にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

『聖なる地獄』を観た!

27歳男性になってしまった。

先日、誕生日を迎え私は27歳男性になってしまった。
もうおじさんな歳になっている。
私の父親は27歳で結婚したそうだ。
私にそんな予定はない。
そして、私は現在どうやら適応障害らしく(前回心の風邪って書いたけども、抑鬱状態なだけで鬱病まではまだなってなかったみたいです。まだよかった。よかった)会社に行くことができず今は日々をぼんやりと過ごしています。
そんな27歳になってしまいました。

 


自分のこともままならない27歳男性だけども、世界のことをもっと知りたいと思い、最近はNetflixでドキュメンタリーを見るようにしている。
ちょっとでも世界のいろんな顔が見たくて、見始めました。
今回見たのは「聖なる地獄」というドキュメンタリー映画

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なんとニュースで有名なCNNが製作。監督はウィル・アレン。プロデューサーの1人には俳優のジャレッド・レトも参加しています。

これがちょっと想像以上にハードパンチャーで面白い映画だったので感想を書きたい。

まずこれがどういうドキュメンタリーなのかと言いますと、ブッダフィールドというカルト教団の22年の繁栄と崩壊の話なんですね。
で、監督のウィル・アレンさんはこの教団での映像担当だったのです。
なのでこのドキュメンタリーの大半の映像はこのウィル・アレンさんが撮影した映像になっています。
それと同時並行でこの教団に元いた人々のインタビューも差し込まれていきます。

みんな始まった頃のことを話すのはとても楽しそうなんですね。
森の中でダンスをしたり、海に入ったり、歌ったり。
1人がこう言います。「カルトはカルトかもしれないけども、これはいいカルトだよね」と。
この教団の中心になる教祖がいます。
彼は圧倒的なカリスマ性と心理療法を用いたセラピーで人気を博していきます。
当初は小さなコミュニティであったこのブッダフィールドも徐々に大きくなっていきます。
そのうち、仲間内だけの楽しい楽しい共同生活の場であったはずのこの教団は、この教祖の強固な帝国に変わっていくのです。

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途中、この教祖の正体が売れなかった元俳優だということが判明します。
その演技のワークショップを用いて洗脳を行っていたことも。
彼はかつての世間に認められなかったことをコンプレックスとして根に持ち続けているのか、それとも自分もあがめるものだけで構成されるこの教団という帝国を強大なものにするのか、真意のほどはわかりませんが、教団は徐々に暴走していきます。

当初からいた皆も「はじめは皆で楽しむ場所であったのに、いつから彼を崇拝する場になってしまったのか?」と疑問に思う。
しかし、もうそのときには十数年経っていた。
彼らは家族を捨て、これまでの生活を捨て、そして社会を捨て、この教団に入ってしまっている。
そして今の彼らにとってはその教団こそが居場所であり、そして家族であるので、おかしいと思いつつも抜け出すことができない。
そんな中、1通のメールがすべてを変えることになったのです。

 

とまあ、こんなつたない説明でそそられた人がいるのかわかんないけども、ここから本編は怒濤の展開になるので、未見かつNetflix加入者はぜひ見てほしい。
そして私はこの後、ネタバレをするので、注意してほしい。

 

ネタバレありの感想。

そのメールの内容というのは教祖が男性信者に性的暴行を行っていたというものであった。
そしてそれは1人、2人のみならず多くの男性信者が彼にセラピーと称した性的暴行を行われていた。
そう、この映画の監督であるウィル・アレン氏も性的暴行を受けた1人であった。
このことが発覚し、教団は崩壊に向かう。
教祖はそれでも残留する取り巻きを連れてハワイへ行った。
それをウィル・アレン監督はついて行く。しかしその場所こそ、教祖が監督に性的暴行を行った初めての地であった。
ハワイについた後、ウィル・アレン監督は教祖に何も言わず離れる。
そうして彼は教団から姿を消した。
ブッダフィールドに入ってから22年の年月が経っていた。


もうここまでで、僕は胸が痛くて仕方なかった。
ずっと見ていたこれまでの映像はどんな気持ちで撮られていたのか?
この映像をどんな気持ちで編集したのか?
それは見たくない傷口をもう一度自らこじ開けるように作られていたこの映画に対して背筋が凍る思いだった。
しかし、まだ映画は終わらない。
監督は現在の教祖に会いに行く。
教祖はハワイで新たな教団を作ったのだった。
そしてその教団には100人あまりの人が入団していることを知る。
そこにはブッダフィールド時代からの信者の姿もいた。

監督は隠しカメラをつけて、砂浜にいる教祖に会いに行く。
現在の教祖の姿だ。
教祖はナルシズムに満ちた男だった。
ブッダフィールドの頃から、多くの化粧品を使っていること、そして整形をしていることが判明していた。
現在の姿は整形で顔はまだ若いままだが、全身は老いのためよぼよぼになっている。老人なのに顔のパーツだけが若く、それはひどくおぞましいものに見えた。

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この映画の最後は、ブッダフィールドから監督が抜ける前に作った短編映画で終わる。
その映画には多くの当時の信者が映る。
そして彼ら1人1人映るたびに字幕が入る。

「脱退」

そして

「残留」

エンドクレジットではインタビューに答えてくれた元信者たちの今何をしているかが語られる。
全く異なる仕事をしているものもいれば、その教団時代に培った知識やスキルを仕事に生かしているものもいる。
彼らは言う「あの頃が懐かしいと思うこともある」と。
森の中でのダンスする映像が差し込まれる。
それは桃源郷のように見える。
しかしその後で脱退した元信者は泣きながら言う
「あの頃にも意味はあったんだ。そう、意味があったんだ。そう考えている」
そう思うしかないと、言い聞かせるように。

 

人は何かにすがりつかないと生きていけない。
これは宗教のみならず、ある種共同体や居場所も含む。
そのすがりついている居場所が狂っていることに気がついた時、抜け出すことができるだろうか。
22年かかってしまった彼らを私は笑うことはできない。そして今も「残留」し続けるものもことも。
私の心は強くない。
もし人心掌握術に長けたものが私を狙ったら一発でおしまいだと思う。
だからこそ、逃げていたいと思う。
人生を失う前に。
心が傷つけられる前に。

『チェイサー』を見た!

私事だけども、というかここに書いてあることなんて100%私事なんだけども、休職することになってしまった。

いわゆる心の風邪というやつになってしまったらしくて、ほとんどの日を部屋で過ごしている。
何するにしても疲れ切っておりまして、一事が万事「へぇ・・・へぇ・・・」と息を切らす始末。
その癖、友人と会うと楽しくなるもんだから、友人の前では「どっひゃー」と騒いで「あー元気そうやん」と言われ、あーそうかなーと思うも、いざ仕事だよーとなると体が重くなる。
非定型ほにゃほにゃと言うてしまうのは簡単ですが、いわゆる屑です。はい。
皆様、耐えることができるものに耐えることができず、そのくせ遊ぶときは人一倍。
なんていうか難儀な人間で。
というわけで、私は会社に行くこともできず、一日横になり続けている。
何にもできないので、植物のような生き方をしている。
そんな僕を見かねて今度母がやってくる。
申し訳ないと思う。
この間実家から帰ったばかりなのに。

 

『チェイサー』の感想。


ナ・ホンジン監督の「チェイサー」を見た。

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「チェイサー」を見るにしても、疲れ切っているので15分に一度休憩を取る始末。
もう、体がついていかない。映画見るにしても。集中力が持たない。それよりも体力がない。
でも、見た。一日かけて見た。

 

デリヘルの元締めをやっている元刑事の男。
その男の悩みは所属しているデリヘル嬢が次々と消えることであった。
てっきり金を持ち逃げしたか、嫌になって逃げたか、そして本部へ送るお金が消え頭を抱える日々。
そんな頃、客から電話がかかるも、出勤できるやつは1人もいない。
仕方ないので熱で寝込んでいるミジンを怒鳴りつけて出勤させる。
ミジンはシングルマザーで7歳の娘を持つ。
仕方なく出勤するミジンを娘は心配そうな目で見ていた。
そして客と出会うミジン。
ポロシャツを着たどこにでもいるような普通の30代の男に見えた。
しかし、そいつこそ頭のねじがぶっ飛びまくった快楽殺人犯であった・・・


というのがあらすじ。

で、まあ、これくらいの前情報で見ていたのですが、それでよかったなと。
いや、まさかこんな展開に、あんな展開に・・・。

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というのも犯人は開始30分で捕まってしまうのですよ。
あらあらあら!とびっくりしてしまった。
開始30分で犯人は警察署の中。
おいおいどうすんだい。と思っていたら、ここから消えてしまったミジンを追いかける話になるのです。
というのも、犯人は「どこで」犯行を行ったかがわからない。
どこにミジンはいるかわからない。
そしてミジンは既に瀕死の状態であることが観客には知らされている状態で話は進んでいきます。
そんなミジンを探す元刑事の男。
そしてひょんなことからミジンの娘もつれていくはめになってしまった。
最初は「なんでこんな目に」と思う男であったが、ミジンの娘と共に捜索するにつれ彼の中の眠っていた良心も火が点く。
「なんとしてでも、ミジンを娘の元に送り届けねば!」
そして男は走る、足で走ったり、車で走ったり、とにかく走る。
探せミジンを!助けろミジンを!

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そんな男の前に立ちふさがるのが快楽殺人者の男、そしてもう一つが地形であります。
この映画の舞台になっているのはソウルのプクアヒョンドンという場所。
この映画を見た人すべてが印象に残ると思う地形なんですよ。
何しろその坂と路地の数!
街一つが巨大な迷路のようになっている。
道は狭く細い。
そして坂はあちらこちらに伸びている。
そもそもの元刑事と犯人が出会うきっかけになったのも、この細い道のせいでもあり、そして元刑事の男を悩ませ続けるのも、そして犯人が逃げおおせるのもこの地形のせいでもあるわけです。
坂道サスペンスもしくは路地サスペンスもしくは入り組んだ地形サスペンスが見たい方は絶品な映画ではないでしょうか。

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ナ・ホンジン監督の映画は「哀しき獣」を以前に見て、その際も感じたのですがよくよく考えるの「なんだそれは」というツッコミどころ(この言葉は嫌いですが)があるのです。
しかし、そのツッコミどころってのはどうも監督自身は100も承知な気がするのです。
むしろスタッフには「ここおかしくないですか?」ってつっこみを入れられたとしても、多分ナ・ホンジン監督は「でもこっちの方が展開もやばいし映画的にも面白くなるやろが!!」とビンタしていると思うです。
勝手な想像だけども。でも、ナ・ホンジン監督は手は早そうな気がする。
ビンタとかうまそう。
というかフィジカル暴力シーンがマジ多め。
ありとあらゆるフィジカル暴力が詰まりまくってる。
殺人鬼が使うノミと金槌を使った殺人は身の毛がよだったし、コミュニケーションの一環かよってくらい主人公は何かにつけてすぐ人をたたくし、何より最高なのはパイプ椅子ノックアウトシーン。
あのムーブの華麗さは一見の価値ありなので是非見てほしい。

最初の方で15分に一度休憩を入れなきゃ見れなかったってのはそれほど体力を使う映画だからってのもあるんですけども、逆にいえばそれほど力強い映画なのです。
打楽器のビートが印象的な音楽に走りまくる登場人物。ぶれまくるカメラにテンポのいい編集。殴る蹴る当たり前!痛みが伝わるようなフィジカル暴力の数々。スタッフ・キャスト全員がハイ状態で作られたような映画でした。

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終盤、あまりの展開に声を失ってしまいました。
結末も決して甘いものとは言えません。
ラストシーン、そっと子供の手を握る男の向こうには街が広がっています。
その街は殺人鬼の男が狂気を垂らし、広がっていった街です。
そして元刑事の男はその街で屑のような生き方をしていた。
しかし、走り回り、失い、それでも戻ってきた男は狂気から脱出できたようにも思えます。でも、目の前にはあの街がまだあるのです。
あの闇と狂気が広がった街が。
脱出できた安堵感と、空っぽになってしまったような虚脱感を抱えながら映画は終わっていきます。
僕が思えるのはこんなことに巻き込まれたくないなと考えることだけだったのでした。

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ドラゴン×マッハ!を見た!

ドラゴン×マッハ!を見た!

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唐突ですけども運命ってわかんねえじゃねえっすか。
僕は今年27歳になるんですけども、正直今の自分の人生なんて全く想像できてなかったですし、これからも全くわかんないですし。
人と人がばっしゃーと混じりあう社会なので、その思惑や欲望やあと無意識の何かや本当にくだらないことで、思わぬ出来事がたくさん起きてるわけです。
そんななかで、えげつない事件が起こったり、えげつない事故がおこったり、受け入れられないほどの悲劇が起こったりするわけで。
ニュースを見ていると毎日そんな悲劇が目に飛び込んできますし、僕だってあなただって大きい小さいはともかくそんなものに当たってしまうこともある。
なので物語には悲劇を語るものがある。それは自分たちに降りかかる悲劇を予測するためや、降りかかってしまった悲劇を物語化して体内に取り込むために必要であったりする。
そしてもしくは悲劇の先にあるそれでも捨ててはいけない希望を語るために存在するのかもしれない。

というわけでドラゴン×マッハ!の話。
まあ序盤から悲劇の嵐。陰惨オブ陰惨な出来事の連発。
うげーとなるし、出てくる奴らは揃いも揃って屑ばかり。
そんな中、活躍するのが我らがトニー・ジャー
今作ではタイはバンコクの刑務所の職員さん。しかも娘は白血病持ち。
大変な状況である。
そんな刑務所に送られてきた囚人がウージンさん。
SPL1ではドニー・イェン相手にドスを振り回していた彼が今作では実は香港の潜入捜査官でありまして、敵に捕まりタイの刑務所に送られてしまったのでした。
しかも何の運命のいたずらかウージンさんはなんとトニー・ジャーの娘の白血病のドナー適合していたのです・・・!
しかし両者ともそのことを知らない!観客しかそれをしらない!
「ああ!そこに!いるのに!!!」
となりつつ、事態はどんどん悪化していきます

ウージンの運命は!
トニージャーの運命は!!
そして白血病を抱えた娘の運命は!!!


サモハン・キン・ポーとドニー・イェンのバトルでも話題になったSPLの続編(キャストやスタッフは異なりますが)であるので、今作もバトルシーンの描写は一級品。
序盤にあるウージンとトニージャーのバトルで「すげえな」ってなってたらその後、どんどんボルテージとクオリティがあがっていくんだからやべえのやべえの。
空港での銃撃戦から始まりワンカットでの高所からの落下!メイキング見たら命綱無しで落下させていて頭がおかしい!!!
中盤の長回し200人刑務所暴動バトル!ここもカメラはぎゅんぎゅん動くし、キャストはシンプル高所落下するし、そんで画面いっぱいに人々が殴り合ってるし、ほぼほぼアクションピタゴラスイッチ!!!
そしてそしてそして!なによりもクライマックスのマックス・チャン演じる刑務所所長VSトニージャーとウージンのバトルですよ!!!はい歴史に残るバトルー!はい!歴史に刻み込まれた名バトルー!!!

 

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マックス・チャンの体の動きがとにかく超超超やべえ!!!!まじ超強え!!!!
言葉でこの動きを表現することができたなら、歴史に残る文筆家になれるんじゃないかってくらい、このマックス・チャンの動きは言葉にできない。
何しろ、ウージンとトニージャー2人がかりでもかなわないほど強いという設定を見事に体現できている動きなのだ。
マックス・チャンのこと不勉強ながら知らなかったのですが、このラストバトルでもうすっかり虜になってしまいました。世の中にはもの凄い動きをする人がいるもんだ!!

 

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冒頭にも書いたように、この作品は悲劇に飲み込まれる男たちの物語である。
だが、男たちはその悲劇に屈することなく抗い続ける。
それは携帯の電波を探すことや、万力で指をつぶすことや、絵文字で会話をすることや、そして大きな勇気を発揮することや。
その果てに男たちが手に入れるものは何か。
強引に思えるようなラストであったが、それでも確かな希望を描くことを選択した作り手の決意に胸が暖かくなった。
極上のアクションと悲劇と暴力に抗う人間の勇気を描いた傑作。
大好き!

『パトリオット・デイ』を見た!

パトリオット・デイ」を見てきました。

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映画『パトリオット・デイ』予告編

監督はあの大傑作「バトルシップ」のピーター・バーグ。主演はマーク・ウォールバーグ
2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件の映画化。
めちゃくちゃ面白かったですよ!
事実は小説よりも奇なりとはいいますが、さんざんニュースで見たこの事件もこんなことになっていたなんて。
まず群像劇なんですけども、最初は出てくる登場人物の描き方がランダムといいますか、「こいつか重要ですよ!」みたいな描き方しないんですよね。
なので、誰がどうこの後絡んでくるのか全くわからないんですよ。
たとえば、あるカップルが出てくるんだけども、それがどのように事件に絡むなんてわからない。
それほど事件のにおいは最初はしないわけです。
でも、これって実際の人々だってそうだったわけじゃないですか。
誰も彼も自分がテロに巻き込まれるなんて思ってもみなかったわけですから。
というわけでカップルは朝絡め合った足を爆弾テロで失うことも全く予測なんてしなかったわけです。
それがテロの残酷さを浮かび上がらせてるなあと。
お前はテロで語りたい主義主張があるかもしれんが、私らに暴力をふるっていいわけじゃねえだろって凄く思った。
というか、主義主張があっても市井の人々に暴力をふるっていいわけじゃねえって!
絶対だめだって!
その上、犯人の人なりが途中でわかるんだけども・・・なんていうか・・・あの・・・いわゆるネトウヨな人らで・・・
この辺の描写でかなりげんなりしましたね。
うわー、周り全然見えてねえ奴じゃん!
こんな奴らに殺されるとかなんだよ!まじでなんだよ!
見終わったあと、感想を調べたら「19歳の犯人が捕まったときに警官を褒め称える市民の群れに恐怖を感じた」みたいな感想があったけども、いや19歳とか関係ねえって!なんの関係もない人々を爆弾で手足奪ったり、命奪ったりしてるやつなんて19歳だろうが10歳だろうが30歳だろうが90歳だろうが、まじで関係ないって!
で、そんなテロを起こしたやつが街にいるとなったらマジで怖いって!不安で夜も眠れねえって!
そんで警官が命張って逮捕したとなったらまじで褒め称えるって!
それこそ主義主張関係無いって!
それはシンプルな感謝だって!!
と熱くなってしまいました。申し訳なか。

で警官の一人は不安げに「このテロは防げたのか?」と問う。
それにマーク・ウォールバーグ演じる警官は「悪魔に唯一勝てるのは愛だ」と言う。
そしてエンディングでも映し出される姿は憎しみに狂う人々ではなく「愛」を信じ「愛」に救われた人々の姿だ。
テロは防げない。暴力は止めることができない。
それでも、こんな風な希望があることは覚えておきたい。
ワールド・ウォーZの原作のエピソードで、ある映画監督にインタビューを行う章がある。その監督が作ったドキュメンタリー映画は最新兵器がゾンビを徹底的に殺す姿を映したもので、大ヒットした。
しかし、そのドキュメンタリーには徹底して悲惨な現実はカットされていた。
なぜならば、人々にはある嘘が必要だったからだ。
悲惨で、救いのない現実を生きるための嘘が。
そしてその嘘を「希望」と呼ぶと。

この世界がどれだけ悲惨で救いがなくてもこの映画が提示した「希望」だけは忘れたくないと思いました。凄く好きです。

その他の感想。

・爆弾テロが起きるシーンの唐突さが本当に怖い。


オーバル型のめがねをかけたケビン・ベーコンが最高にかっけえ。オーバル型のめがねがほしくなったけども、オーバル型のめがねでここまでかっこよくなれるのケビン・ベーコンだけでしょ・・・

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・FBIがどちゃくそに有能すぎてびびる。というかテロ起きてから47分で出動ってどんな勤務体系してるんだ。

・監視カメラに写った犯人の映像を分析していくシーンのぞくぞく感!「42分頃はパン屋の前だ!」とかかっこええー。

・中盤の銃撃戦のシーンがまじで凄まじい。このシーンを見るためだけでも劇場で見る価値があり。一発一発が怖え。よく見る車のフロントガラスが割れる描写なのにのけぞりそうになるくらい怖かった。あ、これ、当たってたらやばかったんじゃね?な一歩間違えれば死んでいたと思わせる恐怖演出のうまさ。乾いた銃声が凄くいい。

・エンドクレジットで知って驚いたけども音楽はナイン・インチ・ネイルズトレント・レズナーアッティカス・ロス。デヴィッド・フィンチャーの「ソーシャル・ネットワーク」「ゴーン・ガール」の音楽コンビがまさかピーター・バーグ映画でも音楽を担当するとは。
不穏な音楽は「これこれこれ~!」と職人芸にうなりますが、エンドクレジットの優しい曲には泣きそうになりました。

・ボストン市民のボストン愛の強さに驚く。全員がウルフルズの大阪ストラット状態。ほかに比べりゃ外国同然。

・今回はテロが起きた瞬間が「うわああ」となりすぎてちょっと泣いてしまいました。なんでこんなことするの~と泣く26歳男性。子供の隣に爆弾置くとかもうあかんて・・・。

・子供の遺体を保全する無名の警官のシーンにも泣く。彼の敬礼はどんな言葉よりも重いですよ・・・。

・撃たれて死んだ警官のエピソードとかね・・・もうなんて言っていいのやらですよ・・・。みんな死ぬなんて思ってなかったから果たされなかった約束がたくさんあるわけですよ・・・


ピーター・バーグ監督のドキュメンタリータッチ演出、カメラも手ぶれしまくりなのに見やすいのはなんでだろう。教えて技術論。

オバマ大統領のアメリカの良心感凄かった。これはオバマ大統領がいた2013年の話なんだな。4年前だけどもいろんなことが変わってしまったような気がする。


言葉で映画すべてを包括するなんて無理だなー。
今回切り取ることができたのはここまでって感じです。

6月12日~6月14日「引き続き急性腸炎」「シャロン・ヴァン・エッテン」「岡崎体育」

6月12日(月曜日)

急性腸炎のせいかお腹がずっと痛い。昨晩はそのせいで全く寝ることができず。
会社を休む。つらい。
一日中インダ布団。
たまに外に出ては飯を買う。ちょっとばかり動かないとだめだと思い三食分だけ動く。
それ以外はずっと布団。
今日は三食ともうどん。

布団に潜りながらウエストワールドの7話と8話、マスター・オブ・ゼロの1話、内村てらすのRGとロバート秋山の鼻歌散歩の回を見たりする。
エストワールドは結構とんでもないひっくり返しがあってめちゃくちゃ驚く。
結構難解な話なので、見ている最中脳の奥の方を常に刺激されているような気分。
過度に進化したAIと人間を分けるものは何なのか。
過度に進化したAIに”人権”はあるのか。
過度に進化したAIにとっての”記憶”は何を意味するのか。
なんてそんなことを常に突きつけてくる。
その上で、西部劇としての面白みもあるんですよ。
毎回、西部劇としても一級品のガンファイトが楽しめて、SFなのに西部劇、西部劇なのにSFとこのジャンルミックスな感じも楽しい。


マスター・オブ・ゼロはNetflixオリジナルドラマでここのところいい評判を聞いていたのですが、見てみると「あーこれは評判いいわけだ!」と納得。
まだ1話だけしか見てないから全体的なことはわかんないので、第1話の感想だけになりますが、大人になりきれない大人に向けたドラマとして最高級なんじゃないでしょうか。
1話の冒頭は夜の営み中にコンドームが破れてしまったエピソードと友人の子守をするエピソードから子供を持つってどうなの?ってことを考える回。
正直、この人生において子供を持たなくても楽しいことは満載で、今更持ってどうするの?なんてことを最初は思いつつ、子供を持った友人の「子供の寝顔に比べたら夜遊びなんて100万分の1だ」って言われ、やっぱ子供を持つべきじゃないか・・・と揺れ、その上で子守をしてあまりの悪夢にやっぱり子供を持つのは地獄の入り口なんじゃないかとまた揺れ・・・
正味30分のエピソードのうちに子供を持つことについて悩みに悩みまくるわけです。
それを重くならずかと言って軽くならず、そして露悪的にならない絶妙なウィットな語り口で語られるわけです。
素晴らしい落語家の語り口がストーリーを超えてただ気持ちよくなってくるような感じに近いといいますか、見ているだけで心地よくなる手触りでまず素晴らしい。
そんで、悩み続けたあげくラストのずらしがまあいい!!
ちょっとおーっと声が出てしまいました。

しかしあちらのドラマや映画に出てくる「大人になりきれない大人」って日本の映画やドラマに出てくる「非モテ」とは全く違うんですよね。
なんならモテてる方だし、友人もたくさんいるし、社会性も抜群だし・・・
ということで、この描き方の違いについては興味深い。
なんなのだろうなーこの描き方の違いってのは。


家に伊藤明弘の「ベル☆スタア強盗団」が届いたので読む。
正直、何がなにやらとなりつつ読んだのだけども、後半の盛り上がりが凄まじいのと終盤の伏線回収の気持ちよさが凄くてこりゃ根強いファンがいるわけだ!と納得。
もっと何がなにやらとわかれば面白いんだろうな・・・ってことで近々もう一回読んでみよう。

文化放送の「壇蜜の耳蜜」を初めて聞く。
なんていうか心地よさが凄い。
壇蜜さんのしゃべりのトーンの心地よさ凄い。


シャロン・ヴァン・エッテンさんというシンガーを知る。
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Sharon Van Etten - Seventeen [??] (Music Hall of Williamsburg 1/18/17)

見た目も音楽性もめちゃタイプ過ぎてびびる。
こんな人がいたなんて。まだまだ知らないことがたくさんあるなー。



6月13日(火)

朝、腹痛がするものの、もう三日も休めないので職場へ。

病み上がりは全く使い物にならず。
朝から晩まで怒られっぱなしでした。
「君のすみませんは聞き飽きた」と上司に言われへこむ。
しかし一日に50回くらいは言っているのでさすがに聞き飽きるだろうな。
俺も昔同じ曲を日に3回聞かされる有線が流れる場所で2日バイトしただけで本当に聞き飽きたもんな。
むしろ日に50回聞かされた上で三ヶ月耐えた上司、寛大すぎる。
俺はどれだけ感謝をしなければいけないのだろうか。
何か返せるのだろうか。
頑張らねば。


昼はうどん。大盛り食べれるかなと思って大盛りを頼むも、やっぱり残してしまった。
本調子では未だない。


仕事を終えてからビッグカメラに行き、iPhoneのイヤホン変換アダプタを買う。
iPhone7のイヤホン変換アダプタ壊れるの早すぎませんか。
この半年で2回壊れてる。
ブルートゥースに変えろということなのか。
でも、今の有線イヤホン気に入ってるのにな。
いい感じのイヤホンないかな。探せばあると思うんだけども、ブルートゥースイヤホンは沼すぎる。そこに行けばあると言うよ。ガンダーラガンダーラ。ゼイセイイットワズインディア・・・。


ちょっと気持ちが沈んでいたんだけども、ウルフルズの大阪ストラットを聞いたらなんか楽しい気持ちになれた。

ULFULS: Osaka Strut [PV - Eng Subs]

ありがとうウルフルズ

あとGRAPEVINEの「ふれていたい」。

grapevine ふれていたい(live)


この曲の00年代前半の邦楽ロックのいいところが大集合した感じ本当にたまんねえ。最高だ。

一日音楽無しで生きて、今日の最後に音楽を聞いて思ったけども、この日常を音楽無しで生きていくのは辛すぎる。
だから音楽でさえなくて、ぱっとしないこの日々に魔法をかけていきたいなとアジカンのマジックディスクみたいなことを強く思った。


晩ご飯もうどん。あとおにぎり。

21時から劇団の会議。
団体名とタイトルが決まる。
いい公演にしたい。
しかし、なんでこんな修羅の道ばかり選んでしまうのだろうか。
毎年、もっと楽に生きたいと思うけども、毎回気がつけば大変な道を選んでる。
でも、そっちの方が楽しいからいいと思う。


スペシャルウィークアルコ&ピース D.C.GARAGEは生放送!ってことで聞いてげらげら笑っているうちに寝てしまった。


6月14日(水)

朝から前日のアルコ&ピース D.C.GARAGEを聞いて笑いながら通勤。
やっぱ生放送のアルピーのラジオは最高やなあ。

今日は早く仕事が終わったので、その足でショッピングモールへ。
岡崎体育のXXLの初回限定版を購入。
あの名曲『鴨川等間隔』が入っているのがものすごく熱い。

岡崎体育 - 鴨川等間隔 【MUSIC VIDEO】

にしてももの凄い勢いで売れてるなあ。
2015年の春、アニメトロで岡崎体育見て死ぬほど笑ったり、岡崎体育から直接CDを買ったりしていたのですが、もうそんな時代は遠くなりけりですね。
クイックジャパンで70ページ特集もされるそうで、いろんな意味で岡崎体育凄すぎるって。
ひたすらついて行きたい気持ちいっぱいだって・・・


急性腸炎がましになった気がしたので、くら寿司行ったけども、結果お腹が石野卓球のpolynasiaのリズムパターンくらいごろごろ言い出す。
もう、急性腸炎の時に寿司を食べたいなんて言わないよ・・・


ローガンでも見ようと思ったけども4DX版しかなくて、仕事終わりの体がついて行かない気がしたのでパス。
代わりに「パトリオット・デイ」を見ることにした。

感想は別の記事で。


映画に満足して家に帰ったら急に眠気が襲ってきて23時前には就寝。
26歳男性、健康優良児。