にゃんこのいけにえ

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ミッション:8ミニッツを見ました。

「ミッション:8ミニッツ」を見ました!

ダンカン・ジョーンズ監督作品。

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ラクでヘリのパイロットの任務についていたはずのスティーブンス大尉は目が覚めるとシカゴ行きの電車の中にいた。そして自分の姿も見知らぬ男の姿になって いた。戸惑っていると突然その列車は爆発し、また目が覚めると奇妙なカプセルの中に閉じ込められていた。スティーブンス大尉に任務が伝えられる、それは乗 客乗員全員が死亡したシカゴ行き列車爆発事件がおこる8分前に戻って犯人を見つけることだった…。

 いやー面白かった。2,011年 結構映画好きの中で話題になっていた作品というのは聞いていたので期待はしていましたが、そのハードルを軽々と超えていくような出来栄えでした。爆弾犯は 誰なのかというサスペンスと主人公が現在置かれている状況は一体何なのかという謎が交互に押し寄せて息をつく暇さえない94分。そしてなんとこの映画泣け るのです。

 過去に戻って事件を解決しようともがくというバタフライ・エフェクトしかり時をかける少女しかりこのような名作を生み続けている、ただでさえ面白いSF映画のフォーマットを使いながらも、そこに一つこの映画独自のアレンジが加わっていてそこがとてもこの映画の魅力になっていると感じた。先ほどの泣いたというのはこの部分。この映画は終盤観客にとある一つの問いかけをしてきます。

 もし人生が残り8分 ならどう生きる?それは一種の人生論のようなもの。ふっと観客である私達も自らの人生を振り返ることになります。私達だって大きくみたら繰り返される同じ ような毎日を送っていないか?そして私達は知る、そんな世界を変えて救う方法。それはコーヒーを飲みに行くような気軽さでいい、繰り返される8分間を、繰り返される毎日を変えるのは大きなことじゃなくていい、必要なのは行動と他人に対するアクション、そしてユーモアだということを。

 ダンカン・ジョーンズ監督は前作の「月に囚われた男」も面白かったですが、こちらも負けていないです。地に足のついたしっかりとした演出でサスペンスを、突飛な設定を、そして人間を描ききっている。そんなダンカン・ジョーンズさんの新作には007の作者「イアン・フレミング」らしい。第二次世界大戦で諜報員として活躍していた時代を描くそうな!どうなるんだろう。新作が気になる監督の一人です。とてもおもしろかったです!

 

 にしても素晴らしいストップモーションも使い方だったなあ…。あの瞬間、涙が溢れて仕方なかった。ふと思い返すと人生のいい瞬間ってあんなふうに覚えてるかもしれないなあと思った。