二週間ぶりに全身の毛を安全剃刀で剃った。
美脚になった。
しかしこの美脚を私以外は誰も知らないんだなと思うともったいないと思った。
世界に知らしめていきたい、この美脚を。
しかし、美脚界ではそれほど美脚ではないという評価がくだされるのだろう。
私という人間のイメージからすれば美脚ってだけなので、美脚基準で見るとそうでもないってなるのだ。
そう思うとなかなか人は突出した何かを手に入れることはできないのだなと悲しくなってしまった。
悲しくなったあとに、私は足をじたばたと動かしたり、足をピンと張ったりした。
やはりそこには私にしては美脚があり、それは気分がよかった。