてるんだけどもって方にはおすすめの企画じゃないですか、ってことで私も応募しました。
すでに何作が応募作品が掲載されております。たくさん読んでいきたいものですね。
あとなるべく本屋さんで本を買っていきたい。本と本屋にお金を落としていきたい気持ちに超同意。



ここからは自作品『アンダーグラウンド・ガールズ・ラフィング・エキセントリック・ジョーク』のあとがきです。
サイバーパンクというお題を見た時に真っ先に出てきたのが漫才でした。多分「伝説の一日」のダウンタウンの漫才を見た直後だったので、強引に脳内で結びつけたのだと思います。そういうような誤解と勘違いを脳みそはやってしまうのです。
書きながら何度かぶつかったのはサイバーパンクって何?っていう気持ち。
サイバーパンク作品に触れてこなかったわけでもサイバーパンクを知らないわけでもないのですが、サイバーパンク作品をサイバーパンクたらしめているものがわからなくなったり、ディストピアとどう違うの?って段々迷子になっていくような、そんな状態で書いていました。
そんな時によく聞いていたのはTHA BLUE HERBの『未来世紀日本』でした。サイバーパンクヒップホップ。BOSSの鋭いサイバーパンク世界の描写に震えながら、とりあえず書いていたのが本作です。


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というわけでサイバーパンク描写が薄いとか、サイバーパンクはこんなんじゃないってなったら、もうそりゃ弱いところをつかれてしまったよ~ってなるしかないって感じです。見たり読んだりする分には好きだけども、ここまで自分からSF出て来ないとは思わなかった。頑張っていきたいですね。



近年で一番好きなサイバーパンク作品はゲームの『VA-11 HALL-a』(ヴァルハラ)で、これはサイバーパンク世界の場末のバーで働いて、客の話に耳を傾け続けるというものです。サイバーパンク世界、というかこういう近未来の普通の人々の普通の日々みたいなものを、自分も書いてみたいなあって思ったのが今作でした。
それにしてもなんですけども『VA-11 HALL-a』はめっちゃいいゲームなんですよ。場末のバーだから下ネタも多いゲームなんだけども、それ含めて、その世界で生きている人たちの「普通」と「普通の痛み」と「普通の幸せ」が余すことなく描かれているんですよ。
名作なんて言っちゃうと大きすぎるかもですが、傑作であるのは間違いないと思います。もしよろしければぜひぜひです。


お題としてサイバーパンク小説を書いた結果ですが、普段書いている作品よりも、想像力で飛ばすことができる部分がたくさんあって楽しかったです。
最近はどうしても日常で煮詰まってる人の話を書きがちだったので、そうじゃない作品が書くことができただけで嬉しかったです。
想像力でめちゃくちゃやる作品、今回そうやって書くことで、個人的には小説書くの楽しい~って気持ちをまた思い出した感じです。またどんどん書いていきたい。

あと書く前に古川日出男さんのインタビューで音楽を聞きながらその音楽でチューニングをするように小説を書いてるっていうのを読んだのですが、それを早速真似してみたらめっちゃ調子良かったです。
というわけで次はこれでチューニングしながら書きたいって音楽とともにさようならです。それでは~。


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