山下達郎のカッティングギターが街を切り裂く。
「うぉ~」とハイトーンボイスがビルをなぎ倒す。
凶暴化した山下達郎は手がつけられない。
CDを棚から人つかみするように人々を掴んでは精神のイコライザーをかけて廃人に仕立て上げていた。
「うにゃにゃにゃにゃにゃ・・・」
そんな情景にどてら猫のまち子さんはどうにかせねばと憤っていた。しかしただ二本足で立って歩くだけの猫のまち子さんに何ができるわけではなかった。
そのうちに、自衛隊がやってきて、自衛隊の戦車群が山下達郎に砲撃をし始めた。
「お~お~ラブランド~アイラビュ~」
戦車群は爆散した。山下達郎のカッティングギターに敵う者など誰もいないのだ。
街に絶望感がひろがっていく。
そのときだった!
「まち子く~ん!」
その声は、街一番の博士の声だった。
「博士!」
「まち子くん!これを飲むのじゃ!」
そう渡されたのは赤色のカプセル。
まち子さんは即座に飲む。なぜなら博士をめっちゃ信頼しているからだった。
するとみるみるうちにまち子さんは巨大化した。
「うわあ~」
巨大化したまち子さんは街をすっぽり覆うほどの大きさになった。 「お~」
とさすがの大きさに山下達郎も恐れおののいた。
「山下さん!もう悪さはやめるのです!」
とまち子さんが叫んで、山下達郎を掴もうとしたら、足を滑らせてしまって、そのまま山下達郎と博士、そして街もろともこけた勢いで潰してしまった。