昨晩布団の中でiPhoneをいじっているとTwitterのタイムライン上に「ダイノジ大谷さんのANNがもうすぐ!」という情報が入ってきた。
本当になんとなく、なんとなくだけどもスマホでラジオアプリを起動した。
2013年2月10日の3時00分、「ダイノジ大谷のオールナイトニッポン」がはじまった。
それから90分、僕はずっと引きこまれっぱなしだった。
とても熱い放送だった。
本当素晴らしい放送だった。
ここから僕はその感想を書こうと思う。内容に関してはあんまり触れないと思う。
とにかく熱にあてられてしまったのでそれを吐き出したい。その一心で書いた文章だ。
僕はこの感動を人に伝えたい、そんな「熱意」に動かされている。
放送は大谷さんの最近の音楽論から始まった。
止めどなく吐き出される音楽への思い。現在の音楽の流れ、とあるロックバンドの表現方法や楽曲。ダイノジ大谷さんはしきりに「熱量」という言葉を使っていた。それはその音楽論を語る上での熱量こそが人を動かすという意味合いで使われていたものだった。
その一方でそのダイノジ大谷さんの喋りこそ「熱量」が感じられるものであった。
大谷さんは放送中自嘲気味に「お笑い芸人なのにこんなことを喋って」と言っていた。
それほどその音楽論はしっかりとそしてその熱意と熱量を持って語られていた。
その熱量を異様に帯びた喋りはそれ故に嫌がる人は一定数いるだろうなと思った。
そしてそれ以上に大谷さんの喋りに惹かれる人もいるだろうな、とも。
僕は断然惹かれたほうだった。
深夜に似つかわしくないその熱を帯びた言葉に僕は真剣に聞き入っていた。
大谷さんはビートたけしのANNに夢中になった世代だという。
僕は多分そんな大谷さんのように、大谷さんのラジオに夢中になっていた。
僕は初めて深夜ラジオに触れた中学生や高校生のように夢中に聞いていた。
音楽論を中心にしながら、次第に話は相方大地との話、そして自分の過去の話へと移っていった。
大谷さんは後半で昔付き合っていた「姫」という元カノからひどい仕打ちを受けた時
の話をした。
失意の中、雨降る夜にバイクでスリップ事故を起こしてしまった時のこと。
その時、大谷さんはこう言ったそうだ
「俺、かっこわりー」
大谷さんは「だっさいでしょおれw」と笑いながら言ったあと、「でもそんなことをやっちゃったり言っちゃったのって結局本気で好きだったからなんだよね。本気で好きだったから後々笑い話できるんだよ」と締めていた。
本気で好きになる。それは人に対してだけではない。僕は聞きながら「人生を本気で好きになれ」と言っているように聞こえた。
好きになったものそれは「音楽」でも「映画」でも「本」でも「人」でも「場所」で変わらない。
好きだというその「熱」を持つこと。それだけで人生は変わる。
90分の大谷さんのラジオはそう教えている気がした。
聞きながら、昨年の映画「桐島、部活やめるってよ」を思い出していた。
「映画」は好きだけども、でも「映画監督」になれるなんて思っていない。
でも何で映画を作るの?と聞かれて彼はこう答えた。
「自分の作っているものと、自分の好きなものが、少しだけほんの少しだけ繋がったらなあと思って」
そんな感じの台詞だったと思う。
熱を持つというのは大変なことだ。
時間も、体力も、何よりも言葉通り熱意がいる。
でもそれ以上に対象物が本当に好きならば、私達は本気で好きになるべきなのだろう。
もしかしたら、その対象物と僕たちはほんのすこしだけかもしれないけれども繋がることができるかもしれない。
そしてそれは私達の人生に光を与えるしれない。
もしかしたらより深い絶望に誘うかもしれない。
でも悲観することはない。
どれだけ悲惨なことでも、本気でそれが好きだったのならそれは笑い話にできるだろう。
そんなことをこのラジオは教えてくれたような気がする。
青臭い言葉に溢れた番組だった。
なんども大谷さんは恥ずかしそうにしながらも、それでも青臭い言葉を吐いていた。
その姿に、正直なことをいうとこれでいいんだ!と思った。
本当に好きなものを好きと言って、本当に凄いものを凄いと人に言って。本当にそれでいいって思った。
大谷さんは番組の終盤で「もう多分こんな放送二度とないでしょうね!w」とまた笑いながら言っていた。
そして最後にこの曲を流した。
Elvis Costello 1983 Everyday I Write the Book
どこまでも青臭くて、そして熱量のこもったラジオ番組だった。
でも、最後まで人に伝えることを逃げていない番組だった。
と熱にあてられて2000文字も就活中に書いてしまった笑
また放送があったらぜひ聞いてほしいということです。
ほんとうよかった!
追記1
多分、ネットにもう少ししたらアップされるかもしれないし、もしかしたらテープ起こしからとられたような正確な内容も記事としてあげられると思います。
だから今回のこれは僕がこのラジオから受けた印象と記憶の話だということを最後に付け加えておきます。
追記2
番組中に言っていたダイノジのDJでブラーのsong2をかけたら海外の人に「日本人でもっともブラーで盛り上げる男」と書かれたのはこの動画かな
summer sonic 07 in tokyo @ ダイノジ
すごい盛り上がり!
大地さんのキレのある宴会芸!!!!!!!!