朝9時に起きることが成功した私は、陽の光を浴びるついでに缶コーヒーを買いに行き、家に帰ってきてそれを飲んだ。
ごくごく飲み干した後、起き続けるために読書をする。アンソニー・ボーデインの『キッチン・コンフィデンシャル』と村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル 第2部』を二つ手元に置いて、片方を読んで、飽きたらもう片方を読んだ。そうすれば、永久に読書ができることに気がついた(すぐに永久とか言ってしまうのは子供っぽいということに早く気がつくべきだ)。
これを読書の味変と呼びたい。
昼食後、少し昼寝を決めてしまう。
カービィが夢の中に出てきた。夢の中でカービィは眼鏡をかけていて、分かれ道に立っていた。
「右と左どっちに行く?」と私に聞いた。
どっちを答えたかは起きた時には忘れてしまっていた。
もともとは神保町でも行って、母にあげるようの本を探すつもりだったのだけども、体調といい精神といい少しダウナーであったので行くのは諦めた。今読んでいるアンソニー・ボーデインさんの本だと「病欠する料理人なんかいらねえ」ってことなので、私は料理人にはなれないと思う。
代わりにいつものように隣の駅のドトールへ。
脚本でも書こうと思うけども、意欲が湧かず。
引き続き読書。
読書をやめると一気に気持ちがダウナーになるので、気落ちしないためにも読書を続けるしかないという状況に陥る。本を閉じるたびに気持ちが落ちていく。なので本を開かないといけない。この状況を使ったソリッド・シチュエーション・スリラーがあったらいいな。
カラマーゾフの兄弟を手渡されて、読み終わるまでは解放されない…。読書 or DIEな状況にブッ込まれるホラー映画。
しかし、読書を映画的に描くってのは難しそうだ。絵が地味。
あとソリッド・シチュエーション・スリラーはもう流行っていない。
今のホラー映画のブームは一体なんなのだろう。
大きなブーム自体、今はないのかな。
デニーズに行っ晩御飯を食べる。いいハンバーグを食べたかったが、高かったので、普通のハンバーグとご飯、合計で1000円以内になるように抑える。いいハンバーグが食べられるくらいの金銭的余裕が欲しい。少なくともデニーズくらいでは。
相変わらず何もしてないと気落ちし続けてるので『ねじまき鳥クロニクル 第2部』を読み続けていたら読み切ってしまった。
妻の失踪がきっかけで世界がゆっくりと壊れていく。いや既に壊れていたのか?深い井戸の底で暗闇につつまれ、人々は世界の向こう側へ次々と消えていく。セックスと暴力、縄梯子と空腹。ねじまき鳥は世界のネジを巻くことができるのだろうか?
めちゃくちゃ面白いんだけども、なんでこれが面白いのかさっぱり説明できない。
でも惰性で読んでるということは一切ないし、とにかく続きが気になって気になって仕方ない。なんだこの本は。なんでこんなものが書けるんだ。
「わからない。」と劇中の僕のように独り言を言うしかない。
ついに最後の巻である第3部を読むのが今から楽しみ。
帰宅後、体調悪いしめんどくさいなって思いながらもスクワットを100回やった。あとプラス50回をやる元気まではなかった。
今日、鏡で自分の姿をふと見た時に「あっ、ジーンズを買おう」という気分になった。なぜそう思ったか、説明はできないけども、そう思ってしまった。ので、近々ジーンズを買いに行きたい。服を買いたいと思うのなんて久しぶりだ。思えば、冬はセーターと250円のコートしか買わなかった。
セーターもふと鏡を見た時に「あっ、セーター買わなきゃ」って思ったのだった。鏡を見ると、何かが足りないって思ってしまうのかもしれない。私は何が足りないんだろう?
昨日、母と話した「人生に勢いがない」というのがやっぱり引っかかっている。勢いのない人生を送っているなと思う。しかしこっから、どうやったら人生のアクセルを踏めるかがわからないのだ。
わからない。ということが多すぎる。わかろうとしてないのか?考えようとしてないのか?
それすらもわからない。
というふうに、読書をしていないと無限の頭脳迷宮に入り込んでしまって気落ちしてしまうので、日記を書くのもそろそろやめて、読書に戻ろうと思う。
今日の写真。