にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

そうして28歳が終わっていくのでした。

おぎゃあ、おぎゃあと泣き叫んで生まれ落ちた私も気がつけば28歳になっていて、明日には29歳になる。光陰矢の如し、なんていうけども、矢の速度で例えた人は相当あるあるが上手かったのだと思う。放たれる矢を見て「いやー人生のスピードも矢っすね」なんてあるあるじゃないか。レイザーラモンRGが歌い上げるあるあるじゃないか。

というわけで日々のスピードが矢のような私も明日には29歳になってしまう。ということは28歳が終わってしまうということだ。なんということだ。私はまだ何も成し遂げてないじゃないか!!

 

世にはばかる28歳男性というのはどういうライフスタイルを送っているのだろうか。行きつけのバーが一つくらいあったりして、ゴルフをして、なんなら家族も持って……なんてことは一つも私は手に入れることはなかった。いや、そんなものが欲しいわけではないけども。それでもそんなものが一切手に届かないものだとは思わなかった。

その代わりに手に入れたものは障害者手帳であった。私は精神障害者の3級であると国から認定されてしまった。

なんてことを書くと湿っぽい話かしらと思う人も多いと思うけども、そういう話がしたいわけではないことをお伝えしたい。あくまでも私はこれまでのことをあっけらかんと言いたいのだ。

つまりはこうだ。私は27歳で休職をして、28歳で退職をし、障害者手帳を手に入れた。そんなことになってしまったとお伝えしたいのだ。どんどん人生が悪くなっていっている!!

 


にしてもこんなことになろうとはと日々思う。そしてこれからの人生、どうやって生きていけばいいのやらとも思う。

あんまり考えないようにしてるけども、結構ヤバめな状況なんだよね。私。

明日には29歳になるわけだし。無職歴も一年になるし、そして障害者手帳ホルダーで、発達障害で、未だに抗うつ剤もがばがば飲んでいてって……うーん!なかなかな状態!

 

しかし、そうなんだけども、たしかにそうなんだけども、その割には私の性格はまっすぐな気がする。こんなことになっているけども、結構まっすぐなのだ。自分で言っちゃあおしまいよ!って感じやけども、それでもまっすぐよ。私の性格。

 


さっきゴルフだの家族だの、言ったけども。欲しいわけではないのだ。しかし、なんていうかそういういわゆるちゃんとしている大人になれなかったなあと思うことは沢山ある。

ちゃんとした大人。そんなのになりたかったかどうかといえば、そんなことはないけども、それでも就職してからの数年間はちゃんとした大人にならなきゃ!と思っていたのだ。頑張っていたのだ。その結果がこれなわけやけども。およよ。

 


というわけでだらだらと書いてきて何が言いたかったかといえば、私は負け続けてきたのでした。28年間。素直に負け続けてきたのであった。

 


でも、敗北感なんてのは不思議となくて、逆にあるのは、まあそれでもじたばたとなんとかやっていくしかないという気持ちである。

死にかけのセミがそれでも地べたを這いずり回っている状態を想像してもらえると助かるのだけども、そんな状態なのだ。セミファイナル。

 


負け続けてきたけども、それでもぶわーと這いずり回ってる。

成し遂げれてねえ!なんて言ったけども、じゃあなにかを成し遂げたかったかといえばそんなことはない。

何者かになりたかったか、なんてこともない。

普通の幸せが欲しかったか……と言われたら少しはあるけども、それも今は全然思わない。

今自分にあるのは、負け続けてきたからこその何もなさと、それゆえの自由な気持ちだ。なんて書くと恥ずいですね。なんだよ、自由な気持ちって!!

 


でも、そうで。自由な気持ちに近い。昔はなにかをすればすぐに叩かれていたけども、叩く人も年々減ってきた。

昔は叩かれる度にへこんでいて、萎縮したけども、今はそんなこともない。

自由な気分になってる。そんな気持ちになっているのはこんな状態からしたら不思議だけども、そうなのだ。そうとしか言いようがないのだ。

 


つうわけで29歳に私はなる。明日には無慈悲になってしまう。もう立派な大人ってやつで、しっかりもしっかりにならなきゃいけないけども、そんなことはさておいて、色々とこれからもじたばたと回り続けてやりてえなと思ってる。

 


ここ数ヶ月、脚本を書いていた。いつ上演するか未定の脚本。色々と最初はあれこれ考えていたのだけども、結果として20代を総括するような脚本になってしまった。

敗北の歴史!という感じの20代だった。

一度はコテンパンに負けてしまった。

もう嫌になる程負けてしまった。

でも、まだ立っている。

まだ、歩けてはいる。

何にも持ってないけども、それでも身はある。頭は動き続けてる。喋れる。飛び跳ねることもできる。

負け続けた先にもまだ人生はあった。

そしてその結果、私は自由な気持ちになっているのだ。

負け続けたことに辟易したこともあったけども、素直に認めたら楽になったのだ。

障害者手帳の取得と脚本を書くこと。それが重なった。

そしてそのおかげで、なにもないけども、その軽さのありがたみを少しはわかったような気がしたのだった。

 


というわけで28歳は終わっていく。どんどんと終わっていく。1秒1秒終わっていく。

まだ何にもしてないのに!と思う。

まだ色んな人に感謝も伝えてない!

まだカラオケでアデルの曲を歌えるようになってない!

読んでない本も沢山あるし!

見てない映画も山ほどあるし!!

それは全て29歳の宿題にしようと思う。

 


28歳は敗北を認めるまでの一年だった。今思えばだけども。

28年間の積み重ねてきたものをもう一度見直して、そしてそれを認める一年だった。

じゃあ29歳はどうしたい、なんてことを思うと、少しは勝ちたいよな、なんて贅沢なことを思う。

どういうことが勝ちになるか、わかんないけども、それでも、ああ、勝てたなあーなんて思えることがあったらいいなと思う。

 


勝ち負けで人生を進めるのはしんどいことだと思う。でも、一度くらい、一度くらいは勝ちたいよね。そうなんだよ、俺は勝ちてえんだよ!負け続けてきたからさ!一回くらいは勝ちたいんだよ!!

まだのんびりしたくねえんだよ!

ちゃんと向き合っていきたいんだよ!

人生とか生活とかそういうのに!

ちゃんと向き合って、それで日々をこなしていきたい。まだ負けたくない。沈みたくない。ちゃんと、生きたい。生きていきたい。

成功だとか、幸せだとか、そんなことはいい。でも、ちゃんと生きていきたいと思う。そこから逃げない一年にしていきたい。

 

なんて大口をまた叩いてしまった。昔から大口ばっか叩いてるよ、あなたは。「聞き飽きたぜお前のでけえ口」なんてライムスターは言っていたぜメーン。

 

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