にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

ゴアは人を救う『シャドー・オブ・ナイト』

 先日、大学時代の友人が東京にやってきたので、久しぶりにご飯を食べた。新宿の西部という喫茶店で食べた。オムライスを食べた。西部のオムライスはとても美味しいのだ。

 

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 で、久しぶりにあったのだ。どれくらい久しぶりなのか、前にあったのは『グリーン・インフェルノ』が公開したときにオールナイト上映を見に行ったぶりくらいで、そのときは『デビルスピーク』と『溶解人間』との三本立てだった。場所は京都のみなみ会館。凄く懐かしいなあ。高橋ヨシキさんと中原昌也さんのトークショーつきだった。僕はうとうとしながら三本見たのだった。そして朝方のマクドで延々とあの映画が見たい~とかそんな話をしたりしたのだった。それ以来、めっちゃ懐かしい。

 で、久しぶりに会って何を話したかと言うと、近況報告もそこそこに野蛮な映画についてだった。血がぶっしゃー!臓物どーん!な映画がいかに素晴らしいかについて延々と話した。それがめちゃくちゃ楽しかった。何年も会ってなかったのにいざ会うと趣味の話が延々とできるのが本当楽しかった。最近は野蛮な映画あんまり見れてなかったけども、友人と話していると野蛮な映画がどんどん見たくなった。

 友人がGEOで借りたDVD10本リストを見せてくれたのだけども、どれも本当に野蛮でもう心から素晴らしいと思った。趣味を貫徹しているのかっこええなあと思ってしまった。

 そんな友人がやってるブログがある。

 「ホラー映画罪人録」って言うんだけども、めっちゃ素晴らしいので、ぜひ一読して欲しい。ホラー映画で死んだ人の人数、どういった殺され方をしたか、そしてその「罪人」をランク付けするという映画ブログの中でも屈指の見方をしていて素晴らしいのだ。ぜひ一読して欲しい。

ホラー映画罪人録

 

 というわけで野蛮な映画を見ようということになりNetflixで配信中の映画『シャドー・オブ・ナイト』を見た。監督はイコ・ウワイス主演のアクション映画『ヘッドショット』を撮ったモー・ブラザーズの片割れティモ・ジャヤント。

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 あらすじは組織の掟を破り、ある少女を救った殺し屋が、組織に命を狙われるというもの。

 あらすじこそ聞いたことあるものであるけども、映像は見たことないというか、近年ここまで過剰なアクション映画はなかなかねえぞ!ってクラスのものだった。

 何がどう過剰かと言うと、もうそりゃゴア描写です。

 ゴア描写がとくにかく凄まじい。血が吹き出るのは当たり前。手首は切断され、足はショットガンで吹き飛び、頭は潰れ、牛骨で胸は突き刺され、誤射で蜂の巣になったりetc・・・と書き切れないほどゴア描写の量!

 血糊はおそらくプール一杯分くらい使っているのではないかというほどで、登場人物はとにかく血を吹き出す。登場人物の中で無傷だった人、ほとんどいないんじゃないだろうか。みんな何かしらどこか吹き出してるか、切断されてる!

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 作られたのがインドネシアで、出演がザ・レイドにも出ていたイコ・ウワイス、ジョー・タスリム、ジュリー・エステルということなので、ザ・レイドを想起してしまうのですが、ティモ・ジャヤント監督はザ・レイドを超えるものを見せてやろうという気概がもの凄いことになってる。

 凝ったカメラワークに必要以上のゴア描写からその気概はめちゃくちゃ伝わってきます。 ただアクションシーンはカットを基本的に長く取っているのもあって、ザ・レイドのようなテンポの良さはそこまで感じず。そういう部分での力量の差みたいなものは感じました。しかし、そんなことは大したことありません。とにかくゴア!ゴア!!ゴア!!!

 ゴアの一点突破で突っ切るアクション映画が今Netflixで全世界に配信されているということがもの凄いわけですよ。

 印象的なのは、血をもの凄い量吹き出し続けていても戦い続ける人々の姿。インドネシア人、タフすぎるだろってくらいまあ血を吹き出しても吹き出しても戦い続ける。

 前半の白眉、主人公の友人達が襲われる下りではそれがもの凄いことになってる。

 「あっこれ死んだな」って思ってからもまだ戦い続ける!血がどばどば吹き出しても戦い続ける。すっごいすっごいすっごいよこれ!

 とにかくこのタフさだけでも、見る価値ありです。ジョン・ウーの『男たちの挽歌』のタフさを思い出しましたもの。登場人物が全員HP制なの?ってくらいタフ。クリティカルダメージを負わない限りは生き続けてるくらいタフ。

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 あとイコ・ウワイスが敵なのも良かったですね。イコ・ウワイスが敵って!個人的にはジャッキーチェンが敵で出てくるくらい絶望感ありますよ!今作もあまりに強すぎて良かった~。

 クライマックスバトルの嫌な痛み表現の数々も見所満載!鉄柱を蹴ってしまうや、画鋲であれしちゃったり、木片であれしちゃうとか正視に耐えられないシーンの連続!

 というわけでR-18は確実なゴア表現が見ることができる『シャドー・オブ・ナイト』。ゴアが苦手という人にはおすすめできませんが、ゴアが大好きな人にはたまんない一作になってます。良かった~。

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 久しぶりに野蛮な映画を見たらちょっと気持ちがすっきりした。ゴアってなぜか気持ちがすっきりする。嫌なゴアも勿論あるのだけども、祭り感があるゴアはやっぱ大好物だなと思った次第。これからも嫌なこと、大変なことあるけども、祭り感のあるゴアを適度に摂取して生きていきたいなと思いました。ゴアは人を救う!