にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

「10年に一度」っていつどこで使われてるの?ってGoogle先生に聞いてみたら。

台風が来ているそうだ。
それもただの台風ではないそうだ。
10年に一度の台風だそうですよ。
10年に一度って、なんかボジョレーヌーボーみたいだな。
と呑気に構えていたら本気でヤバめなやつらしいのでここは皆さん無事に過ごしていただきたい。
しかしボジョレーヌーボーは何度も10年に一度というフレーズを使っている気がするけども、この10年に一度という言葉は他の場面ではいつ使われているのだろうか?
というわけでGoogle先生で「10年に一度」を検索してみることにした。



10年に1度のヒット「マルちゃん正麺」が生まれたワケ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
さっそく食に走るのがDEBUこと俺。食と職が一番の関心さ!
マルちゃん正麺、正直僕はどう革新的なのかラーメンに弱いものでわからなかったのですがそれでもたまに食べています。
インスタント麺類に新たな風を吹かせたマルちゃん正麺も10年に一度のヒットというフレーズが!
この10年に一度は単なるキャッチなのかそれとも本当なのかと読み進めていくと記事曰くこれくらいのヒットは10年くらい遡らなければないとのこと。
この10年に一度は本当に10年に一度だったという例であった。



「10年に一度の大物次官」を送り込み日中和解の糸口を探る安倍首相の"熱い夏"(近藤 大介) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

10年に一度を使うのは台風だけでもマルちゃん正麺だけでもなくどうやら霞ヶ関でも使われているらしい。
記事を読むと「霞が関社会では、「10年に一度の大物次官」という言葉が、たびたび使われる。」と言われており、こういった霞が関界隈ではよく使われているフレーズであることがわかる。
霞が関でも10年に一度という言葉は使われがちなのだ。ただ、使われがちなところを見るとあんまり10年に一度というほどの人でなくても触れ込みとして使われているというのが本当のところみたい。
結果が求められる世界だけに期待込みで使われている「10年に一度」であると言えるだろう。



スタッフ突撃レポート:「10年に一度の大彗星ドラマがキタ―!」『ワンス・アポン・ア・タイム』中川翔子インタビュー | 海外ドラマNAVI
10年に一度はついにドラマの世界にも入り込んでいた。しかしこの使い方は10年に一度の亜種であると言える。
ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」の主題歌を担当している中川翔子が「このドラマは10年に一度の大彗星ドラマですよ!」と褒めている。
ただでさえ規模のでかい褒め言葉である10年に一度なのにその上大彗星とつけることで普段は見ることが出来ない貴重なものであるということを強調している。
大彗星をつけることで凡庸になりがちなこのフレーズに変化を与えている。
10年に一度の変容パターンとして覚えておきたいテクニックである。
にしても中川翔子氏、さすがの言語感覚である。


価格.com - 『十年に一度のいい買い物』 NEC MultiWriter 5600C PR-L5600C mildsevenさんのレビュー評価・評判
とあるプリンターのレビュー。
確かにプリンターは早々に買い換えるものではない。
しかしここまでの褒めっぷりからするによっぽど気に入ったのだなと伝わってくる。
買い物で10年に一度と使う場合はそのものが普段使うような平凡な商品に使えば使うほど、その商品の優秀さが際立つことがわかる例である。



とここまで様々なパターンの10年に一度を見てきた。
そしてその中で気がついたことがある。
グーグルで検索したところ、上記の結果も出たがそれ以上に寺社仏閣のページが出てきた。
寺社仏閣の改築のスパンが10年に一度であることやそれに関する祭りが10年に一度なんだそうだ。
ここからは私の妄想であるけども、10年に一度というものそれ自体はこの改築や祭り事のいわゆる非日常から来ているのではないのだろうか。
そのスペシャルな日々がやってきたこと、それこそ10年に一度の非日常の到来。
それこそが10年に一度というフレーズの元になっている…気がする。
というわけで10年に一度に詳しい人おしえてください。


奥深き10年に一度の世界。
今では普遍的な言葉である10年に一度だが、その先には10年に1度しか見えない景色があるということを使用者は伝えたいのかも知れない。または適当につけているだけなのかもしれない。
10年に一度という非日常が溢れている今日だからこそ改めて噛み締めていきたい。
10年に一度の台風による雨風に打たれ悲鳴をあげる窓ガラスを横目に今日はここで筆を置きたい。