にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

夢も希望もないので成城石井で女性と出会いたい。

夢も希望もありゃしない。

 
 
と述べたところで、現状は変わらんのですよ。
こんなセリフを俺はタバコを投げ捨てながら言ってみたいですね。くしゃくしゃの髪でね、ふっと苦笑いしながらとかね、カウボーイ・ビバップのスパイクですわ、結局そういうのが憧れですわ。
 
 
 
そんな今日は本当に今年何度目がの夢も希望も無くなってしまった日だった。
specの天を見てた時だったんだけども、メールみたらね、お祈りメールが来てまして、気がついたらspec見るのもやめて、絶望感にほわわ。
 やり方が間違ってるとおもいながらも、結局、間違ってるやり方を正すことの恐怖から何も出来なくて…夏。ついに私は全てを失ったのでした。
 
とまた大きく書いてしまった。
全てを失ったなんて言ったけども、自分の片足と片腕と弟の肉体を取られたわけでもないし、鼻水が定期的に出る以外は健康な体だし、問題はメンタルだけども、涙がちょっと出たくらいで自殺するくらい追い詰められてるなんてこともない。
 
 
ただ、僕は早急に目標を決めなきゃと思う。
内定!
なんてことを目標にしたら、内定出たあと何もない現実に辛くなっちゃうだろうし、出なくても辛い。
だから、何を目標にしたらいいか、目標ってなんだろうか、そもそも僕は何を指針に生きているのか。
 
 
そう、夜になると訪れるこの時間。それは空調と時計の音の隙間から顔を出す不安の影。
ぐへへ。ぐへへ。
と顔を出すものに、僕は未だ対抗策はない。
それならば、それならば、何か希望を作ろう。夢を持とう。目標を持とう。
何が目標に夢になるかわかんないので、小さいところからでいい。
それこそ、美味しいオムライスを作れるようになる。
とか
免許取る
とか
プロレスを一度見に行く
とか
そんなんでいいのかも。
 
 
ずっと違和感を感じていたのはこれだったのかもしれない。
内定を目標にすること、僕は生きる手段じゃなくてこう生きたいと願う方向が目標なのか希望なのか。
 
 
うにゃうにゃ言うてわけわからん。
 
 
じゃあさらに大きく希望を書こう。
 
 
僕は突然思い立って植物の種を買う。
突然だ。本当に突然だ。
それを僕は植える。どこに。植木鉢に。
その花は野菜の実をつけるもので、僕はその実がつくのを待つ。しかし待てども待てども実はつかない。
僕は待つことに慣れていなかった。
即物的なものに慣れていた自分は植物が持つ時間の流れに身を任すことに不安を覚えていたのだった。
しかし、ある日、その植物の姿が変わっていることに気がつく。
植物が変わったわけではない。
植物の姿が変わったわけではない。
植物が枯れたわけでもない。
見え方が変わったのだ。
植物の持つ、植物の時間の流れに気がついたのだ。
それからはその植物が愛おしくなる。
見よう見まねで植物がより育つようにするためには何をすればいいかを考える。
そのうちに、植物はより成長する。
そして、ついに実を結ぶ。
僕は、その実を取り、クックパッドで調理方法を調べて調理してみる。
出来上がったものを食べて、味付けに失敗したことに気がついて、何度も何度もケチャップをかけてみる。
ケチャップは素晴らしい。どんな料理もうまくする。
ケチャップっていいな、世界にはどんなケチャップがあるんだろうか。
輸入ケチャップを買いに成城石井に行く。
成城石井には山ほどケチャップが売っている。
どれも美味しそうだな、そうだこれを買おう、と取ろうとした瞬間、同じ商品を買おうとした女性と手が触れる。
すいません、と言いあって譲り合って、また手が触れ合って、ラブコメみたいだと思う。
でも、そこからの発展の仕方がわからない。
僕は現実では結局ケチャップを買うだけになるだろう。
でも、これは希望の話だ。
僕はその人、髪がロングで指が細いその女の人に尋ねる。ケチャップが好きなんですか?
はい、ケチャップって美味しいじゃないですか。
僕は、じゃあ今度オススメのケチャップを教えてくださいよ。という。
 
いいですよ。
 
そんな返答をもらって僕は地下鉄に乗る。
地下鉄の中で、僕は窓に写り込んだ自分の顔を見るだろう。
そして、少しばかりくすんでいることに気がつく。
自分を変えたい、あの人の隣に立ってもくすんで見えないようになりたい。
自分を磨こうとそこからもがく。僕はもがく。
 
 
いつの日か、植えた木が大きくなるように、植物の影響は大きくなる。
僕はそんな風に自分を変えていきたい。
だから植物が欲しい。プチトマト植えたい。
そして成城石井で女性に会いたい。
 
というか成城石井に行きたい。
変なお菓子買いたい。
 
 
夢も希望もないけども作り出すことは可能ではないのか、多分可能かもしれない。という思考実験でございました。