実家に帰ってきた。リターントゥ実家。ホーム・スウィート・ホーム。マイ・スウィート・実家。
実家にいると何が1番いいと言えば、1人でいなくていいことで、というのも今なにか隙間の時間が存在してしまうとすぐに悪い方向に思考が流れてしまう。川上から川下へ悪い思考がどんぶらこどんぶらこ。
そんな流れ流れて抑うつ状態な私は、産業医からも「なるべく何かに没頭していてください」と言われたのですが、一人きりでいると没頭するにも体力がいる。絶えず探し続けなければいけなかったりする。
一人きりでいると無音がうわぁーんと襲いかかってきてよくない思考とよくわからない思考がごっつんこ。私の脳内で生まれる宇宙に、ネガティブ思考がビッグバン。
だから一人で家にいるときは絶えず何かを流していた。音楽にラジオの録音。寝るときは毎日有吉のラジオか、アルコ&ピースのラジオ。外を出るときも音楽を聴き続ける。無音状態になると我に帰ってしまう。「いやじゃ、わしはこんなところにきとうなかった」と我に帰ると我の中の加藤清史郎が叫ぶのだった。
その点、実家にいるとみなお喋りなので喋りかけてくる。上沼恵美子のおしゃべりクッキングくらい喋りかけてくる。なので我に帰るスキマがない。素晴らしい。ありがとう実家。
というわけでまだ1日目ですがなんとか我に帰らずにやっています。
昨日は母の誕生日祝いをした。「誕生日あるある」をイエモンのJAMにのせて歌った。
誕生日あるあるはありませんでした。ありませんでした。ありませんでした。と全力でシャウトしたのちに「TSUTAYAの手紙が来がち」とあるあるを決めて母がろうそくの火を消した。
ものすごくくだらない瞬間であった。
感動的な方向に無理から向かわせると仕事をしていたら実家に戻ることもなかったので、病気になったからこそこんな風に家族と過ごせることになったんだよ、感動でしょ。
という風にはなんかしたくない。まあ失ったものもあれば、妙な巡り合わせもあるという風にしておきたい。少なくとも一人では味わえない楽しい時間だった。
相変わらず、眠りが浅い。
全く眠れないこともあれば、瞬きをしただけで1時間過ぎているような瞬間もある。どちらにせよ、毎朝疲労感を抱えて目がさめる。
今朝も頭に重りが付いているかのような感覚な襲われた。
私の頭とこの鉄球を高い塔から落としたらどっちが早く落ちるでしょうか。みたいな問いかけがしたくなるほどの重たさにぼんやりしつつ、眠れもしないのでNetflixでドラマ『マインドハンター』を見る。
過度に面白くし過ぎないこのドラマの上品で小粋な手触りが重たい頭には心地よかった。
出てくるのは殺人鬼ばかりだけども、最近見た中では1番心地いいのだかは、創作物ってよくわからない。相変わらず不可思議な世界だなと思うのです。