にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

sigur rosの神戸公演に行ってきた!というお話。

ゆせーらーよー!


sigur rosのライブに行って来ました!上のよくわかんない言葉はsigur rosの曲中でよく聞く歌詞の空耳でございます。オリジナルの言葉らしいですね。本当かどうかわかんないけども。

sigur rosは昨年のサマソニに続いて、今年の来日。

サマソニに行けなかった自分としては来日決定の報道を聞いた瞬間には心が浮き立ち、そして先行予約をしお金を払った去年の11月。それからチケットを大事に大事にしながら、この2013年5月17日まで待っていたのでした。しかしその頃はまだ就活をしているとは思っていなかったけどな!


sigur rosの曲を初めて聞いたのは中学3年の時。初めて聞いたのは「()」という珍妙と言っていいのかすらわからないタイトルのアルバムの一曲目でもあるuntitled1という曲でした。


Sigur Ros - Vaka (aka Untitled #1) - YouTube

 

  ↑この曲。そりゃもう衝撃的でした。

これまで聞いたことないようなジャンルだったというのもありますが、この痛いほど繊細で綺麗な曲に一目惚れしたのでした。

その後はアルバムを買ったり借りたり、新譜が出ると知ったらドキドキして待ったり、演劇での音響を始めたらなんとか公演の中にsigur rosを使えないかと画策するような日々を送っていました。

 

要はずっと大好きだったのです。

 

そんなバンドの来日公演。当日の朝になっても本当に今日なのかどうか全然信じられませんでした。 会場の神戸に降り立って、会場に向かっていても全然現実感がない

 

本当にsigur ros見れるのだろうか?松平健のライブに続く道なのじゃないのだろうか。 松平健によるmumっぽいアレンジがされたマツケンサンバを聞かされるだけじゃないのだろうか。

そのようなGINEN(疑念)に頭を支配されながら会場にて19時半まで待っていたら、突然現れたのです。

自分の目の前に、ずっと好きだったバンドのsigur rosのメンバーが。

そこからは圧巻の一言でした。

照明に照らされて浮かぶ影、裸電球のオレンジ色のライト、真っ赤に染まるステージ。

そこでメンバーたちが演奏していました。

sigur rosのvo.guitarのヨンシーがギターをバイオリンの弓で引くボウイング奏法が撒き散らす輪郭線がぼやけたノイズと音がに包まれて、次々と変化していく展開と空気に身を委ねている内にあまりに気持ちよく何度か立ったまま寝てしまいそうになりました

untitled1、svefn-g-englarでは思わず涙を流してしまい、olsen olsenやhoppipollaそしてfestivalには幸せすぎて、多幸感に包まれるかのような体験だったし、ny batteriや新曲の暴力的な展開には思わず身を震わせてしまうほどでした。

一度メンバーが舞台上からはけた後、アンコールで流れたglosoliの多幸感に身を捩らせ、そして今回のライブの最後に流れた曲がuntitled 8 前述の「()」というアルバムの最後に収録されている曲。

圧巻としか言いようのない曲そして演奏に、思わず叫んでしまったほどでした。

2時間にも及ぶライブの終わりは観客達の渾身の拍手でした。そして周囲から聞こえるありがとうー!とtakk!(アルバムタイトルでありアイスランド語でありがとうの意)。僕も気がついたらありがとうー!と叫んでいました。

モッシュも飛び跳ねることもないライブだったのにも関わらず、終わった時にはすっかり疲れ果てていました。

打ちのめされていました。

なんとなくライブを見ながら、生と死について考えてしまいました

死やどうにもならない自然による暴力の匂いがするような楽曲と人生最良の日の感情を切り取ったかのような多幸感に包まれる楽曲を交互に聞いている内に人生ってやべえ!おいやべえ!と謎の感情。

そんな感情になるライブなんて初めてでしたよ。

 

もっともっとsigur rosのライブについて話してみたいけども、全然語彙も足りなければ、魅力も伝えられない。そして何より自分が見たあの風景が本当だったのか未だに疑問に思っていること。

それほど、凄すぎるライブでした。

願わくば、また見たい。

そのためにもまた来日してほしいなあと思うのでした。 ぜひとも、来てください。そして今度発売されるアルバム楽しみです。

 

後は生きる楽しみを失ってしまったので新たに作らなければ… できれば11月のatoms for peaceのライブに行きたいのですが、行けるかな・・・

 

とりあえず最高の1日でした。良かった―!