にゃんこのいけにえ

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log:28 「タイピスト!」を見ました

「タイピスト!」見てきました。レジス・ロワンサル監督。ロマン・デュリス、デボラ・フランソワ主演。
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京都シネマで見てきました。久しぶりに来たけどもいい雰囲気の映画館!
積極的にもっと来ようと思いましたね。


で見てきたタイピスト!ですが大好物でした!
僕の大好物ってなんや。お前の大好物なんて知らねえよ。どうせデブだからミートボールだろ?ミートボール腹いっぱいに食べたいんだろ。ああそうだよ。食べたいよミートボール食べたいよ。ご飯の上にのせてたべたいよ。ってそっちの大好物の話ではなく、僕は可愛らしい雰囲気が大好きなんですよ。


23歳もさい系男子で世間様から言われるのは「ハァハァ・・・ハァハァ・・・」な可愛いものが好きなんっしょ?言ってご覧よって申される場合が多いのですが、そちらではなく純粋に可愛げがあるもの、例えばドールハウスのような雰囲気がある映画が好きなんですね。
今年だとウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」が可愛らしい雰囲気がみっちり入っていてたまんない一作でした。


それでこの「タイピスト!」ですが、全編通して50年代フランスの「かわいいー」って文化、ファッション、音楽がみっちり詰まっているんですね。
僕は以前「あなたには女性的な感性が凄くある」と言われたのですが、その感性の部分がすっごい勢いで刺激されているのを実感しまくり。この映画を1シーン、1シーン切り取って見続けたい!


というわけで女性の皆様、女性的な感性を持っている男性の皆様にはもれなく超オススメなのですが、じゃあ俺には関係ないね!俺そういうオサレwwww映画嫌いっすからっていうすぐに仮想敵を作ってしまう人にはオススメじゃないのかと問われますと、そういうあなたにこそ見ていただきたい映画なんですよ。
というわけでタイピスト!って自分にとってどんな映画だったかを考えて見ました。



タイピスト!は観客に何を残すか?

ふと見ながら、これは観客の才能への渇望を満たすためのドラマなのではないかと思った。
その才能の渇望とは「世界をそれで渡っていくことができる。または世界と戦うことができる才能」のことである。
私達は残念ながら、平凡で凡人で才能なんてないって人が大多数であろう。
仮に才能があるとしても、まだそれでは「世界とやりあうことができる」才能ではないというのが現状のひとも多いかもしれない。
そもそも、世界と戦うことができる才能とは何か?
それで飯が食える才能のことか?
小さな街から抜け出せる才能のことか?
結局私達には無いものばかり。
しかし、主人公ローズは私達の出来ないことをやってのける。
才能を腐らせないようにコーチが付いてくれる。
そしてそのコーチとも恋仲になる。これは全て、お伽話だ。
しかし、お伽話だからこそ私達は希望を持つのかもしれない。
世界に潰され続けている観客は自分に対する希望を失わずにすむのかもしれない。
そしてその希望の中から私達は自分の中にある武器を見つけるのかもしれない。

武器の名前を私達は、才能と呼ぶ。

その希望を生み出す映画であったと言えます。オススメ。


『タイピスト!』予告編 - YouTube