日記 2022/11/28~2022/12/04
2022/11/28(月)
祖母宅へ移動の日。
といってもしんどくて昼過ぎまで寝ていた。
15時くらいから先週の『空気階段の踊り場』を聴きながら準備をしたり移動を始める。
もぐらの口臭がいよいよやばい話とか面白いのは沢山あったけども、踊り場ブレイキングダウンに出てきたかつてかたまりが新歓で行ったフットサルサークルに一年いたラジオ好きの男性との電話がとても良かった。
もしボタンの掛け違いがあれば、友達になっていたかもしれないなあってなって、妙に私もしんみりしてしまった。
自分の友達も偶然出会って友達になったわけで、同時に出会わなかった人の中にももしかしたら友達になった人もいるかもしれないと思うと、人生の途方もなさにちょっと呆然としてしまった。
電車移動中は舞城王太郎の『深夜百太郎』を読んだ。
今日、読んだ中だと『床下の猫の通り道』、『エロ本小屋』、『車の河』が好きだった。
特に『車の河』は不穏で何もかもうんざりしていて、この世界が当たり前に動いていると思っているその世界に対しても嫌気がさしているけども、それでも最後にそれでも・・・となる部分が好きだった。
「簡単に悪くなる世界で皆が高等テクを駆使して上手に生き抜いてく中、簡単さ、というものに乗っかって一番酷い軽さを手にしてしまうなんて最悪だ。」
私はこれにとても共感する。
京橋で喫茶スワンに入り、アイスコーヒーを飲みながら、日記を書いたり、日記をブログにアップしたりした。
一時間くらい滞在した後に、店を出て、ダイソーまで行き、父用にBluetoothスピーカーを1つ買う。
ついでに近くのセカンドストリートに入り、アディダスの緑のジャージを探したけども売ってるの見つけることはできなかった。
アディダスの緑のジャージ欲しいと思うけども、いざ来てみたら似合わないような気がしているけどもそれでも一度は現物を見てみたい気はしている。
さらについでにブックオフに寄る。けども積ん読がめちゃくちゃ多いし、読んでいるのも多いのでさらっと見て立ち去った。
奈良へ。電車は帰宅ラッシュと重なったので座ることができなかったので音楽やラジオを聞く。
シンクロニシティがradiotalkでやってる『シンクロニシティの録音ラジオ』の#125怖がるのはもうやめようの話を聞いた。
いよいよM-1の準決勝が近づく中でのシンクロニシティお二人の心境が垣間見えて良かった。よしおかさんがM-1の準決勝が決まってもガッツポーズしなかったけども、もし世界仰天ニュースの再現ドラマの配役に決まったら万歳をするって話で笑ってしまった。
駅に着いたけども、音楽ナタリーで配信されていたいとうせいこうが語る「ラジカル・カジベリビンバ・システム」が結びつけた音楽と笑いのインタビューがとても面白くて読みふけってしまった。
先日、オークラさんの本を読んだときにも驚いた、お笑いライブで音楽が流れることや幕間の映像やかっこいいフライヤーなど、ほぼほぼラジカル~がやっていたという事実が改めて語られていて「すげー」となったりした。
ラジカル~の舞台でアート・オブ・ノイズのLegsが流れて、それを見た日テレの大塚さんというディレクターが衝撃を受けて、Mr.マリックが登場するときにLegsを流したって話はすげーとなった。
そうやって衝撃や影響は伝播していくんだなあ。
祖母宅に着いてラーメンを食べた。
在宅介護中の父は以前よりもよく喋れているようで、ちょっと元気になっているみたいだった。
ただ母は一日中見ていなきゃいけないということで疲れ切っているみたいだ。
父は口数も多いし、私が来てからもあれをしてくれこれをしてくれと要望が多くそりゃ疲れるなあと思ってしまった。
薬を飲むのを嫌がる父に、ロッキーの音楽を流しながら励ましたりした。
21時にヘルパーさんがやってきた。
柚子ハッカさんから私も参加したSFアンソロジー本『五年後に小学六年生になるキミにおくる物語』が届いたので、まずは私が書いた『夜のメロディ』を読む。
数ヶ月前に書いた話。だけどもうどうやって書いたのか忘れていたので新鮮に読んでしまった。
悪くないやん、いや面白いやんと自画自賛してしまった。
また小説が書けるように日々頑張っていきたい。具体的には読んだり書いたりをちゃんと日々でやっていきたい。
なかなか寝付けずJ.G.バラードの短編『集中都市』を読んだらあまりに面白くてぶっ飛んでしまった。上下左右あらゆる方向に過密し拡張し凝縮し拡大し集中している街というか世界で、空を飛ぶことそして「自由な空間」を求める若者の話。
後年のブレードランナーやサイバーパンクな街並みの先駆けとも言える過密的街並みの描写が圧巻だった。『集中都市』には出てこないけども、ここにネオン看板の描写があればもう完全にサイバーパンク。
しかしどちらかと言えば、何十層にも積み重なるコンクリートのビルがひたすら続くようなそんな街は猥雑さよりも感覚的にも物理的にも固さを感じさせる。
移動に使われるのは急行やエレベーター。どこまでもビルの内側にいるような世界は圧迫感があっていい。この世界は結局何?という謎も一応の答えがある。面白い。
九龍城が好きな人は絶対大好きな短編。
私も地下に何層もある世界を舞台にしたSFを書いたことがあったけども描写力が段違いでこてんぱんにたたきのめされた気分だった。
明日は朝から看護師さんがやってくるということで、その応対を私がしなきゃいけないということに緊張してしまってなかなか眠ることができなかった。結局寝たのは5時近くになってからだった。
7時半にはもう目がさめて火曜日になっていた。
2022/11/29(火)
朝ご飯を食べて、ラヴィット!を見る。
ギャロップが出てきて数年前のオールザッツ漫才でもめちゃくちゃに盛り上がっていたあのDJ漫才をしていて最高だった。IKOKA!
そうしているうちに9時に看護師さんがやってくる。
看護師さんが父の応対をしている間、横になっていられるかな・・・と思っていたら、事ある毎に父が私を呼ぶので結局寝ることは全然叶わず。
10時になって看護師さんが帰ったあと、父がお世話になった人に病気になったという電話をし、その最中に泣き始めたのでいたたまれない気持ちになった。
そのあと、父のためにBluetoothスピーカーを設置する。
11時くらいにうとうとしていたら、薬屋がやってきてまた起きる羽目になった。
薬屋さんからコロナワクチンで心筋梗塞になった人もいるんですよ~って話をされてなんでそんな怖いこと言うのよ~って気持ちになる。
そうこうしているうちに12時になったので、昼ご飯を父に出す。
その後にやっと眠ることが出来た。
特に書いていると何かをやっていたというわけじゃないんだけども、常に父に気を張って生活するのはとてもしんどいものだった。
在宅介護のしんどさを今日は感じたりした。
夕方になって、母が仕事から帰ってくる。
父の世話をしたあとに、晩ご飯の準備をした。
晩ご飯を食べたあとまた寝てしまい、21時くらいにヘルパーさんが来たらしいが気がつかなかった。
22時に起きると、父も寝ていたので、2階に移動して布団に入ったが、もう疲れ切っていて、1時間くらい何にもすることができなかった。
ようやく動くことができたので、こうやって日記を二日分書いた。
弟からLINEが「ぼっち・ざ・ろっく!の8話を見た?」とあり、どうやら最高そうなので見ることにした。
案の定、最高だった。あんまり使いたくない言葉ではあるけども神回ってやつだった。
いくつかのシーンでぼろぼろと泣いてしまった。
第5話の感想でぼっちちゃんがライブ中、まるで見えないエフェクターを踏むように足をぐっとして、感情と高ぶらせるシーンがあったけども、8話ではあまりライブが上手く行っていない中、頑張らねば!と思いエフェクターを強く踏み、感情と演奏を熱くするというシーンがあって、私はそこでぼろぼろと泣いてしまったんだけども、5話もやっぱそういう意図で描いていたのかなと思って、なんだか制作者と心が通じたような気がして余計にうれしくなってしまった。全部私の一人相撲という可能性はもちろんあるけども。
でもやっぱりぼろぼろと泣いてしまった。同時に虹夏ちゃんってキャラクターの良さをやっと8話で知ったようなきがした。
私はついついぼっちちゃんに感情移入してしまうけども、本当の意味でバンドを回していく人、もしくは人間関係を回していくのは虹夏ちゃんのような強い人なんだと思うし、そうだと知っている。
なので虹夏ちゃんみたいな人を大切にしなきゃなって思ったりしました。
大事ですよね。虹夏ちゃんみたいな人。
働き始めて鬱になり社会からドロップアウトしている私としてはぼっちちゃんの社会人妄想にひいい~となったりしました。私は引きこもってないし、ストロングゼロをがぶ飲みしているわけじゃないけども・・・嫌な想像の解像度が高すぎるよぼっちちゃん。
その想像の時、今週の実写パートとして嫌な人生ゲームが出てくるのも笑ってしまった。大学進学せずところてん営業職になるぼっちちゃん。人生はそのルートだけじゃないよ・・・と言いたいけども、私だって別のルートの人生を知っているわけじゃないので、何にも言えねえ。
それはそれとして、ぼっち・ざ・ろっく!で一番好きなキャラクターは廣井きくりさんです。酒くずでめちゃくちゃなベーシスト。きくりさんを見ていると向井秀徳がかつてMCで言った「たまに話の通じん、一見してぶっ壊れた女っておるよね。ああいう女ってたまらんよね」ってのを思い出す。私も同じ気持ちです。
前半ライブで後半が延々と打ち上げという構成も面白い。そしてそんな打ち上げのほんの隙間で、ぼっちちゃんと虹夏ちゃんの本音が交わされる。そんな人生において大事なのはそれだよという時間の果てに回収されるタイトル。完璧じゃないか!!
というわけでまたぼろぼろと泣いてしまった私は弟にすぐさま電話。
「ぼっち・ざ・ろっく!よかったよね~」と泣きながら言うのだった。
寝ようと思ったらNHKスペシャル『OSO18 ある“怪物ヒグマ”の記録』が始まる。これは見たかったやつだったので見ることにした。
めちゃくちゃ面白いドキュメンタリーだった。
牛を襲うのに食べない。目撃されずワナにもかからない。
巨大とされる怪物ヒグマ、OSO18。
その追跡と正体にせまるというもの。
OSO18はなかなか見つからず、その間にも被害は拡大していく。
巨大で猟奇的なヒグマによる被害は民家から200メートルしか離れていない場所でも起きる。
しかし番組が進む中で判明するのは「巨大なヒグマ」なんていなかった、ということだ。実際に牛を襲うヒグマはいる。しかし体長は普通のヒグマと同じであることがわかる。
そして牛もただ乱暴に襲っていたのではなく、ちゃんと食べていたことが判明する。
ただ人間に対する警戒心が強かったこと、そして普通の体格ゆえに襲っても逃げられていたことが判明する。
じゃあ、何故OSO18は巨大なヒグマだと思われていたのか?そして何故草食のヒグマが牛を襲うのか。
巨大なヒグマだと思われていたのは足跡のデータの取得のミスであったことがわかる。
そもそも足跡は変形しやすく、そのため18センチだと勘違いしていたのだった。
そしてその情報が出回ったことで人々は恐怖心を募らせて、次第にいない巨大ヒグマを想像するようになったのだ。
また草食のヒグマが牛を襲うようになったのは、ハンターが放置した、もしくは交通事故によって放置されたエゾシカの死体を食べたからだった。
エゾシカの死体を食べることで肉の味を覚えたOSO18はその味をもとめて牛を襲っていたことがわかった。
またコーンを食べていたことも判明する。そのコーンは乳牛により牛乳を出して貰うために餌として育てられているコーンだ。それも畜産産業の国際的な競争の中、仕方なく選ばれたものだ。
つまり、OSO18は「人間が産み出した」ものだった。
番組はそのように結論づける。
ただ、OSO18が見つかることはない。
番組のラスト、広大な北海道の森に被さるナレーションは「どこにいるかさっぱりわからない」。
不気味な導入からのデータの蓄積で物事がクリアになっていく。同時にその原因の途方もなさに「じゃあどうすれば・・・」となる感覚。NHKスペシャルの神回ともいえるドキュメンタリーであった。
またナレーションをつとめた國村隼の語りも絶品だった。
國村隼の声は本当にいいですね。時に不気味に、時に学術的に響きながらも、最後の「さっぱりわからない」の重たくあっさり響く感じはもうこの番組にとってパーフェクトだったんじゃないかと思った。
それにしてもこうやって私は番組をただ楽しみという立場の人間だけども、実際に北海道でこの被害に遭われている人にはたまったもんじゃないよなあと思う。
結局見つからなかったのもやっぱり怖い。
同時にこんなドキュメンタリーを作れるNHKは凄い。
睡眠薬を飲んで就寝。
2022/11/30(水)
起きてすぐに父から体調の話をされてちょっと嫌な気持ちになる。
あまりおきてすぐに便がどうのこうのって話は聞きたいものではない。
睡眠薬が残っていて、夕方すぎまでうつらうつらしている時間が続いた。
母が美容院に行く間、父を見ておくことに。
といっても、何をするってわけでもないので、何かをして欲しいと言われたとき以外は本を読んだりして過ごしていた。
引き続き舞城王太郎の『深夜百太郎』を読んだりJ.G.バラード短編全集1を読んだりした。
J.G.バラードの短編『ヴィーナスはほほえむ』を読んだ。
ある芸術家が作った音響金属彫刻(どうやら音楽を自働で奏でてくれる彫刻らしい)がまるで木のようにどんどんと成長していって大変なことに・・・という短編。
成長する金属彫刻って発想がもうめっちゃ面白い。
そして結構しっちゃかめっちゃかになる。その最中、シタールの音で色んなクラシックが演奏されたり、状況が酷くなったら現代音楽家の音楽が演奏されたりと一々気が利いてる。なによりオチが好きだった。
はちゃめちゃな話の末に、待っていたのはまさかの世界の終わりの予感。その予感の感じさせ方が、個人的には黒沢清の『叫』で新聞紙が風で舞う中を歩くラストシーンを思い出したりした。世界の終わりの予感ってなんでこんなにも心を掴むのでしょう。
素敵な短編でした。
『Bee and Puppycat Vol.2』を読んだ。
Netflixでもアニメ化されたビーとパピーキャットのコミック集第二弾。
アニメになっていない短編が沢山収録されている。
基本的には二人(一人と一匹?)の怠惰な日々がこれでもかと収録されている。
コーヒーを飲んでおかしくなったり、図書館の本を返していなくて大変なことになったり、セーターをベッド代わりにしたりかっこいい自分を夢見たり・・・
やっぱりビーとパピーキャットの日々はとてもいいなかわいいなとなる話ばかりでとても良かった。
全編英語だけどもそれほど難しい言葉は使われていないし、漫画なのでなんとなくでも読める。
Kindle unlimitedで読み放題!嬉しい!
パピーキャットは背中をさすると爆弾をはき出すのだった。新情報!
Kindle unlimitedをうろついていると、中原昌也さんの『フェイスブック生存日記』の2021年版が出ていたので読むことにした。
相変わらず、めちゃくちゃな量の映画と音楽を浴びて生きている中原昌也さんに圧倒される。
この日記も元を辿れば『中原昌也作業日誌』に影響を受けて書いています。
あの本の魅力って一体何なのだろう。
世界で何人の人間がわかるのだろう?という映画と音楽をひたすら浴びながら生きている中原昌也さんの姿に何故かみんな憧れちゃったから、人気があるし、こうやってシリーズにもなっている気がする。
それほど浴びている映画と音楽の量が異常で、その様が凄すぎたってのは絶対にあると思う。
私はそれほど浴びれているわけじゃないし、鑑賞眼が凄いわけでもない。けども、やっぱり自分の浴びた物は残しておきたいって思っているのは『中原昌也作業日誌』の影響だと思う。
3月くらいまで読んだ。わけわかっていないことの方が多いけども、やっぱりぐいぐい読んでしまう。
19時前になって、父が晩ご飯が食べたいと言うので、晩ご飯のバターチキンカレーの準備をした。
ベッドを調整したり、エプロンをつけたり、サラダを盛ったり、バターチキンカレーを運んだり。
ついでに私も食べることにした。
音が無いと気が滅入ると父が言うのでテレビはつけておいた。
19時になったので『有吉の壁』の二時間スペシャルを見た。
父のことが気がかりで、それほど集中して見たわけじゃ無かったけども、やっぱとても面白かった。
なにより極寒大喜利がとても面白かった。
21時にヘルパーさんが来た。
大学の先輩とちょっとだけ電話で喋った。
また近々ご飯行きましょう~と言った。
M-1の決勝進出者の発表を見て「おおおー!」となった。
ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、真空ジェシカ、キュウ、ヨネダ2000あたりは特に嬉しい。
でも金属バットやシンクロニシティが落ちたのは悲しい。
はぐれラジオ純情派が前年度比で325%も合計再生回数がアップしているらしく嬉しい。
J.G.バラードの短編『マンホール69』を読んだ。
ロボトミー手術のように睡眠機能を切除された三人の人間に起きる出来事を描いた短編。そんな実験だめやろ、って思っていたら案の定だめになっていく話だったけども、そのだめになって行き方がとても怖かった。
睡眠は大事、めっちゃ大事。
睡眠とは?というのを問うのにとてもいい台詞があった。
「八時間はおろか、ほんの数分でも自分自身から逃げることができないんです。人はどこまで自分自身に耐えられるんでしょうか?ひょっとすると、自分自身であるというショックを克服するために、人は一日八時間の休息を必要としているのかもしれません」
人はどこまで自分自身に耐えられるのか?っていい視点だと思う。
睡眠という視点以外でも、鬱はある意味自分自身に耐えられなくなって起きるものかもと思ったりもした。もちろん外圧の影響はあるけども。
2022/12/01(木)
めっちゃ寝てしまう日。とにかく寝てしまう。
急激に寒くなったのもあったり、この二日間、父のことで神経を使っていたのかとにかく寝てしまう。
途中親戚が来ていたけども、それでも寝てしまっていた。
晩に友達と1時間ほど電話をした。
友達の近況も大変だったのに「頑張ってるよ~」と励まされて嬉しくなってしまった。
あまり悲観せず、やれることだけをやっていきたい。
ご飯を食べたらまた寝てしまった。
2022/12/02(金)
3時半に起きて、サッカーワールドカップの日本対スペインを見始めた。
めちゃくちゃ面白かった。
川平慈英が徹子の部屋に出たとき「サッカーの見所は何ですか?」と黒柳徹子に聞かれて「勝つことです」と答えたそうだけども、勝つ試合ってこんなにも面白くてそしてハラハラするんだなあと思ったりした。
本田圭佑の解説が聞きたくてAbemaで見ていたけどもアディショナルタイムが7分ってわかって「長ない?」って言ってて、この解説が聞きたかったんだよ~と思った。
アディショナルタイム7分がちょうどSuchmosのVOLT-AGEの演奏時間と一緒だったので、流しながら残りの7分を見たら、めっちゃエモくて良かった。
スイッチング多めの映像がまるでMVみたいだった。
サッカーを見て、朝ご飯を食べたら、もう一度寝てしまった。
12時にはまた起きる。父の在宅介護で必要となったので銀行へ行き口座を作る。色々と手続きがあって面倒。なんだかんだで小一時間ほどかかる。それから歩いて病院まで行って、書類を渡して、今日のタスクは半分終了。
その足で喫茶店に入り、日記を書いたり読書をしたり。
『中原昌也制作日誌』から20年近く経っても変わらぬもの凄い量の音楽と映画と小説の日々(小説は目の不調で読む量が減っているけども)、それと変わらぬお金のない日々。プラスで増えたのは見た夢の話くらいで、制作日誌から何も変わらぬ中原昌也さんの日々を読んでいくのは何故もこう面白いのだろうか。
書いてある音楽も映画も小説もほぼ馴染みがないのに、何故か読んでしまう。
『中原昌也制作日誌』もそうだったけども不思議な一冊。
同時にもの凄い量の音楽を聴き、映画を見てることに対して、本人はこうも書いている。
「何かに造詣が深い人、になんざまったくなりとうない!!昼間から真っ当な仕事もしないで、映画だの音楽だの小説だの美術だのにうつつを抜かしているのは、ランダムに色々接して、訳がわかんなくなるためなんだよ!何かに詳しくなるためじゃぜんぜんない。寧ろ、混乱したいだけ。訳がわかんない状況のため、映画見て音楽聴いて小説読んで絵を眺める。人を訳わかんなくさせるさせるために批評や小説を書いて、音を出したり絵を描いたり。客に有り難いものは一切提供しない!僕の仕事はそんなもの。ま、こんな時代、仕事は当然減るよなあ・・・・・・。」
この言葉にぐっときてしまった。
17時半に喫茶店を出て、父親に頼まれていたのでマクドナルドでバーガーをいくつか購入。それからまた一駅歩いて、今度は餃子の王将で今日の晩ご飯を買い、それからローソンでトイレットペーパーを買って帰宅した。
ご飯を食べて、ぽんぽこちゃんねるの新しい動画(福岡グルメの回)を見たり、ぼんやりしていたら、ヘルパーさんが来て父の介助。
21時半頃からスペース。はまりーさんとグラビトンさんと話をした。はまりーさんにはここ数ヶ月話してみたかったことがあり、それについてちゃんと欲しかった反応があってよかった。反省して生きていきます。
グラビトンさんは喋る力みたいなのが凄くて、グラビトンさんがポッドキャストやったら聞くなーと思ったりしました。
Netflixで『アテナ:制作の舞台裏』を見た。映画『アテナ』のメイキング。凄い映像ばかりだった『アテナ』だったけども、そのメイキングも凄い映像ばかりだった。
怪我は当たり前だし、キャストは現地の団地から選んだりしているし(その団地のギャングもキャストに入ってる!)、長回しの最後にカメラマンを30メートル吊り上げるし、実際に花火や炎の中で撮影するし・・・とよくぞまあこの映画完成したな・・・!と思うばかりなメイキング。
主演の人はなんと演技未経験だったらしく、これが1本目!めっちゃ演技凄いやないかという思いと、これが1本目は大変すぎるやろ・・・という思い。そう思って見ていたら撮影終了時に「やっと肩の荷が降りたなって言われるけども、肩の重荷が降りた気分だよ」と語っていてそうだよねえ・・・としみじみしたのでした。
『ピースメイカー』の6話を見た。見るのが数ヶ月止まっていたけども、なんとなく再開出来る気がして、やっと見た。数ヶ月開けると細かい伏線は忘れていたりしたけどもおおむね楽しんで見ることができた。
むしろ数ヶ月前よりはこの口の減らない人々の会話劇がなんだかより楽しんで見れたりした。ずっとバカな会話をしているのって楽しいですね。
『ピースメイカー』の良さって過度にスケールが大きくなりすぎないところだと思うけども、今回もアクションは森の中を逃げるだけってのが良かった。
それで結構ハラハラしたりするんだから面白いなあ。
アクションのスケール感と面白さって比例するんだろうか。逆にミニマルなものでここまでのハラハラ感が!ってどういうものがあるんだろう。見たことある気がするけども、今は全然思い出せません。
物語上のサプライズもありつつだけども、個人的におお~と唸ったのはピースメイカーがピアノを弾けるというシーンだった。こういう明かされていないキャラクターの特性を見せるというのもサプライズであるし、そのサプライズによってキャラクターに深みが出たりするんだな。勉強になります。
展開はジェームズ・ガン監督作品だとより『スリザー』な方向になってきてあの作品が好きだった私はとても嬉しい。
あと二話でなんとかなるのだろうか。というかお父さんが大変なことになってるけどもそれも解決するのだろうか。
シーズン2もあるそうなので全部解決はしないと思うけども「ああ、いいドラマ見たな~」って思えるようなラストだったらいいなあ。
ちゃんねれ(ちゃんと眠れない)な日だったので、5時くらいまで布団の中でうごめき続けた。
2022/12/03(土)
昼前に起きた。が、めちゃしんどくなかなか動けず。
昼過ぎに父親に昼ご飯を出した。その前にインシュリンの注射をするとのことで、ベッドの上の父から指示を受けながら準備をした。
なんか銃の扱い方を手負いの兵士から教えて貰う映画の1シーンみたいで面白かった。
父にご飯を食べさせた後は、またしんどくてぼんやりしていた。
本を読んだりするも進まず、ゲームをするも進まず、って時間をしばらく過ごす。
夕方になって買い物に行っていた母が帰ってくる。
母がクリスマスツリーのグリーディングカードを買ってきた。ボタンを押すと音楽が流れて光るというものだ。
それのせいか少し家の雰囲気が明るくなった気がした。
母が帰ってきたので散歩に出かけた。
一駅歩いて、いつもの喫茶店に入って、日記を書いた後に『ピースメイカー』の7話を見た。
めっちゃエモーショナル!出先なのも忘れてぼろぼろ泣いてしまった。
邪悪なアイアンマンが出てきたり、えっ!と驚く展開があったり、相変わらず悪趣味な暴力描写もあるし、相変わらず口数は多いけども、見終わって残るのは優しさだった。
映画版を見たときはピースメイカーをこんなに好きになるとは思わなかった。
映画以上に時間がかけられるドラマだからこそ、こんな主人公には似合わない男に感情移入出来るんだな~と思ったりしたのでした。
獣医さんが良かったですね。銃をがしゃって時はあまりの威勢の良さに笑ってしまいました。
残り1話。本当楽しみ。
現行のサッカー選手とフィジカルを比べようとする平子。
相撲で決着つけさせようとする平子。
酒井、やばたんからの手紙を何故か平子に渡さない。
直火ローストのコーナーではついにシニア香ばしメールが届く。
21時にヘルパーさんが来る。
その最中で申し訳ないなと思いながらどうしても見たかったので星野源の「おんがくこうろん」を見た。
今日はレイハラカミの回。
レイハラカミさんの音楽はとても好き。なので伝説になっていた機材の話も実物と、そのデモ音源が聞けてレイハラカミさんとの音楽の違いに驚いたし、ミニマルといってもいい音楽制作の話でへーとなったり、さらにはリズムの錯覚というものを使って音楽を作っていたという話は全く知らなかったので素直に驚いたりしました。
その上、リミックス仕事まで触れていて名リミックスであるくるりの『ばらの花』の紹介に加えて岸田さんのインタビューまであってとても濃厚な30分でした。
面白かったなー。来週も楽しみです。
『ピースメイカー』第8話を見た。めちゃくちゃ面白かったー!!本当いいドラマだった。最終回となる第8話なのに序盤は相変わらずぐずぐずしているのとかたまんなかったし、あのデブの男が語る髭を染めてるって話でまさかうるうるしてしまうし、何よりゴア描写満載のアクションシーン!
盾を使うアクションといえば、マーベルのキャプテンアメリカが出てくるけども、決してキャプテンアメリカでは描けないゴア満載の盾アクションにめちゃくちゃ興奮。
そりゃ堅い金属を思いっきり顔面にたたきつけたらそうなるよね~な描写にジェームズ・ガンの悪趣味が出てて最高だった。
しかもこのアクションは結構な長回しを使っての撮影だったのも気持ちいい。
最終回でここぞというのを見せる構成もやっぱ素晴らしい。
でもやっぱり残るのはピースメイカーという男の変化。
『ザ・スーサイド・スクワッド』での彼がとった選択とこのドラマで最後に取る選択の違い。それこそ彼がこのへっぽこチームで過ごした時間がもたらした変化じゃないだろうか。同時にその変化はどんなくそ野郎でも変わることができるという希望的な面でもある。
およそ好かれるような人間じゃなくても、ちょっとずつでも変わることができる。
でもラスト、ヴィジランテとはしゃいでるシーンでは変わってない部分も描かれていて良かった。
人は変わらないし変わる。そんな優しい目線に満ちたドラマだった。
あのデブの兄ちゃんが写真立てを見て微笑むのも泣いちゃったな。
確かに楽しい時間は存在していたのだ。
『ザ・スーサイド・スクワッド』はベスト級に楽しいお祭り映画だったけども、まさか作品の好き具合で言えば『ピースメイカー』が上回るとは思わなかった。
また『ピースメイカー』の面々には逢いたいなって思うものね。
シーズン2も決まっているようなので楽しみ。
『ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ』の第1話を見た。
前のはシーズン1を全部見たくらいだったけども、全18時間のデヴィッド・リンチ脚本監督という特濃リンチワールドに浸りたい!という気持ちが高まったので見ることにした。早速謎!謎!!謎!!!という謎の殴打。
透明な箱を監視するだけの仕事。その透明な箱から出てくる幽霊みたいな存在。
頭が女性で、身体が男性の死体。
そして丸太おばさんからのメッセージ。
何もかも謎めいてる上に、デヴィッド・リンチがサウンドデザインしているノイズが終始鳴り続けている。特濃リンチワールドだ!
シーズン1くらいしか見ていないといいつつ、かつてのキャラクターが再登場するのも楽しい。
相変わらずアホな警察署の受付嬢とか(日本語吹き替え版のキャストも同じ!)
リンチ作品それほど見ているわけではありませんが、今のところ見た作品全てに話が通じなくて面倒くさい人が出てくるディスコミュニケーションコントがあって、リンチさんは大概これ好きだなあと思ったりした。
色々と浴びるように見たらまた躁的な気持ちになった。
でも浴びるように色々と見るのは好きだ。できればそういう風にやっていきたいと思うし、それが出来るときは健康体に近づいているってことだと思う。
2022/12/04(日)
昼過ぎに起きた。ただご飯を食べた後、めっちゃしんどくなってまた寝てしまった。
15時半頃にやっと起きる。
妙に苦しかった。
お風呂に入り、実家に帰る準備。
今日から金曜日くらいまで実家に帰る。父親を見ておきたい気持ちはあれど、日々見ていると精神的に疲弊するのでは?という家族の配慮で一旦実家に帰ることになった。
というわけで17時に祖母宅を出る。
18時頃、京橋に着いたので、喫茶スワンに入り、日記を書いたり、たばこを吸ったり。
その後、京橋のセカンドストリートに行き、スカジャンかスタジャンが欲しいので、それを探すも全然見つからず。代わりに欲しかったアディダスの緑のジャージを見つけてテンションがあがるも、サイズがXSしか無くて断念した。
それからブックオフに行った。特に欲しいものは見つからず。いや本当はくるりの本が欲しいと思ったけども、積ん読があるし・・・と買うのを断念してしまった。欲しかったけども。
にしてもブックオフとセカンドストリートはさらっと入れるな。そしてぶらぶらしちゃうな。
帰宅して、弟が作ってくれた晩ご飯の肉じゃがを食べた。
晩ご飯を食べながら「もぐら、岡野のくずパチ」を見た。
パチンコはあまりしないのだけども、この番組はとても好きで見てしまう。
はしゃいでいる二人を見るのがとても好きです。
久しぶりに会った弟と音楽の話を延々としたり、LAUSBUBのライブ映像を見てかっこええなーと言ったりして、22時から『はぐれラジオ純情派』の第107話の録音。
今日はサッカーワールドカップの話から始まって、ぼっち・ざ・ろっく!の廣井きくりさんみたいな破天荒な女性が好きといい、破天荒になれない自分たちについて考えたりした。それから『ピースメイカー』の感想や『OSO18』の感想を話したり、ラジオに来たメッセージを読んだりした。メッセージが来ると本当に嬉しい。ありがとうございますって気持ちになりますね。
はぐれラジオ純情派第107話、各種ポッドキャストサービスで聞けると思いますのでもしよろしければぜひぜひです。
『ツインピークス:リミテッド・イベント・シリーズ』第二話を見た。
異常映像を延々と見ていた気がする・・・・・・。
どんどん小さくなる箱の映像に思わず笑ってしまった。けどもなんて笑ってしまったかわからない。というか第二話で見た映像の殆どを言語化できる気がしない。
それでも時間の感覚を忘れるくらいには面白かった。
面白かったというよりは心地よかったが正しいのか。
なんていうかこのドラマを二話続けて連続視聴できないなって思ったり。
一晩ずつ見ていきたいな。
今週の日記を書いて、私は感想を書くのが好きなのかもと思った。同時にあまり自己について書くのは苦手というか「書くぞ!」とならないと書かないのかもと思った。
もしかしたら、私は感想に自己を投げてるのかもしれない。そう思った。