木曜日の夜9時くらいって既に休日に片足突っ込んでるようなもん。例え明日仕事があって、全然終わってない資料づくりが頭をよぎったとしても。
ということで片足休日に突っ込んでいるという甘えが、俺に映画を見ろと囁く。メンズナックル的な啓示が俺に降ってきたので映画を見ることにした。
見たのは『ジャッジ・ドレッド』(2012)。スタローンの方ではなく、カール・アーバンの方。カール・アーバンってあれらしいよ、スタートレックのお医者さんの人らしいよ。wikiで知った。現代人にとってwikiは外部記憶装置。
監督が『バンテージ・ポイント』のピート・トラヴィスで脚本は『28日後…』や『エクスマキナ』のアレックス・ガーランド。
なんかージャッジ・ドレッドってー英国の漫画らしいんだけどー、そういうことは全く知らないっす。
とりあえず映画を見ました。
面白かったです!
たまに人の命がごみくずみたいに扱われている映画って見たくなるじゃないですか。どれだけ日常生活で人のことを労わり慈しんでも、フィクションの中での人の命はごみくず以下になってるものが見たい日がある。
そんな気分の時にめちゃぴったりな映画でした。人の気持ちがごみくず以下。ほこりの方がまだ愛おしく思われてるくらい人の命がごみくず以下。
いやー素晴らしかった。
僕の大好きな映画『ザ・レイド』と同じく、警官が犯罪の捜査でビルに突入したら逆に閉じ込められた上に住人がめちゃめちゃ殺しにかかってきたよ!ってやつです。
今作ではそのビルが超高層で、200階建てで、地上1000メートルで、7万人くらい住んでて、中は九龍城っぽさがあるって最高かよ!
そんなビルの最上階に陣取るのがママと呼ばれる元娼婦のえげつないほど悪い女ー。
そんなママの売ってるドラッグが吸うと世界がスローに見えるスローモーって呼ばれるドラッグ。
スローになって世界が輝きはじめるんですわ。
スローの中、銃撃戦で、頬を撃ち抜かれたり頭吹き飛ばされるのもスローできらきらしてて。あー夢見心地にぐろーいというアウシュビッツ収容所を模したレゴを見た時と同じような気持ちになれたよ。
今作、ゴア表現が結構たっぷりなんだけども、僕が思わず手を上げてやったー!って言っちゃったのは頭を至近距離で顎下からマシンガンで撃たれてぼこぼこぼこ!って穴が空いちゃうやつね。嫌な死に方だったね。逆にテンションあがって手を挙げちゃったねー。やったー!
あと本作の白眉だとガトリング乱射シーン。
なんの関係もない善良な市民が銃撃戦に巻き込まれるの好きな人にはたまんないシーンではないでしょうか。
ここのシーンの人のごみくず以下っぷりといったら!
動くもの皆死んでいく!
うわー、この場に絶対いたくねえーって思っちゃう映画はやっぱ本当にいい映画ですね。
つうことでだいぶ満足した。
なので寝る。なぜなら明日はまた仕事だから。まだ資料作り終わってない。考えたくない。会社からのジャッジを食らいたくない。がんばろう。がんばろう。がんばろう。