にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

イエスは水をワインに変えて、クリストファー・ノーランはジャンボジェット機を爆破した。

TENETを見ました!と言っても、公開日に見たので、実は一ヶ月前に見てたのです。
それで本当は弟とやっているPodcast『はぐれラジオ純情派』で感想回でもやろうと思って準備もしていたのですが、なかなか色々と都合が噛み合わなくて結局今の今までできずじまいになっております。
本当はラジオの中で、クリストファー・ノーラン監督についてあれこれ言いたい!って思ってたのですが、結局録れず仕舞いなので、ここに書こうと思います。
本当は『TENET』の感想を書こうと思っていたのですが、このクリストファー・ノーラン語りたい~っていう前段部分が長くなったのでここだけ独立させてしまいました。すぐオタクは話が長くなるんだから…。
では長いですが、よろしくおねがいします。


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クリストファー・ノーラン監督はなぜ「本物」にこだわるのか?


まず始めにですが、TENETの大きな感想なのですが、本当に面白かったです。
観客席に座りながら、中盤からの展開に興奮してしまって、一度頭をつかんで、うわー!ってなってしまいました。
興奮すると身振りにでちゃう30歳男性。もっと落ち着いていきたいですね。
でも、極端なことを言うと「私はこういう見たこと無いものが見たいから映画が好きなんだ!」と映画が好きな理由、それも映画をどんどん見ていく中でわかるようになってきた味の方ではなく、子供の頃に映画を見て覚えた原始的な興奮を私は『TENET』で思い出しました。
子供の頃に映画を見て覚えた原始的な興奮。
それに関連するようにクリストファー・ノーラン監督は今作『TENET』公開に合わせたインタビューでこの様に語っています。

 「映画を見直して参考にする必要もないほど、もう私の一部になっているんです。行ったことのない場所へ行くような気分で、子どものころに感じた映画とのつながりを再現しようとしました。まったく新しい場所へ連れて行かなければならないので、誰もオリジナルの新しいジェームズ・ボンドをつくることなど不可能なのです。だから私は、自分なりのボンド映画をつくろうとしたのではありません。子どものころにスパイ映画を観て感じた、壮大なスケールのエンターテインメントの興奮を自分なりにつくり出そうと試みた映画です」

www.esquire.com


しかし『TENET』を見た観客はわかると思いますが『TENET』は「007」シリーズのようなスパイ・アクションとはかなり違います。
『TENET』の感想の多くは「難しかった…!」となっている人も多く、ネット上には考察記事が考察動画が溢れています。
『007』の興奮を、自分なりに作り出そうと試みた映画が『TENET』につながる。
そのインプットとアウトプットの形の違いは一体なんなのでしょうか。
むしろ、こう言ったほうがいいのかもしれません。
現代の観客に『007』を見たときのような興奮を味わってもらうにはどうしたらいいのか?



なんて大見得を切りましたが、その答えは持っておりません。
『メイキングオブテネット』も買えませんでしたし。
だから、ここからはノーラン監督作品と、そして今作TENETがしようとしたことからちょっと自分なりに考えてみようと思います。
願うことならば狂気に陥らない想像になっていることが望ましいです。


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クリストファー・ノーラン監督の映画にはとても熱いファンが大勢いるように思えます。
もっと言い方を変えれば「信者」がそれこそ世界中にいるように思えます。
私自身、高校生の頃に映画館で『ダークナイト』を見て、それはもう、物凄く興奮しました。
見終わって、売店ダークナイトの下敷きを買って学校に持って行ったくらいですし、『普通のバットマンとちゃうねん!』と叫んで父を連れて二度目の鑑賞に行ったのも覚えています。
英語を読めないのに、脚本をネットで見つけて必死に読もうとしたりもしました。
その後も、事あるごとに『ダークナイト』めっちゃおもろいねん~って大学生になっても言ってました。
それくらいの行動をさせる映画だったのですね。
でも、同時に『ダークナイト』は徐々に徐々に、映画以外の部分で評価を落としていっている作品でもありました。
男性がダークナイトのDVDを流しながらしたり顔で女性に「これはこうでねあれはああでね」と語る。
この東村アキコ東京タラレバ娘』の1シーンは度々ネット上を駆け巡るのを見ました。
未だに延焼しているこのシーンですが、同時に「ダークナイト」が信者うるさい映画になっていったのも事実です。
「このトラックはシカゴの街中で本当に一回転させたんやで」
ヒース・レジャーは役作りのためにモーテルにこもったんやで」
私も度々こういったダークナイトトリビアをしたり顔で語ったりしていました。
こういう風に熱く語りたくなる一方で、その「信者」の行動に周りの人がどんどん辟易していき、徐々に『ダークナイト』は映画外で評価を下げることになっていった…そんな風に思えます。


その後もクリストファー・ノーラン監督は野心的な映画を作り出して行きました。
夢の中での強盗を描いた『インセプション』、ブラックホールの中に入り、5次元の映像化までしてしまった『インターステラー』、歴史的な事実を異なる時系列を並行させて描いた『ダンケルク』。(ダークナイトライジングは、好きだけども、ここでは一旦置いておきましょう。デシデシバサラバサラ)
これらの野心的な作品は公開されるたびに熱狂を生みました。実際に大ヒットもしました。そして信者もどんどん増えていきました。
私も公開のたびに見に行っています。で、毎度、観客席で熱狂したり、立てなくなるほど泣いたり、サントラ聴き込んだり、インタビュー読んだり…。
結局のところ、私もノーラン監督の信者なのだろうと思います。
しかしなぜ、ノーラン監督は「信者」を生みやすいのでしょうか。
もちろん映画監督のファンというのはいつの時代もいます。
しかし現代ではノーラン監督がぶっちぎりでファンが多いように思えます。
それは『TENET』の予告を見ても明らかです。
「分かりづらい」予告編が通ってしまうのです。
それは「クリストファー・ノーラン監督」の新作だったら見に行く、その層が多いからというのも一因に思われます。
しかしファンを超えて「信者」にしてしまうクリストファー・ノーラン監督の映画の魅力とは一体なんなのでしょうか?


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唐突ですけども、イエス・キリストは信者の目の前で奇跡を見せたといいます。
「水」を「ワイン」に変えて、水面の上を歩いたとされています。
まあ、ここを信じる信じないは、別なんですけどもイエスを信じるようになった、それはその「奇跡」を目の当たりにしたからでしょう。
かたやクリストファー・ノーラン監督は劇映画の中で、IMAXカメラを持ち込みました。
シカゴの街中でトラックを一回転させました。
街中にあるビルを爆破しました。
バカでかいセットを作って一回転させました。
5次元をCGではなくセットで表現しました。
本物の戦闘機を飛ばしました。
ついにはジャンボジェット機をビルに突っ込ませました。


何もノーラン監督はイエス様だ!と言いたいわけではありません。「奇跡」を起こしているんだとも言いたいわけではありません。
これらの映画の中で行ったことは、公開時から大きく喧伝されています。
少しその映画に興味を持ったら、その情報が入るほどに。
その繰り返されている主張は一体なんでしょうか?
それは「この映画で映っているものは本物だ」ということです。
「本物」。
本当にこれらのことは行われた。これらのスペクタクルは行われ、カメラ、しかも現状最大級のカメラであるIMAXカメラで写し取られた。
その姿勢に対してクリストファー・ノーラン監督は「CG嫌い」と評されることもあります。
信者の多くも「このシーンのこれはCGではないんだ!本物なんだよ!」と言います。
水は本当にワインに変わった。イエスは本当に水面を歩いた。
その奇跡を目撃したように、ノーラン監督は「本物」を映画の中に刻み込んだと、その奇跡を叫ぶわけです。


なぜクリストファー・ノーラン監督は「本物」を使って撮影しようとするのでしょうか。
本当にCGが嫌いだから?
いや「CGが嫌い」と短絡的にCGを否定するのは、ここでは違います。
CGは特撮の一種です。楽をして映画を作る行為のことではありません。
技術の進歩により、映画が表現できる領域が広がっています。
その結果、今目の前に映っている映像が「本物」なのか「CG」さえ本当は判断がつかなくなっている状態です。
しかしその一方で「これはどうせCGだろう」と否定的な言葉も、今なお多く聞かれる言葉です。
むしろ多くの「これはどうせCGだろう」という言葉は明らかな「派手なシーン」を指して言っているのだと思います。
でも、本当はそういうシーンでも様々な映像技法が使われているわけです。
「CGだろう」と指しているのが「エフェクト処理」くらいなことだってありうるわけです。
しかし、そんなことはだいたいの観客にとってはどうでもいいことです。
目の前に映っているものは「本物」か「CG」か、見分けがつかなくなっている。
技術の進歩もわかっている。
そう言った中で観客は目の前の映像への信頼を失っていっているのかもしれません。もっと言えば、なめている状態なのかもしれません。
そういった観客が大半なのだ。
クリストファー・ノーラン監督はそれを理解しているのかもしれません。
だからこそ言うのです。
映画に映っているものは「本物」であると。
それは「奇跡」のアピールではありません。
むしろこういった方が正しいでしょう。
ハッタリ、と。


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クリストファー・ノーラン監督が『ダークナイト』の前に撮った映画『プレステージ』では、奇術師(マジシャン)同士の対決が描かれていました。
奇術師は目の前で信じられないことを行います。私達観客はそれを見て驚く。
奇術師は驚かせることが仕事です。しかし観客は残酷なもので見慣れた奇術には飽きてしまう。それどころかなめていくのです。
そうして『プレステージ』の奇術師は斬新な奇術を追い求めます。
誰も見たことがない奇術を。
そしてその果てある「技術」に出会います。そしてそれに伴うトリックを思いつくのです。
それは「本物」を使って「奇術」を行うこと。
むしろ観客は種も仕掛けもある「奇術」だと思い込んでいる。
しかしそれは「本物」であった。というのが『プレステージ』という作品になります。
これはクリストファー・ノーラン監督の映画そのものなのではないでしょうか。
「本物」を使って「奇術」を生み出す。
プレステージ』劇中では「本物」であるというのは劇中の観客に伏せられていますが、映画を見ている観客は「本物」だったことが衝撃的なポイントになります。
「本物」を使って「奇術」を生み出していた。
「本物」を使って「映画」を生み出していた。
クリストファー・ノーラン監督はそれを意図的に喧伝するのです。
「私の映画は本物が映っている」
それは「技術自慢」でも「CG嫌い」でもありません。
全てはハッタリです。
そのハッタリは、今の目の肥えた観客に「自分の映画は驚くことができる」と伝えるために。
自分の映画にはまだ「奇術」があると伝えるために。
そして「本物」が写り込んでいる、その面白い映画を見た観客は「信者」へとなっていくのです。

しかし何故クリストファー・ノーラン監督はそのようなハッタリをするのでしょうか。
それは冒頭のクリストファー・ノーラン監督のインタビューにこそ、答えのようなものがあるように思えます。

 「映画を見直して参考にする必要もないほど、もう私の一部になっているんです。行ったことのない場所へ行くような気分で、子どものころに感じた映画とのつながりを再現しようとしました。まったく新しい場所へ連れて行かなければならないので、誰もオリジナルの新しいジェームズ・ボンドをつくることなど不可能なのです。だから私は、自分なりのボンド映画をつくろうとしたのではありません。子どものころにスパイ映画を観て感じた、壮大なスケールのエンターテインメントの興奮を自分なりにつくり出そうと試みた映画です」


「子どものころにスパイ映画を観て感じた、壮大なスケールのエンターテインメントの興奮を自分なりにつくり出そうと試みた映画です」

クリストファー・ノーラン監督の子供の頃に見た『007』。クリストファー・ノーラン監督の目には紛れもない「本物」が写り込んでいました。いや、当時の観客にとっても「本物」がそこにはありました。
もちろん、その当時の映画も多くの技術が投入されています。トリックもエフェクトもあります。
でもまだ多くのことが「本物」でやらなきゃいけなかった時代だからこそ、その目の前に映し出されたものは「本物」だったからこそ、そこにクリストファー・ノーラン少年も当時の観客も大きなスケールとエンターテイメントの興奮を感じ取ったのです。
それを今の、目のこえた観客に提示するにはどうすればいいか?
そのためのハッタリなのかもしれません。
手で持つこともかなわないくらい重たいIMAXカメラで映画を撮ろうとすることも、街中でスペクタクルなシーンを撮ろうとするのも、大きなセットを作るのも、ジェット機をビルに突っ込むのも、そして何よりそれらを喧伝するのも、全ては今の観客に「壮大なスケールのエンターテイメントの興奮」を自らの手で作り、そして観客に届けるためなのです。

自分が幼い頃に見たものの原始的な興奮を再現するにはどうしたらいいのか?
それは多くの作り手が悩んでいることだと思います。
過去にオマージュを捧げるような作品を作ることもあれば、「新しい」作品を作ろうと模索するものもいる。
ここに答えも良し悪しもありません。
クリストファー・ノーラン監督はかつての興奮を自らの手で作るために本物を可能な限り用意して、そしてハッタリをきかせて喧伝することを選びました。
『TENET』で言えば本物のジャンボジェット機が突っ込まなくても本当はいいはずなのです。そんなにド派手にしなくたっていいのです。
でもそうじゃない。
自ら作り出す作品になめられない場所を作るために、その奇術を成功させるために「種も仕掛けもない」ということを喧伝する必要があるのです。
その試みは成功しているかどうかわかりません。
でも私は『TENET』を見て「あーこういう見たことないものを見たいから映画が好きなんだ!」と思いました。
私は相変わらずクリストファー・ノーラン監督の術中の中なのかもしれません。

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両目洞窟日記 2020年10月14日 "ファイルーズあい"、"クレヨン社「痛み」、"ラジオ"

ファイルーズあいさんのラジオ『ファイルーズあいの“愛”・ルーズ・Fight!』の第六回を聞いた。

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ファイルーズあいさんがラジオをやっている、って知ってからの行動は早かった。聞くために放送しているアプリ『音泉』をダウンロードした。それから現状聞くことができる第六回を聞いた。とにかくあのファイルーズあいさんがラジオをやっているならば聞くしかない!となったのであります。
といっても、ファイルーズあいさんって誰、って人もいるでしょう。
声優さんです。といっても、私はファイルーズあいさんが出演されたアニメは見たことがない。
一躍有名になった主演作品『ダンベル何キロ持てますか?』も見たことがない。
主題歌のお願いマッスルは友達がカラオケで歌っているのを聞いた。
最高の曲だった。
2019年のベスト・オブ・バイブスぶちあげ曲決定じゃんってカラオケで聞きながら思った。

お願いマッスル

お願いマッスル

  • 紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい) & 街雄鳴造(CV:石川界人)
  • アニメ
  • ¥255


でも、それよりもファイルーズあいさんの名前を覚えて、この人めっちゃかっこええ…!ってなったのはニコニコニュースで掲載されたロングインタビューを読んで、もうそれで一発で名前を名前を覚えるくらいぐわーんと心に来たのです。
とりあえず読んだこと無い方はぜひ一読を。聞き手も、どんどんファイルーズあいさんのことを好きになっている感じがたまんないしわかる…ってなるような内容です。

originalnews.nico

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これを読んで以降、ファイルーズあいさんの名前は覚えていて、気になっていたのですが、ここにきてラジオをやってることを偶然(Twitterのタイムライン)で知って、聞かねばとなったのでした。
で聞いた『ファイルーズあいの“愛”・ルーズ・Fight!』の第六回でしたが、超最高でした。
別番組の企画で『It THE END』と『ペットセメタリー』のBlu-rayをもらったお返しにプロテインバーと、プロテインプロテインシェイカーをプレゼント。
『IT』の説明に「リメイク版ですね」とさらりと入れるホラー映画強者っぽさ。
ゲストの本渡楓さんとNARUTO未読者をえぐいスピードで置いていく推しトークをしたかと思えば、さらりと本渡楓さんのその日のメイクを褒めて、前とは変えたよねと変化に気がつく観察力の高さ。そしてメイクの「この秋の流行り」情報を入れる良さ。
かと思えば筋トレ悩み相談ってコーナーではリスナーの人生の悩みに筋トレで解決するということで正しいスクワットの方法を教えてるという展開。
そして番組対抗企画で大金が入ったら、という流れで「フーターズ行って経済回しましょうよ」ってバイブスぶちあげてる言い回しで言う感じ。
全てが全て最高でしたあざっした。
いや、内容の抽出をしたわけですが、それよりもどちらかといえば、この番組でのファイルーズあいさんの眩しいくらいの、それこそ陽キャラなんて言葉じゃ収まらないほどの陽性が最高だったわけです。
こういう人間に私もなりたい。バイブスぶちあげていきたい。本当、インタビューに続いてすっかりファイルーズあいさん凄いな、こんな人になりたいなって思うには十分すぎるほどのラジオでした。
ぜひです。
www.onsen.ag

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最近の髪色も超かっこよすぎる。


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かつてこんなに赤ジャージをかっこよく着こなした人がいただろうか。
出演された『推しが武道館に行ってくれたら死ぬ』も見てみたいんだけども、登録してる配信サービスではまだ配信してなかった。いつか見てみたい。



夜中、このツイートを偶然見る。

ここで聞いたクレヨン社『痛み』って曲が頭から離れなくなる。ストレートすぎる青さに頬を思いっきり殴られたような気持ちになって、どうしたらいいかわからなくなって、そしたらYoutubeにライブ動画があってそれも見てみる。


クレヨン社「痛み」 LIVE

ライブもすげえ。
それからクレヨン社でぐぐったら、今は本当にいろいろあったことがわかったけども、解散はしていないことを知った。

blog.ap.teacup.com


でも病気で結構最近は大変だったそうだ。同時に私の父も癌で大変だったりするので、なんか気持ちが落ちる。
病気って本当なんだろね。人に降りかかる不幸のタイミングってなんだろうなって思ったりして気持ちが淀む。




アルコ&ピース D.C.GARAGEの2020年10月7日放送回を聞く。
酒井ちゃんがしみけんさんとサウナに行った話、始めから終わりまで下ネタで最高だった。
酒井ちゃんとしみけんさんを引き合わせた謎のブローカー。すきあらば雑学を入れるしみけんさん。ドライヤーの雑学すら知っているしみけんさん。サウナで血流が良くなりすぎたしみけんさんに笑った。
開運シェアポイントのコーナーでニュースのモノマネをした平子さんに「スーパーJチャンネルだ」って即座にツッコミをいれた酒井ちゃんすげえ。
普通、ニュースでよく見るやつだ的なツッコミなところを即座にそういうのが流れてそうな夕方のニュース番組のタイトル出せるの反射神経すげえ。
昔のアルコ&ピースオールナイトニッポンで酒井ちゃんがコスチュームキャラ芸人がいっぱいの楽屋で言った「ノアの箱舟じゃん」って例えツッコミに平子さんが「フットボールアワーの後藤さんの枠を狙えるぞ」って言ったけども、本当そうなる日が近いかもしれないし、そうじゃないかもしれない。


有吉弘行のサンデーナイトドリーマーの2020年10月11日放送回を聞く。
拾った度が入ったメガネを5年かけてる元やさしい雨松崎さんがやばくて有吉さんが「KJ(刑事事件)じゃん」って言ったのが最高でした。


上坂すみれのハートをつければかわいかろうの2020年10月11日放送回を聞く。
ちょっと聞かない間に没メールを紹介するコーナーが"毒手"に変わっていた。
「メス豚」の定義は一体なんなのか?その疑問を解決するためにスタジオにいるスタッフに聞き取り調査を行う上坂さんがとても良かったです



業務スーパーに行ったら、夢が溢れていた。どんな食材も手に入るし、どんなご飯も作ることができる。
そこにゆけば全てが叶うというよ。
業務スーパーがもっと家の近くにあったらいい。家の目の前に業務スーパーがほしい。


今日撮った写真のコーナー。
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両目洞窟日記2020年10月13日(火) 『ゾゾゾ』、『メランコリーキッチン』、『アディダスのジャージ』

youtubeの心霊番組『ゾゾゾ』のセカンドシーズン第九回"静岡最恐スポット大突撃!廃ホテルで見つけてはいけないモノを見つけてしまった—。"を見た。
twitterで時折名前を見かけていた『ゾゾゾ』をたまに見ている。
ホラーは好きだけども、映画が中心だったので、心霊番組や『ほんとにあった呪いのビデオ』と言った心霊ドキュメント系は見たことがあんまりなかった。
でも先日何気なく『ゾゾゾ』を検索して見てみたら、これがかなり面白くて、めっちゃ気に入ってる。
なんせ気構えずにゆるっと見れるゆるさもありつつ、しっかりと面白くて、そして本当に怖いっていう奇跡のようなバランスで成り立ってるのがすげえ。
心霊版『水曜どうでしょう』とネットで書かれていたけども、水曜どうでしょうと比べたくなるのもわかる。
出てくる人たちが全員キャラが立っていて、本筋以外の部分、『ゾゾゾ』であれば心霊スポット探索、『水曜どうでしょう』でいえば旅という大きな物に負けてないのだ。
百聞は一見にしかずというのもあるので、まずは見てほしいのが『ゾゾゾ』のサブアカウントの方で挙げられた動画なんだけども、正直一級品の作品―これはバラエテイとしても、そしてホラーとしても、なによりミステリーとしても面白い『ゾゾゾの裏面スペシャル「捨てられた心霊写真」』からぜひ。
47分あるけども、見始めたら一瞬。


で、今日見たのは『ゾゾゾ』のセカンドシーズン第九回。静岡にある廃ホテルの探索回なんだけども、これもまあ怖いし面白い。
迷路のような廃ホテル。そこで聞こえてくる異音。残されたままの当時の遺物。
なぜこのホテルは廃墟になったのか。何が起こったのか。
正直なことはわからないんだけども、残された当時の物からじんわりとなにかわかってき始める。
そしてなによりも最後の数分の映像。見続けるのが気持ち悪い…と思わせる禍々しさと、捉えた「ある物」でそれこそ「ゾゾゾ」と背筋がひんやりしました。
こちらは20分ほどなので見やすい。ぜひぜひです。

さてさて、最近の私のお気に入りのフレーズは『ゾゾゾ』のディレクターの皆口さんがスペシャルゲストを呼ぶときの「ぱちぱちぃ~ぱちぱちぃ~」という言い方である。妙に可愛らしくてお気に入り。日常生活でも取り入れたいけどもスペシャルゲストを招き入れる機会がない。
あと一見強面なんだけども、番組随一のキュートキャラである長尾さんが最高である。
テンションがあまりあがらないところが特にキュート。

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昼、月に一回の精神科の受診に行くも、めちゃくちゃ混んでいて予約時間よりも1時間半待つ。
その間、なんとなく米津玄師のアルバム『YANKEE』を聞く。
先日、ラジオで聞いた「アイネクライネ」が良かったので、収録されているこのアルバムを聞いてたのですが、そのアイネクライネの次の曲「メランコリーキッチン」を聞いてぶっ飛んでしまった。
なにこれ超最高じゃん!!!!
イントロのオルガンっぺえ音から最高。00年代のオルタナティブ・ロックでたまに聞いては最高に好きだったオルガンっぺえ音が好きだったからそっから最高で、そっから最高が連続しちゃったからリピートしまくって1時間半を過ごした。

メランコリーキッチン

メランコリーキッチン

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255



受診終わってから、アディダスのジャージを探しに数駅先のショッピングモールへ行った。
というのも先日鮭虎みる子さんのこのツイートの写真が最高だったのだ。

ロリィタファッションにアディダスのジャージ!!!もうそれこそ頭をぶん殴られたような衝撃を覚えて、うわー最高だ!ってなって「えーわしもアディダスのジャージを着こなしてえんじゃ!」って欲望が止まらなくなって、でも途中台風来たから諦めてたんだけども、精神科の受診のタイミングで買いに行きました。
ってことでアディダスのジャージを入手しました。齢30歳にして初のアディダスのジャージ。
イケてる人は10代に通ってるはずの道を30歳になってやっと通ってる。
でも私は自己肯定感が上がってきたのが本当に今年からなのです。本当それまでは全然だったので。でも自己肯定感が上がってくる中で、おしゃれをやりてえ、好きなように生きてえってことでやっとおしゃれをしようと思い始めたのです。
というわけで買いました。アディダスのジャージ。嬉しいです。
とりあえず今年はアディダスのジャージを中心に色々と遊んでみたいと思いました。
そして鮭虎みる子さんに感謝です。鮭虎みる子さんのツイートを見なきゃアディダスのジャージを買わなかっただろうから。本当感謝っす。


家に帰って、15分で豚キムチを作った。
玉ねぎ切って、豚肉を切って、一気に炒めて、キムチを投入して、卵を投入して、砂糖と醤油で味付け。
最高に食が進むやつが産まれた。


ご飯を食べながらこの前の有吉の壁の未公開部分をhuluで見た。
メイキング有吉の壁ってことでこの前のカベデミー賞についての座談会が最高だった。
準備したものが通用しなくて有吉さんを睨むパンサー尾形さんがやばかった。
とにかく明るい安村さんのトークの部分がなんか好きだった。
ラジオやってるんだろうか。やってたら聞いてみたい。
あと芸人からリスペクトを受けるシソンヌのじろうさんってすげえんだなって思った。
シソンヌのじろうさんのことどんどん好きになっている。
今日もフワちゃんがテレビに出ているのを見て「ご勘弁~!」とシソンヌじろうさんの方のフワちゃんをやってしまった。
ご勘弁~!

両目洞窟日記2020年10月12日(月) 『どうぶつの森の誕生日イベント』、『アンナチュラル#2 "死にたがりの手紙"』

母親が誕生日だったので、この日に届くようにAmazonで母がほしいと言っていた村上春樹『村上T』を買っておいた。
『村上T』は村上春樹がこれまで買ったTシャツと、それについてのエッセイだそう。
母のプレゼントとして買ったけども、私も読んでみたい。

村上T 僕の愛したTシャツたち

村上T 僕の愛したTシャツたち

それからAmazonから送ってもらうときに、プレゼント用の包装を頼んだ。
メッセージカードを入れることができたので、家族でハマっている『あつまれどうぶつの森のニコバンちゃんからプレゼントが送られてきたって設定でメッセージを書いた。

「よこちゃんへ(母がどうぶつの森でニコバンちゃんから呼ばれているあだ名)
 たんじょうびおめでとう~。
 よこちゃんが好きそうな本をプレゼントで送るねえ~
                     ニコバン」

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ニコバンちゃんはかわいい。
ニコバンちゃんのふりをしてメッセージを書くのは楽しかった。
二次創作はあまりしたことないけども、二次創作の楽しさってこういうことからしらって思った。


それから母は誕生日なのでどうぶつの森では、それこそニコバンちゃんから誕生日を祝われていた。
私も8月の誕生日のときに、祝われたのだけども、どうぶつの森の誕生日イベントの多幸感は半端ない。
「きみのたんじょうび」がレコードプレイヤーから流れる中、ぴょこぴょこと楽しそうに家を駆け回るどうぶつの森の友達を見ていると、本当に泣きそうになった。
母も相当嬉しかったみたいで、一時間くらいずっと見ていた。
「誕生日になっても嬉しくないわ」って母は言っていたけども、どうぶつの森の誕生日イベントは嬉しそうにずっと見ていた。


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↑8月の私の誕生日のときの写真。幸せですね。


作業用BGM とびだせ どうぶつの森 きみのたんじょうび
「きみのたんじょうび」はいい曲ですね。


晩ごはんにカレーを作った。
今日は母の誕生日ということで、ちょっといつもより凝ってみようと思い、飴色の玉ねぎのやつを作ることにした。
とはいえ、普通に作ると40分くらいかかるので、みじん切りにした玉ねぎを電子レンジで3分半加熱。
そうすると10分くらいで飴色までたどり着ける。

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断然かんたん。
それから肉と野菜を炒めて、いい感じになったら(だいたい玉ねぎが柔らかくなって透明になったら)、水をいれて沸騰させる。
そして沸騰させたら、はちみつを大さじ一杯。

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そしたらあとは20分煮込む。
で、火をとめて、ルーをいれて、また10分煮込んだら、約束された栄光に到達できるわけです。

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美味しかった。


『アンナチュラル #2 "死にたがりの手紙"』を見た。
うおー。相変わらず超おもしれえ。本当は相変わらずなわけないんだけども、めっちゃすげえことなんだけども、一話が面白かったのは一話特有のスタートダッシュだったからってことじゃなく、ちゃんとこのドラマはそのクオリティのまま走っていくんだってことにうおお~ってうなってしまった。
にしても二話目なのに、もう主人公の過去回というスピードの速さ。
主人公は一家無理心中の生き残りだったことが判明。しかも後半で明らかになる、心中現場で起こったことも救いがなさすぎる。
第二話は練炭集団自殺現場でたった一人凍死していた死体の謎を追いかける。しかもこの死体の胃の中にはダイイング・メッセージがあって…。
この出だしが超面白いものね。練炭自殺と凍死という一番遠いところにあるものを結びつける接点は?ってのを探すんだけども、徹頭徹尾やっぱり科学的に探していくのやっぱ興奮する。
ドラマ的な科学なのかどうかそれはわかんないけども、でも俺みたいな視聴者のはるか頭上で交わされるような科学的根拠に基づく推理によって話が進んでいくの興奮する。
野木亜紀子さんはどういうふうに物語を作っているんだろう。起点もだし、資料集めとか、ミステリー的な技術、俺は知りたい。
そして一話に続いて、ツイストにつぐツイスト。最終的には絶望的な空間からの脱出劇になるんだから、もう面白すぎて勘弁してくださいって叫びそう。
しかし、この主人公達が絶望的に追い込まれることで、被害者の最期を追体験させ、そしてそこで彼女が最後に振り絞った勇気と行動に泣きそうになった。
「明日、何食べたい?」と「白夜を見に行こう」が呼応するのも素晴らしい。
そもそも「集団自殺」という私達自身ニュースでも見る、日常の近くにある地獄の釜を題材にした話だ。
そして声なき死体の声を聞こうとすることはその最後の絶望を汲み取ることでもある。
でも、このドラマは絶望だけで終わらせない。地獄の釜を覗きつつも、ほんの少しの光、それは「明日、なにかを食べる」ってことかもしれないし「白夜を見に行こう」って約束かもしれない。もしくは-20℃の寒さの中で、メッセージを残そうとしたその行動に光を当てようとする。
この世は地獄であることは認めつつ、でも人間はそれだけじゃないってことを頑張って残そうとしてる。
胸がつまるような回だったけども、それでも後味がいいのはその誠実さなのかもと思いました。

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身元不明の凍死遺体であるミケ役は菅野莉央さん。
どこかで見た名前と思ったら大好きな白石晃士監督のホラー映画『ノロイ』のかなちゃんじゃん!

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↑最近の菅野莉央さん。素敵!

好きな映画に出ていた役者さんのその後の仕事にふいに触れちゃうと本当嬉しくなってしまいますね。
最近も色々と出演されているそうなので、なんか嬉しくなりました。

両目洞窟日記 2020年10月11日『ジェーン・ドウの解剖』『タイムマシーン3号単独ライブ"餅"』『アンナチュラル#1 "名前のない毒"』

ジェーン・ドウの解剖(監督 アンドレ・ウーヴレダル、脚本イアン・ゴールドバーグリチャード・ナイン) を見た!

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うわー!超怖えし、超おもしれー!
あまりに面白かったから、見終わってしばらく興奮状態が止まらず。
遺体がどうやって死んだか、何故死ななくちゃいけなかったか、そしてこの遺体は何者なのか?を物言わぬ遺体を解剖していき、それを科学的に仮設を立てていって、そして本当に恐ろしい事実にたどり着いていく…ってなにこれ超よくできた物語じゃん…!
登場人物はほぼ二人。そしてシチュエーションは遺体安置所のみ。
なのに、終わってみるととんでもないスケールの物語になっている。
うわー、やられてしまった。
しかも冒頭から最後まで一切余計なものなし。
画面に映されたものには何らかの意図が必ずあったり、終わってみたら「うわーそういうことか」とかもう楽しいよね…!
もちろん劇中で登場人物達が「こうだったんだ」と組み立てていくんだけども、最後のピースは観客に委ねられている感じも気持ちいい。
要するに何から何まで手の内で転がされている感じが気持ちよかったんです。だって俺は手のひらで転がされるのが本当に好きだから。

ホラーは見たくないものを見せる側面があると思うけども、「人の遺体」っていう日常のそばにあるのに、誰もが目をそむけているものにじっとカメラを向けていく、もしくはその遺体が動き出しちゃう(しかもよりにもよって、一番見たくないって思っている顔面に穴が空いてる遺体が!!)ってがまたいやらしくて最高だった。
その不幸に巻き込まれるのがある親子。
その親子に過去なにがあったかもさりげない描写で語られるのもいい。
この親子にもしっかりとドラマがあるからこそ、劇中で究極の選択を取らなきゃいけなくなる行動に説得力が出たりするよね…って思ったり。
あと血と肉が通っているキャラだからこそ、恐怖はより際立つなって思ったりしました。

中盤のある出来事から、物語は一気にオカルトの方面に舵を切るのも最高。
やっぱ人智を超えた恐怖って最高だよな!
理不尽な呪いって最悪で最高だよな!!!

遺体のジェーン・ドウ(名無しって意味だそう)を演じたのはオルウェン・ケリーさん。
ほぼほぼ出ずっぱりで、体のあちこちを文字通り解体されるわけだけども、これは人形を使ったんかなって思っていたら、そういう義手や義足を使ったところももちろんあるけども、結構な出番はオルウェン・ケリーさん本人が手術台に横たわっていたらしい。(imdbで書いてた)
それに役立ったのがヨガの呼吸だったとか。人力でやべえ。
内蔵等の特殊造形や特殊メイクもものすごいリアル。
それこそ解剖学とか使えそう。杉田玄白とかビビるくらいリアルな内蔵だと思う。俺は内蔵を見たこと無いからわかんないけども。
監督のアンドレ・ウーヴダレルさんの作品もっと見たいと思った。
過去作だと『トロール・ハンター』が評判いいらしい。でも配信になかったから借りてみてみたい。

俺はこんなふうな緻密な物語を書けないから悔しい。でもやっぱ科学の知識はもっと持っておきたいなって思った。特に人体。
何にせよ、人体のこともっと知りたい。俺は全然人体のこと知らない。

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晩ごはんを食べたあとに母とタイムマシーン3号単独ライブ"餅"』をU-NEXTで見た。

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最近、有吉の壁を毎週楽しみに見ているのだけども、リビングで食事時に見ていたら母も段々とハマってくる芸人がいて、その筆頭がタイムマシーン3号だった。そんな中、先日U-NEXTを漁っていたらタイムマシーン3号の単独ライブがあったので見ることにした。
凄く面白かったー!
タイムマシーン3号はそれこそオンエアバトル世代なので、中学生の頃めっちゃ夢中になってた。けども、こんなふうに20年近く経っても、ずっと面白いことをしていて、最高だな~ってなんかしみじみ思ってしまいました。
個人的に大好きだったのはコント『カツアゲ』と漫才『悪魔のドラえもん』。
カツアゲの方はどうやってるんだろう。とにかく言葉でどうこう言うより、見てもらったほうが早い。


【公式】タイムマシーン3号 コント「カツアゲ」

「元日の明治神宮かよ」ってツッコんでからも、どんどん小銭が出てくるのが最高。本当どうやってるんだろう。めちゃくちゃ大変そう。
悪魔のドラえもんyoutubeに上がっていたのも見たことあったけども、結構カットされていたことを知った。
スネ夫の頭をヘリコプターのプロペラに突っ込んで「スネ夫だったもの~」っていうのは相当にエグくて最高。
俺はすぐに最高じゃんって思ってしまうし、最高って言ってしまう。最高の沸点が低いのかもしれないけども、それでも最高って思ったんだから仕方ない。
とにかく面白い単独ライブでした。
途中に挟まる「関太 コミケに行く」も最高だった。
正直、一番笑ったのはこのコーナーだった。ごめんなさいって思っちゃった。でもめっちゃ面白かったもの。
タイムマシーン3号もっと売れてもいいのにな、もっと売れてもいいよな、なあ!って叫びそうになる。
母親も「なんでこんなにおもしろいのに売れへんねやろ」って言ったあとに「ツッコミの人が地味だから…?」って言っていた。
母親や山本さんに対しての当たりが強い。なんかそんな気がした。



ジェーン・ドウの解剖』でもっと検死解剖ミステリーが見たいと思ったのでずっと見てなかったドラマ『アンナチュラル』(脚本 野木亜紀子)の第一話"名前のない毒"を見た。

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こっちもあまりに面白くて「うわー!!」って叫んでしまった。悔しい。こんなに面白かった作品を2年も見てなかった自分が許せない。
冒頭から会話のテンポがまず気持ちいい。石原さとみ市川実日子(俺は10代の頃から市川実日子推し)の会話が最高すぎる。
同僚なんだけども、それを超えて友情関係まで行ってるというか、共通言語も多くて笑いのツボも近い人間同士の会話特有のグルーヴにやられてしまった。
こういう会話を書きたいのよ本当は。
こちらも物言わぬ遺体を検死解剖して…って話だけども、もしかして毒殺…!からの実はコロナウィルスだった!というツイストにびっくり。
そしてそこからのスケールの広がりったら!社会すらも巻き込んでいく大事件。そのスケールの広がりを一気に畳み掛けるテンポの良さ。すげえわ。
なのに、最後にはさらにまだツイストがあるわ、サスペンスもあるわ、そしてそこに「死」というものに対する誠実な視線を入れてくるわでもうなにこれ~超よくできてるじゃんか~!
というわけで完全にやられてしまいました。はい。
登場人物はどうやらいろんな過去がありそうだし、なんかこの先も絶対面白くなるやつじゃんか~ってなって、最後はめっちゃいいタイミングで米津玄師の『LEMON』が流れて「大ヒットするやん」ってなって、みんなアンナチュラルとかLEMONとか知ってる!?ねえ知ってる!?って叫びそうになったけども、みんな知ってるのよ、知らないのはお前だけなんよってへこみました。はい。
ちゃんと面白いものはちゃんと見ていきたい、本当にそう思いました。
あとエンタメを書けるようになりたい。ちゃんと面白いものを作れるようになりたいです。