にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

寝坊をしました。

寝坊をしました。
目が覚めたら9時33分でした。
the back hornは「初めての呼吸で 世界を理解した」なんて言ってたけども、こっちは初めての呼吸で遅刻を理解したって感じで、いやいやそんなこと言ってる場合じゃねえって上司に電話して「すすすすすいません!!ね、ね、ね、ねぼうを!寝坊をしてしまいました!」って言ったらそりゃため息で。
会社に向かう電車に乗ったら、10時くらいだからすげえ空いてて、余裕で座れて。
普段乗ってる7時台の電車じゃありえないことが起こってて、一番ありえねえのは遅刻してる俺だって気がついて。
あーやべえな。会社着いたら全部説明しないとな。でも遅刻の説明ってなんだ。もう寝坊ってその言葉に全て詰まってるしな。なんでそもそも寝坊やっちまったんだ。うわあ。とにかく辛いうわあ。本当つらいつらいつらい。申し訳なさも凄い。
ああ。RADWIMPSが言ってた一生に一度のワープを今使いたいって京葉線の中で思ってたけども、その思考に行き合った時にはもう舞浜くらいだから会社まで20分くらいだし我慢して、まだ進んで。
一生に一度のワープは使うには勿体無いけども、20分って結構長いじゃないですか。
小学校なら長い休み時間だし、音楽だったらプログレシッブロックだし、映画だったら導入終わってるところだし、カップラーメンだったら6つ出来上がって、7つ目はもうちょい待ってねって感じだし。
あと20分あんのかって、やることないし、むしろ何にも出来ないっていうか、罪悪感で胸いっぱいだから、たかじん以来の胸いっぱいだから。

で、twitterを死んだ目で見てて、あートランプ大統領じゃーん。めちゃヘイト巻き起こってるじゃん。すげえデモ起きてんじゃん。ってなって。

でも、社会問題も遅刻してる身からしたら全く入ってこない。社会問題は遅刻してない人たちで考えるべきだってやっぱ思った。

遅刻してるやつは罪悪感でそれどころじゃない。

むしろお前が社会問題。って状態。

そうこうしてるうちに会社に着いて、めちゃくちゃ謝って、反省して、家に帰る途中もまだ反省してて、めっちゃ凹んでて、明日からは絶対にこういうことしないようになあ…って反省しすぎて若干鬱っぽくなって、うわっ、つらい、めっちゃつらい、ってなったのでユーリ!!!on ICEの第2話を見たらめっちゃメンタル回復したからユーリ!!!on ICEめっちゃおすすめです。

26歳男性2016年の夏を思い返す

26歳になっていた。


 気が付いたら26歳になって一か月が経っていたけども時の速さどうした?高速にでも乗った?合流上手く入れた?なんかすっごい早いけども一応日本の高速制限速度あるからね。アウトバーンじゃなかね。
 俺の人生の速度がアウトバーンしているのですが、といいつつ26歳になっても彼女はできてないし、仕事はあんまりうまくいってないし、女性に嫌われたくねえ…と思っているのにごりごりに嫌われていることを人づてに聞いて数日後シャワー浴びながら突然悲しくなって「なんでや!」って叫んだり、ADHDかもしれないってなってる。俺はそんな26歳だ。
 うおおお。悲しい。辛い。うぐぐぐぐ。
 といいつつね、といいつつって言い回し多いけども、今年の夏、これまでの夏の中で一番楽しかったかもしれない。
 小豆島に行ってねあそんだよ。海に行ったよ。小豆島の海。
 小豆島の海だよ。パワーワードすぎない?小豆島の海って夏を感じるパワーワードすぎない?
 そんなね、パワーワードが生まれる夏を過ごした。
 それだけじゃないよ。
 演劇をやったよ。
 社会人にも関わらず演劇をやったよ。
 音響だけのはずだったけども5分くらい出たよ。
 ウケたよ
 めっちゃウケたよ。
 その日は家で寝る前に「あーよかったな…」ってしみじみ思いながら寝たよ。
 four tetのsmile around the faceのMVに出てくるおじさんが最後のシーンで見せる笑顔みたいなのを僕も浮かべたよ。
 MVはあえてのせないよ。
 というか見つからなかったよ。
 こんな全ての映像がネットにあふれているような時代なのに。
 あと盆踊りに参加したよ
 たまたま街を歩いていたら盆踊りに遭遇したよ
 ドラえもん音頭とアンパンマン音頭で踊ったよ
 この二曲久しぶりに聴いたらごりごりにアンセムすぎてやばかった。
 なんで夏フェスでこの二曲流れないのかなって
 10-feetなんでカバーしないのかなって
 京都大作戦でカバーしないのかなって
 stay goldみたいにアンパンマン音頭をカバーしたところ戸田恵子が舞台袖から現れてギター弾き始めて歌うって展開があったら京都大作戦やべーってなると思うんだよね
 多分どのフェスでも、フェスじゃなくても戸田恵子がギター弾きながらアンパンマン音頭歌ってたらやべえなってなると思う。
 パワー感じる。
 そんなことよりもアンパンマン音頭よ。アンパンマン音頭。
 アンパンマン音頭のBメロ、めちゃくちゃ涙腺刺激してくる。
 凄いよ。アンパンマン音頭のBメロ。
 

アンパンマン音頭’99

 これ。これ。
 涙腺ドリルで掘られてるんかなってくらい刺激してくる。
 というか音頭でこんな泣きのメロディ使うことありますかってくらい。
 どういうセンスしてるんだ。こんな泣きのメロディ進んで使うのサンタナか森山良子くらいでしょ。
 ざわわざわわを泣きのギターで弾いてくるくらいの泣きのメロディ。
 というわけでアンパンマン音頭のBメロ凄えって話。

 あと、今年の夏やったことは水鉄砲で遊んだり、地元戻ってみんなで飲んだり、大学のサークルの先輩同期後輩で飲み会があったり、そのために夜行で京都行ったり、かと思えばシンゴジラ4回見たり、流しそうめんしたり、ポテトサラダ食べたり遊んだ遊んだ遊んだ。

ってこんなふうに楽しかったこと沢山あったから、思い返すようにしないと僕はすぐにネガティブに取り込まれてしまう。
人生をすぐに悲観的に捉えてしまう。そんな癖がついている。
でも、こんな風に今年の夏は物凄く楽しかった。
流してしまった後半の羅列の部分も一個一個は濃密で濃厚でむせかえりそうなほどの思い出がいっぱいだけども、今日は時間の関係とやる気の問題で流し書きにしました。
 とりあえず僕は元気に生きています。
 

”僕の体は常にスクラップアンドビルド”

僕は今25歳で8月には26歳になるからぎりぎり後厄な時間を生きてるわけなんですが、後厄も後厄やなってくらいにどんどん体調崩したり、立てなおしたり、また体調崩したり、僕の体は常にスクラップアンドビルド
あんまり厄年とか後厄とか全然気にせず生きてきたけども、ここまで色々起こるとまじで後厄とか気にしちゃう。
畳み掛けるように不幸に見舞われた人が宗教やスピリチュアルに行っちゃう理由もなんとなくわかったりした。
答えのない不幸に答えを求めちゃうとだいたいスピリチュアルが回答をもっているように見えちゃう。
そんなわけないのにねーと思いつつ、ここのところの体調崩しっぷりに、街を散歩している時に神社を見かけたらふらっと入って賽銭入れてぱんぱんと手を叩いて「体調良くなりますように」とつぶやく僕も対してスピリチュアルにはまる人と対して変わらないのかもしれない。


ゴールデンウィーク終わった後、僕の体調はすこぶる良かった。なんなら全能感すらあった。
春に僕を襲っていた体調不良なんてどこ吹く風。僕は全快した。そう思っていた。
だから心療内科に行った時も「もう僕治ったんでー」なことを言ったら先生は「ぶり返しってあるからね、気をつけてね」と言って、何を言ってるんだこれほどまでに全快したというのに水を差すなあと思っていたら私の体調はすってんころりん不良になって会社を2日休んだ。

会社を2日休むと、さすがに罪悪感が芽生えて、休んでるのに休んでない、とトトロの「夢なのに夢じゃなかった」のようなトーンで部屋の隅っこで天井を見上げながらつぶやくことになる。


僕はこれからどうなるのだろうか。こんなに体が弱いのに社会人続けることができるのだろうか。
悩みがモノリスの如く僕の目の前に現れるが、残念ながらそのモノリスにタッチしても僕は進化しない。

8月になれば26になる。
僕はすっかりおじさんと呼ばれる年齢になっていることに気がつく。
しかし実感が伴わないまま、ぼんやりと日々を過ごす。

というわけで聞いてくださいandymoriでSunrise&Sunset


「Sunrise & Sunset」~andymori ライブハウスツアー"FUN!FUN!FUN!"ファイナル @ LIQUIDROOM~

「あーさぼってなんかないよー」DJみそしるとMCごはん『ジャスタジスイ』

山盛りになった洗い物を放置して早5日。どうしよう…と不安になってる僕を励ますようにスピーカーから聞こえてきたのはこんなフレーズ。
「あーさぼってなんかないよー」
 

このフレーズの元はDJみそしるとMCごはんの『ジャスタジスイ』。

この曲は去年の4月に発売されたDJみそしるとMCごはんのメジャー1stアルバム『ジャスタジスイ』のリードトラック。
色々食べ物をテーマにラップしてきたおみそはん(DJみそしるとMCごはんの愛情)だけども、この曲はそのご飯の大元とも言える"自炊"がテーマ。
自炊!?と笑うのは早まるなかれ。
自炊のどきどきとわくわくと小さな失敗と大きな達成感。一人暮らしの寂しさと有り余る自由の豊かさ。そして自炊をすること=人としての成長を歌い上げる人生賛歌なんですよ!
しかもあくまでも歌は可愛らしくて多幸感に溢れててずっと聞いていたいほど楽しくて。
あまりの名曲っぷりに私心奪われちゃってます。
 
この曲は「片想い」と共作。
片想いの曲にあるような泣きそうになりながらも超幸せな雰囲気がおみそはんにめっちゃあってる…というか信じられないくらいの化学反応を起こしてる。
こんな幸福なコラボなかなかないよー!って言いたくなるくらい。本当幸せな曲だなー。
 
というわけで僕は山盛りになった洗い物を片付けることにしました。「あーさぼってなんかないよー」と言いながら。ジャスタジスイ。
 

雨の休日の話と舞城王太郎『ピコーン!』を読んだ話

日曜。

 
嵐が来る。天候の方の。雨風がやばい方の。こりゃやべえや。外でたらまずいやつだ。
しかもプラスでここのところの体調不良だしってことで外に出ないことを決定!やったー!
だって嵐だもの、休日だけども無理して外に出なくてもいい!素晴らしい!
 
にしても休日ってだけで何故か外に出なければいけない気がする。外に出なければ人生を無駄にしている気がする。
確かに25歳男性は彼女もいないし、夢に向かって日々邁進しているわけでもないので、なにもしない休日は即ち人生の無駄遣いなのかもしれないけども、それでもここのところのメンタルブレイクや、体調不良を考えれば外に出ないという選択肢の方が本当は正しいのだろう。
でも、なんとなく出なければいけないような、切迫感や強迫観念が晴れの日の休日は僕を襲う。
そして体調不良で外に出ない休日を選んでいる自分はなんと人生を無駄にしているんだという親や祖先に申し訳ない気持ちを抱きながら1日を過ごすことになる。すまね、すんまね!そんな気持ちで過ごす。
そりゃ、そんなんじゃ心は休まらないわ。思い出はいつも綺麗だけどそれだけじゃお腹が空くわ。
 
というわけで雨が降ると決まっている休日はなんと心の落ち着くことか。
だって外に出られないのだもの。
雨の日の休日は家の中で過ごすもの。
というわけで体調不良25歳男性は雨の日の休日をめいいっぱい楽しむことにした。
やっほー!!
 
とりあえず、昼からハヤシライスを作った。
玉ねぎを沢山切ってれ牛肉の代わりに豚肉を炒めてれ!ぐつぐつ煮込んで!
外からは雨風の音。スマホからはアルコ&ピースのオールナイトニッポン。その中でつくるハヤシライス。なんと素晴らしい休日なのだろうか!
ああいつまでも続け。この時間よ続け。
といってもハヤシライスは1時間そこそこで出来上がってしまった。意外とあっという間に出来上がっちゃうのね。
 
あーこの後どうしようかーと窓を開ける。
雨風の音がよりラウドに聞こえる。ざざざざ。ぶおんぶおん。
そんな中、床に寝転がってその音を暫し聞いていた。落ち着く。
引っ越して数ヶ月経つこの家のことを始めて我が家であるという気持ちが湧いた。社宅だけども。
 
そんな無印良品の広告的な時間を暫くすごす。それを終えた後に、舞城王太郎の『ピコーン!』を読むことにした。『熊の場所』という短編集に収録された本。読むのは久しぶり。でも買ったのは昨日。
 
というのも前日、私はメンタルプリズンブレイクを治すには気分転換が必要じゃないかと思い、外に出たのだった。ぶらぶら歩いているとブックオフに出会い、またぶらぶら歩いていると突如舞城王太郎が高校生以来ぶりに読みたくなり数冊買ってきたのだった。
何よりも何故かピコーン!が読みたかった。なんでかわかんないけども、身体が欲していた。舞城王太郎のピコーン!を。
というわけでピコーン!を読む。
 
 
この話を始めて読んだのは高校生の頃、まだ下ネタにすら恥ずかしさを感じてたから、この話を読んでもうまく処理出来なかった。なんか恥ずかしかった。というかわかってなかった。
改めて読むまでこの話が美しい話ってことに。
 
読んでない人にはなんのこっちゃな感想をつらつら述べていくけども、この話は星野源の『くだらないの中に』だったんですね。星野源の方がずっと後だけども。
髪の毛を嗅ぎ合うようなくだらないの中に愛を感じるように、フェラチオを通して愛を感じる女の子の話だったのだ。
フェラチオってね、単語はやっぱ強烈なんですよ。フェラを通して愛を感じるって、下ネタ以外なににも聞こえないかもだけども、これはその通りなんだよ。
ヤンキーの彼女で、将来考えて、ねー彼氏よ将来考えて仕事してやー、そんなヤンキーの彼氏がわかった更生して仕事するよ!って、でもまあその約束が彼女が毎日フェラで抜いてくれること。そしたら仕事も頑張る。ってくだらない。うらやましい。
最初疲れ果てていたフェラにも徐々に慣れていきめちゃくちゃテクニックを身につけていく彼女。そして高まっていく彼氏への愛!!!
 
でもそんなヤンキーの彼氏はある日死んで、あまりの死に様に一同騒然。そしてそこから彼女は自頭いいから一気に名探偵化して一気に解決。
ここまでの過程をこの女の子の怒涛の思考をそのまま頭に流されるような感覚で読み進めることになる。
脳細胞を直列で繋いでぶわぶわぶわぶわ!と僕の頭に流れ込んでくるような文体。
彼氏への愛、彼氏への不安、彼氏へのフェラ、彼氏の死、そして彼氏の死の捜査、それが一気に一気に頭に流れ込んでくる。
そして最後に残るのは彼氏への愛、愛、愛。
主人公は何故彼氏がそこまでフェラが好きなのかは結局わかってない。でも、その彼氏の死に姿と、ダウンタウン松本の1人ごっつの出世させようのコーナーでなんとなくわかっていく。
それが本当くだらなくて、でも愛を感じる。
寂しい終わりをするけども、確かにフェラチオの中に愛はあったのだ。ああなんてくだらないの中に愛が。
 
そんな風にピコーン!は主人公の思考にわらいつつ、圧倒されつつ、最後は少し寂しくなりながら、愛というものがあるならとてもくだらなくてゲスい中にあってそれは尊いんだなーとまだまだ人生をわかってない25歳男性は何かを悟った気になってしまったのだった
 
 
とここまで読んだところで何故だか異常にメンタルが落ち着いたので舞城王太郎が今のメンタル治療にめっちゃええのかもしれない!!
というわけで今後舞城王太郎を読もう。ブームだブーム!!