・周りのことなんて気にしないで生きていくぞ!って言ったかって、個人はどうしようもなく環境や社会に揺さぶられてしまうものなんだろうなって思ったりしている。磯部涼の『令和元年のテロリズム』って本を読んで思ったり、荻上チキのSessionの『やまゆり園事件特集』を聞いて思ったり、今、自分が体感として思ったり。
・えぐいくらい感染大爆発してる。まだワクチンは打ててない。全然打てないなこれ…って思ってたら、精神障害者手帳所持者は基礎疾患持ちに該当するらしく、基礎疾患持ちのワクチンの申し込みをした。疾患ってフィジカルの方のだけだと思ってた。
・精神障害者手帳の更新をした。未だに自分が精神障害者手帳ホルダーなこと、あんまり実感としてないのは、手帳を持つような人はもっとハードな状態だ、という思い込みがあるのだろう。それは差別意識的なものにも近いものだろうとも思う。
・精神科のデイケアに数ヶ月行けていない。先日電話をかけた。行けていなくて申し訳ありませんと言った。デイケアに行ったら、それこそ私よりもハードな状態の方に沢山会う。ハードだなあと思って、どこか自分よりヤバい人がいると思ってる。でも、私が私よりもハードな人と思ってる方らは毎日デイケアに通っている。私は毎日なんて通えず、数ヶ月無断で休んだ。私は散々弱い方の人間だし、弱い方に寄り添いたいだなんて思っててもこの程度なんだって思った。どっちがヤバいんだって思う。というかやばいって思ってたことも嫌だし。本当に最悪な人間じゃん自分って思う。だから少しでもいい方向に行きたい。嫌だと思うことを減らせるように頑張りたい。そうじゃないと最悪なまんまじゃん。
・ずっといい人間になりたいって言ってる。なれていってるだろうか。
・父親の癌の進行が進んでいて、父親がどんどん家族に当たっていく。やれることをやってフォローしてるけども、たまに凄く辛くなっていく。
・父親以外の家族に「私は頑張ってるよね」と聞いた。
・死が進んでいってて、そんでその死に怯えてその辛さを日々半強制的に共有してこようとしてくる父と生活していくことにたまに限界めいたものを感じる。病気になる前からずっと酷くてそのことも精算できていないのに、それは全て無かったことにされ、"よき家族的な対応"を日々求められることに、最近は耐えられなくなり頭の一部が真っ白になったり硬直するようになっている。
・それでもできることをやろうと思ってる。気を使ってる。家事も頑張ってる。なんせ私にできるのはそれくらいしかないし、と思って。
・そんなんだから病気もかかっちゃいけないと思って生活している。この2年、遊んだ回数なんて本当両手で数えられるぐらいだと思う。あれだけ行ったりしていた喫茶店に行くのもやめたし、映画も全然見ていない。
・それでもどうしても『サマーフィルムにのって』は見たかった。ロロの三浦直之さんが脚本で松本壮史さんが監督。『ライトブルー』のMVのコンビ。ドラマ『デリバリーお姉さんNEO』のコンビ(第3話が最高なのです)。絶対見たいって思って、予告編も見ずに楽しみにしていた。
・公開日になった。その日、家族に食べさせる晩ご飯も前日の夜中に作って準備もした。でも、こんな状況になって、映画見に行くのにどこか不安を感じている。そんなときに母親から電話がかかってきて、あれこれ話した後に映画見に行くけどもと言ったら、今は辞めたらと言われ、そうだよねと思って、やっぱり行くのを辞めてしまう。
・でも、本当に楽しみにしていたから、それが無くなったのが自分でもびっくりするくらい、気持ちが沈んでしまった。身体も一気に重たく感じで、横になって寝込んだ。
・一生見ることできないものじゃないって言い聞かせたけども、それでも「あ、これ、耐えられないな」って思った。
・夜まで寝込んだ。夜になって父親が晩ご飯を食べながら、母を「スイカを食べさせろ、俺には時間が無いのになんの準備もしない」と詰った。何にもしていないことなんてない。その都度、その都度でやっている。けども父の中には何にも残ってない。私達は「何にもやってない人」なんだろう。
・辛くなってまた横になった。ずっと続くものじゃないと思ってる。いつかは終わるものだと思う。なんにしても。でもいつまで続くんだろう。そんで終わった時に私には何が残ってるんだろう。
・それでも、それでもと言い聞かせて、なんとかやっていこうと思う。映画は一生見れないわけじゃない。こんな状況が一生続くわけじゃない。日々を生きよう。どんだけ辛くても、横になっているだけで涙がぼろぼろ流れても、それでも日々を生きよう。それしかできないし、それを私はずっとやってきたし。
・私はずっとそれをやってきたし。たぶんまだできるはずだし。