就活では自己分析が大事!自己分析が大事だからね!
と繰り返し言われ続けたので、自己分析をしっかり行った結果、自分がADHDであることに気がついた。
世の中、就活をやっている人は数多くいれど、ADHDに気がつくほど自己分析を行った奴はそんなにいないと思う。
それぞれ1つのlifeってリップスライムも言ってたし。俺の就活は俺だけの体験。
にしても就活では本当躓き続けているよ。
「あなたが持っている他の人よりも優れている面は何ですか?」
という質問に対してそりゃもう悩んだよ。
他の人よりも優れている面?そんなもんあるわけないじゃん。
この面ではこの面に優れている人っているじゃん。
この面とあの面を配合したらもっと強い人っているじゃん。
俺、そんな「俺こそがナンバーワン!」だなんて蝶野正洋じゃねえから言えないよ。
アイ・アム・チャンピオン!アイ・アム・チョウノ!
って言っている間にエントリーシート書けなくなっちゃうという病気にかかってしまっていたのでした。
「エントリーシートなんだから嘘くらい付いたらいいのに。あなたは真面目ね。」
母はそう言って、僕は「でもお金にならない真面目さですよ」と一休さんが自分の母に言うような優しさで答えた。
母は悲しそうな顔をしただけだった。
へい、母さん。まだ稼ぐほどの力はないんだ。
そんな私の就活はもはや何回目かの弾切れ。
「アパム!弾とエントリーシート持ってこい!」と世間様に言われている気がするけども、世間様少しの間待ってください。私、何をしたいのかわからないのです。
世間様「そんなこと言って結局働きたくないんだろ?この穀潰しが!」
僕「いえ、そんなことはありません。僕は働きたいのです。世間様にちゃんと顔向けできるように社会性を身につけたいのです。そのためには働きたいのです」
世間様「それだけなの?働きたい理由」
僕「はい。そうです。そうなのです」
世間様「あのさー夢とかないの?夢とか。本当、ちっせえなー。最近の若者失敗恐れているよな―」
僕「あの。世間様…」
世間様「お前は甘え。以上。次」
先日の朝生を思いだしながら世間様へのラブレターを書いていたら気がついたら、こんな会話にしかならなかった。
僕はこれほどまでに世間様に愛を伝えているのに。世間様、世間様は厳しい。
と言いながら今は頑張っていない。頑張ってない人だ。
毎日をただ過ごしているだけの頑張ってない人だ。
そう言って、ヴィレヴァンに行ったら「働かないで生きる方法!」みたいな本が何冊もあった。
それを見て、ああ違う僕は働きたいちゃんと働きたい、と思ったのでした。