日記 2023年4月24日〜2023年4月30日
2023年4月24日(月)
一日中、寝てしまっていた。昨日、お酒を飲んだりカラオケしたりで疲れてしまったのだろう。とにかくめっちゃ寝てしまった。相変わらず過眠期だ。過眠期と不眠期を交互に繰り返してる。これも躁鬱の症状ってやつなのかしら。
2023年4月25日(火)
昼過ぎまでめっちゃ寝てしまってた。よくもそんなに寝れるものだと思う。
夕方に奈良へ移動。
途中、ドトールで小説を書こうと思うも、一行も進まなかったので、諦めて岸政彦の『断片的なものの社会学』を再読し始めた。
今、書きたいことがこの本の中にあるような気がする。それを探すためにまた読み返してる。静かさと優しさ(もしくは丁寧さ)を兼ね備えた文章が本当にいいなと思う。
フェイクドキュメンタリーQの『マインドシーカー』を見た。怖いというよりはクオリティが高すぎる不気味作品。変化するビデオテープって嫌だね。
フェイクドキュメンタリーQはホラーとして丁寧だと思う。
怖いってなんだろう?をもう一度ちゃんと考え直してる気がする。
この話は強烈さは無いんだけども、丁寧な不気味って感触があって、それを作るのは本当に難しい(作品の方向性、演出、技術的に)と思うので、本当よく作れるなあと思う。
フェイクドキュメンタリーQを見たら、心霊ドキュメンタリー作品がめっちゃ見たくなった。
『闇動画17』の"魔窟2 分離"を見る。
廃墟を探索する若者が酷い目にあう映像。
足元にある小さな小窓という小さなもので、最大の怪異を表現してるのがとても良かった。
いわゆる幽霊のアタック場面で、ちゃんと"分離"しているものを見せてくれて嬉しい。ちゃんとギョッとした。
オチも嫌な感じで良かった。突然来て、巻き込まれて死ぬっていう、ただただ嫌が起きる瞬間。
他にも見たいな…と今度はアマプラを漁っていたら『ほんとにあった!呪いのビデオ The Movie2』があったので見た。
白石晃士監督作品なのでずっと見たかったやつ。
面白かった。
後年(といっても2年後の2005年作品)の『ノロイ』に繋がるような白石晃士作品だった。
関係ないと思われていた怪異が繋がっていて、その怪異の謎を辿っていく構成。
うあうあうあ〜という謎の声がキーになっているんだけども、何で聞こえるか?を渋谷で100人にアンケートを取る。
そのスケール感!(小さいんだけども、低予算心霊ドキュメンタリー的には大きい感じ!)
アンケート場面に笑っていたら、そこすらもちゃんと伏線を貼っていて「うお〜」と唸ってしまった。
構成はさすがの白石晃士作品だった。
この作品で見せていたリアルな方向は『ノロイ』で完成し『オカルト』という飛躍を経て『コワすぎ!』でエンタメに特化していく、という白石晃士フェイクドキュメンタリー史を立ててみたい気がしたけども、私は「暴力人間」シリーズや、細々した作品は取りこぼしているのでうかつなことは言えないと思った。
とはいえ、後年の白石晃士作品からすると薄味に思えちゃう、ただ「ほん呪」というフィールドだとこれが正解なんだろうなという作品だった。
主人公枠のダウナー系少女の明日実さんがとても良かった。
こういう女性の立て方も『ノロイ』の松本まりかさん的だなーと思って見たり。
2023年4月26日(水)
朝方眠れず、目が冴えてしまいゲーム『Milk Inside A Bag Of Milk Inside A Bag Of Milk』とその続編『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』をプレイした。
精神疾患(多分、統合失調症と思われる)を持った少女が牛乳を買いに行くだけの第一作と、その少女が眠りにつくまでの第二作。
物凄く不安になるゲームだった。
精神疾患を持って生活をするということを追体験する意味ではこれ以上にない作品なのでは。
第一作は10分ほどで終わるけども、ゲームそのものというか、そのゲームの成り立ちを揺るがせてくる演出がなかなかに面白かった。
クリアへの道のりも、自責の念をいかに抱かせないかと心の声として選択肢を選ぶ。(統合失調症に自罰的なものがあるという話を聞いたことがある。)
第二作はより深度を深くしたようなゲーム。デザインが第一作より具体的になった分、よりプレイするのが辛かった。
悪夢を見るパートはとても恐ろしく、画面を注視するのが恐ろしいと心から思ってしまった。
真のエンディングは結局たどり着いていないけども、今は恐怖が勝ってしまって再プレイがどうしてもできなかった。
けどもプレイしていいゲームだった。とても面白かった。
朝方にやっと寝れた。
起きると昼ごろ。一転してしんどい感覚。
映画でも見ようと思い、ある作品を再生するも、1時間でストップ。疲れてしまい、また横になってしまった。
2023年4月27日(木)
引き続きずっと横になっていた。
なかなか起きることができず、起きてもしんどくて目が開けれず。
夕方に美容院へ。
1月ぶりに散髪とカラー。
2回ブリーチする予定が、2回目のブリーチで耐えれないくらい痛くなってしまい断念した。
ブリーチがいよいよ痛くなってきたので次は金髪にしないかも…と思いつつ、金髪が気に入ってるので少し寂しい。
2023年4月28日(金)
いよいよ、めちゃくちゃしんどくて一日中寝続けていた。実家に帰る日だったけども帰ることができず。
友人とアマプラでウォッチパーティをする予定も結局できず。本当申し訳ない。
2023年4月29日(土)
散々寝たので体調はまし…。といっても、妙に気持ちが鬱っぽい。
奈良から大阪の家に帰る途中でドトールに寄って小説を進めようと思うも、数行しか進められず。
とはいえ数行も進んだので偉い。
家に帰ると「アパホテルのカレー」が届いていた。近々食べて、これで小説を書く。
とりあえず家でなんか見たくなって『ほんとにあった!呪いのビデオ55』を見た。
ベースボールベアーの小出さんが勧めていたように傑作巻だった。
全ての映像がつながっていくという構成は先日見たThe Movie2に近いところはあるものの、その繋がり方にまた種類があるのだなあと思った。
白石監督は民俗伝承的というか土着的呪いにいったのに対してこの55巻の岩澤監督はミステリー的、もっといえば人の心の闇的な繋がり方をしていくのが興味深かった。
タッチが全然違う。どちらが好きって話は避けておくとして、岩澤監督の他の作品も見たくなった。
個人的に一番好きだったのは「飛ぶカメラ」。芸術点が高い。
最後の「悪人」もなかなかエグくて素晴らしかった。とはいえ白石晃士監督の『ノロイ』のラストも思い出したりしたのだけども。
晩ご飯を食べながら『本日はダイアンなり!』を見た。ダイアンの街ブラロケは本当心が落ち着く。
弟とpodcast『はぐれラジオ純情派』の第122話を録った。
U-NEXTをあさっていると劇団ままごとのドキュメンタリーがあり、それで『反復かつ連続』が見れるとわかり、その場面だけ見た。よくない見方だと思いつつ『反復かつ連続』がめちゃくちゃに好きなのでまた見たくなったのだ。
以前にも見たことある短編演劇だけども、本当に素晴らしい。
ミシェル・ゴンドリーのMVを人力で、しかも一人で再現するかのような舞台。
それでいて、作られるのは、なんてことのない朝の風景。
それが重ね塗られて演じられていくうちに、なんてことない朝の、その瞬間にしか存在しない奇跡的なものが浮かび上がってくる。
パッヘルベルのカノンが流れ、誰もいないのに、全員がいる、あのリビングを見るたびに私は泣いてしまう。
2023年4月30日(日)
ピクニックの買い出しに難波へ。
ダイソー、ドン・キホーテ、トイザらスをまわって、ピクニックで楽しめそうなものをあらかた買った。
難波から日本橋へ沢山歩いた。
友達とお茶をした。
「人っていつも100のパワーで話を聞いたりしてないよ。他のこと考えたり、聞き流したりしてるねんで」と言われて、信じていた世界が崩れるほど衝撃を受けた。
そうだったのか。会話ってもっと肩の力を抜いていいのか…
会話は好きだけども、結構まだまだわかってないこと沢山あるなあと思ったりしたのだった。
晩はお寿司居酒屋へ。
色々と喋っていくうちに「私の好きなタイプってどんな人だろう」って話に。破滅的なタイプの人だとか、目の下のラインめちゃ塗ってる人だとか言われてるうちに、イマジナリー好きな人を構築していくことに。
私は飯田智恵(イイダトモエ)35歳のことが好きだ。
会社で事務員をやっているトモちゃん。
メガネをかけているトモちゃん。
ラーメンを食べる時に髪をくくるトモちゃん。
二歳上でシングルマザーの姉と住んでるトモちゃん。
姉の子をある意味親代わりとして見守らなきゃと思っているも、その子から「トモちゃんはずぼらだなー」と言われてる。
トモちゃんは片付けが苦手だけども、それでもずぼらなわけじゃなく、単純に片付けが苦手なのだ。
私は梅田のキディランドで買ったリラックマのシャーペンをトモちゃんの姉の子にプレゼントしたりする。
私はトモちゃんとドライブに出かけたりする。車内でトモちゃんがフジファブリックの曲を流している。
一緒にいるのがとても心地いいなと思う。一緒になるべくいたいと思う。
とか色々考えているうちに「俺はトモちゃんが好き。トモちゃんが好きだ」って気持ちがめっちゃ高まりすぎて、現実に帰ってこれなくなりそうになった。
「トモちゃんはイマジナリーだったかもしれないけども、この想いはイマジナリーなんかじゃないからあ!!」と私は叫んだ。トモちゃんが本当にいないのは少し悲しい気持ちになった。
それはそれとして今週見た中で一番素敵な写真。