30歳になってしまった。
なんて書くと胸の奥がきゅっと締め付けられるような思いになってしまう。
もうおじさんじゃん！って思って、わーっ！と走り出したい気持ちになる。
でも、どこに走っていいかわからなくて、私はぼんやりとするしかないのです。
にしても30歳です。20代は3時間前に終わってしまいました。
20代最後の時間を、私は弟が買ってくれたゴースト・オブ・ツシマで過ごしました。
我は武士（もののふ）……対馬を護るんじゃ！と刀を振って、蒙古軍と命のやり取りをしていたら30歳になりました。
なんていうか、代わり映えしない30歳の成り方だ。
といっても、いつからか大きく私の人生が変わることなんてないのだろうなって思ってる。
諦めとかじゃなくて、そういうものなんだろうなってわかっていくのが20代だったような気がします。
それがわかるまでは自分にも何か凄いことが起こるんだ、って漠然と思っていました。
凄いことなんてない。
凄いことなんて起こらない。
なんて、フリクリ1話の冒頭の独白みたいなことを言ってる。30歳になるのに。
でも、30歳ってどういう存在なのか掴みかねている。
何を言えば、30歳なんだろうか。どんなことをすれば30歳なんだろうか。
それはまだわかってなくて、それを段々と分かっていかなきゃならないんだろうなと思っています。
にしてもよくぞここまで生き延びてこれたと思います。
だって30年だよ！
気管支が弱くて、よく息するだけでぜーぜーしてた子供が30歳だよ！
小学校の頃、クラスの女子全員に嫌われたこともあった男の子が30歳だよ！
しっかりとうつ病になったのに30歳になんとかたどり着けたよ！
生き延びたんだよ！私はちゃんと生き延びたんだよ！！！
とはいえ完璧な状態で30歳になれてはなくて、やり残したこと山程あるし、今もやらなきゃいけないことが出来てなくて、あわあわしています。
とりあえず、今もし何かしらで捕まってしまったら30歳無職男性ってなっちゃうから、大変だ。
悪いことはできないから、粛々と生きましょうね。
30歳になる3日前くらいに、衝動的に体毛を安全剃刀で剃りました。
今、首から下の体毛はほとんどない状態です。
このままだと私は汚いおじさんになっていくんだろうな…ってことがなんとなく嫌で、きれいになりたいっすねって思ったら、体毛を一気に剃っていました。
一時間半くらいかかりました。剃り終わるとモルモット二匹分くらいの毛の塊がそこにありました。
今まで外にある好きなものばっかりにうつつを抜かしている生活だったけども、自分のことにもっと注意を払って生きていきたい。
そんなことを最近はちょっとだけ思っています。ほんのちょっとだけですが。
去年の秋に実家に帰ってきてから、身体を動かせる元気な日はご飯を作るようにしています。
ちょっとずつですが、レパートリーが増えてきたり、なるべく手間をかけずに美味しいものを作れるようになってきました。
自分は料理がこれまで下手だと思っていたので、作ったものを美味しいと言ってもらえるのは嬉しいです。
生活をちゃんとこなしていく。それすらもまだままならないですけど、できる日は生活をちゃんとしていきたいなと思ってます。
アイドルマスターを30歳になるまでに見る！とか言ってましたけども、見終わる前に30歳になってしまいました。
未だに鬱の症状がひどくて、動けない日も多かったり、精神的に追い詰められたりで、なかなかやりたいこともやれないことも多いです。
でも、30歳になったけどもアイドルマスターはちゃんと見ようと思います。
その他やり残したことも多いけども、ぼちぼちと一つひとつできたらなと思います。
なんかふわふわしていますね。30歳になったって、まだ実感がないのです。
まあ徐々に出てくると思います。カラオケの入り口で年齢を書くときとか、若手俳優の年齢を見たときとか、アンケートで30代って答えるときとか。
徐々に「30代になったんだなー」と思っていくし、そのたびにダメージは受けるんだろうけど、それは仕方ないし。
でも、今の自分が楽しいって思えることをこれからも掘っていきたいし、楽しんでいきたいです。
最近はホラー映画ブームが個人的に来ていました。
特に高橋洋さんの作品群を夢中になってみていました。
Netflixの『呪怨 呪いの家』も全話見たのですが、めちゃくちゃに面白かったですし、めちゃくちゃ怖かったです。
ホラー映画を見漁っていたら、映画に夢中に成り始めた中学生の頃のことを思い出しました。
映画って面白いなー！って感覚をなんか久しぶりに体感できて嬉しかったです。
あと音楽もなんやかんやで楽しく聞いています。
Applemusicのおかげで新旧問わずあっちゃこっちゃの音楽が聞けるのが最高です。
最近は長谷川白紙さんやザ・リーサルウェポンズやべえ～ってなったりしました。
あと、街で聞いて何これいい曲～ってShazamで調べたら、あいみょんで笑ってしまいました。
自然とあいみょんを聞いて素直にいいな～って思えるくらいには拗らせてる何かが落ちたんだとしたらいいなって思いました。
他にもお笑いも楽しいです。『有吉の壁』が最高で毎週、頭痛くなるくらい笑ってます。あと『千原ジュニアの座王』もめっちゃ面白いですし『勇者ああああ』もきゃっきゃしながら見てます。
ラジオも相変わらず楽しく聞いてます。アルコ＆ピースD.C.GARAGEと有吉弘行のサンデーナイトドリーマーは毎週欠かさず聞いてます。アルピーはANNも最高でしたけども、アルピーの二人のトークは今が一番脂が乗っていていいです。サンドリはゲスいので人に勧めれないんだけども、これが毎週聞けるのが本当幸せです。安田（さん）がアシスタントのときが一番スキです。
毎日ではないですがアフター6ジャンクションも結構頻繁に聞いています。木曜日の宇内さんの回のオープニングトークは楽しいから聞いちゃいます。
それから上坂すみれのハートをつければかわいかろうも好きです。上坂すみれさんはいつの日か「博覧強記な人間になりたい」って言ってて、いいなあとおもったのでした。私も博覧強記な人間になりたいですし、インプットに対してのアウトプットの形がいびつでありたいなと思ってもいます。
ラジオ繋がり…なんていうとおこがましいですが今年から弟と『はぐれラジオ純情派』というPodcastをはじめました。
ずっとPodcastやラジオが好きだったので、ほんの少しでもやる側になってみたいと思って、ちょっとずつですが続けています。
最近は体調不良が続いて、新作がなかなか撮れていないです。また定期的にできるようになりたいです。
小説もまた書いていきたいです。小説を書いているとき、たまにこれでしか味わえないような楽しい瞬間があって、それが大好きで書いているのもあります。弟からは「お兄ちゃんの書いてるのはマイナージャンルもマイナージャンルやから、やり続けるしか無いよ」って言われたので、やるしかないなーと思います。
できれば自分をこれまで助けてくれたホラーやバイオレンス作品に対して感謝を込めた作品が書けたら…って思うのですが、いかんせんまだどうやって書いたらいいかわかってないです。やってみたいです。
あとねこちゃんが出てくる話は書いてて楽しいから定期的に書きます。ねこちゃんってかわいいよね。
あとはなんだろう…好きな人の動向をこれからも追い続けたいですよね。向井秀徳とかDr.ハインリッヒとか長久允監督とかレディオヘッドとかダイアンとかレイザーラモンRGとか。
あとは映画も音楽も、リアルタイムで追いかけなきゃいけない！みたいなことからはちょっと距離を取って、そのときに自分の興味あるものを掘っていく方を大事にしたいです。興味あることを掘っていくのって楽しいですし。
あと…って何回あとって言ってるんだよって話ですけども、書き言葉も今みたいなやわらかい言葉や文体を身につけれたらなって思います。
特に感想を書くとき。やわらかい言葉や文体を身体に落としていきたい。
最後ですけども、30歳まで生き延びれたのは家族や友達（今も交流あっても最近はほとんど交流なくても）、ネット上で交流ある人らのおかげです。
一人ひとりにありがとうございますって言っていきたいですし、個々にこういうところがありがたくて…なんて言いたいけども、それはまた厄介になるからやめておこう。
いつか、全員を納得させるような生き方はできなくても、それでも「前より良くなってるね」なんて思ってもらえる生き方が出来たらなと思います。
ではこれからもどうぞよろしくね。
（両目洞窟人間が9歳だったころの写真。いつまでも椅子の上に立ち上がってポーズを決めていた頃の勢いは忘れたくないし、9歳の自分が面白がってくれるような生き方ができるようにと思いながら。）
