にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

noteでお金を稼ごうと思ったんです。

noteでお金を稼ごうと思った。

なんせお金がない。

預金残高10万切って、私はもう焦りに焦ってしまった。

しかし、身体と心は未だにままならない稼働状態ゆえに、労働へのハードルが高すぎる。本当は楽々ぴょんぴょんとハードルを飛び越したいのに、毎週決まった時間に働けるかも難しい。

それゆえに焦ってしまったのだった!焦ってはいけないのに!

 

気がつけば使ってなかったnoteをぐんぐん動かすべく色々とやってみた。

過去作品を少し書き直して再掲した。

撮った写真を載せてみた。

日記めいたものも書いてみた。

とにかく動かしてみようと思った。

でも、同時になんか罪悪感を着ているような気になった。罪悪感は春物のコートみたいに軽く着ることができた。でも着てみたら重たかった。

 

稼ぎたいという気持ち自体は罪悪感を感じることでもないんだろうけども、私はそれよりも私の書いたものの価値を突きつけられているように感じたのだ。

私は誰かからお金を貰えるほどの作品を生み出しているか。

いや、そもそもお金を貰いたいから作品を書いていたわけじゃないのでは。

私はただ、書きたいから書いてたのに、その過去作品を使ってお金にしようだなんて、気持ちが悪い。

ピースがはまらないのに強引にはめこんだせいで、ばきばきに割れてしまったジグソーパズルみたいな気持ちになってしまって、結局だけどもnoteでお金を稼がねばという気持ちは一旦冷えることになった。

それでよかったのかもしれないし、間違ってたのかもしれない。

 

 

相変わらずお金はない。でもなんか稼ぐのは違う。そうなったらどうすればと思う。

でもとりあえずは自分の中の気持ち悪いと感じた、その心だけは優先してあげたいと思った。

それが合っているか間違っているか、わからないけども、正誤に関わらず、私は私のことをこれ以上嫌いになりたくない。

 

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両目洞窟人間のおすすめ自作短編集とその他の活動。

どうも、みなさまこんにちは、両目洞窟人間です。

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↑両目洞窟人間近影。

 

私は短編小説を時折書いておりまして、時折このブログ「にゃんこのいけにえ」にアップしています。しかし、ブログの性質上、どんどん潜ってしまいせっかく書いたのに埋もれてしまってやきもき。

というわけで今まで書いたやつでおすすめなやつをこのページにまとめておこうと思います。

いわゆるおすすめ自作短編集ってやつです。

ではいきましょう。

 

 

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『世界を燃やして欲しかった』

あるどこにでもいる夫婦。でも二人には敗れた夢があって…。

あるバンドのある曲にオマージュを捧げた作品です。(小説の最後にyoutubeのリンクを乗っけているのがネタバラシ部分)

だいぶ初期に書いた作品ですが、未だに評判が良いです。

 

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『The victim』

奇病かつ難病にかかってしまった女性の話。生きづらさが最大限に高まっていた時に書いた短編小説です。

 

 

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『岸田くんの小指を潰したい』

こんなタイトルですが恋愛小説です。恋人の小指を潰したい女の子の話です。私自身恋愛というものがあんまりわかっておらず、愛ってなんだろうな…ってのを突き詰めた結果、小指を潰すという話になりました。こんなあらすじですがいい話です。

 

 

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ダンボール箱のさとこさん』

突然ダンボールをかぶって出社してきたさとこさんとそれを見守る若手社員の話です。これも生きづらいって気持ちの時に書きました。ダンボール箱をかぶったさとこさんのビジュアルが評判で結構この作品が好きって言ってくださる人も多いです。これもなんだかんだでいい話です。

 

 

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『あの子は象牙の橋から飛び降りた』

象牙の橋がある街に住む不登校の女の子の話です。後輩曰く、これが一番好きだそうです。雰囲気がね、よいですね、これは。僕も好きです。これもいい話ですね。

 

 

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『2147年のスーベニア』

荒廃した未来で、旧奈良に旅行に行くカップルの話です。これが一番好きっていう人も多いです。のんびりディストピアSFもしくはディストピア日常系。これも雰囲気が、よいですね。僕も大好きです。

2020年12月には深田あささんによって朗読&映像化されました。こちらもとても素敵ですので、もしよろしければぜひぜひ。

youtu.be

 

 

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『未来人、ニュータウンへ』

彼女に別れを切り出そうとしたら、彼女が実は未来人だったというお話です。これが一番好きという声もよく聞きます。こんな出だしですが、めちゃめちゃよい話です。「こんな話を無料で読めて申し訳ない」という感想をいただきました。なんて恐れ多い。手っ取り早く素敵な話が読みたい方はこれがおすすめです。

 

 

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『笑いながら、へんな歌って言った』

ナンバーガールを軸に、後輩男子と先輩女子との恋とも愛ともつかない関係性の話です。不器用な人に刺さる話みたいです。これも評判がいいです。『iggy pop funclub』を聴きながら読むともっとよいです。

 

 

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マッドサイエンティストになれなかった』

学校に馴染めない女の子がマッドサイエンティストになろうと夢見る話です。個人的には思い入れが物凄くある小説ですが、同時にとてもバランスが悪いのも事実。とはいえ、これも刺さる人には刺さるみたいです。個人的な生きづらさシリーズの中で一旦の頂点を迎えた小説です。

 

 

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『ランプ・妖精・ミルクフランス』

突然、妖精さんが見えるようになった女性が、妖精さんに導かれるままに神戸に行く話です。

一皮向けた!と言われるようになった作品です。これが好きって人も多いです。はっきりとした希望が描かれているので、初めて読むならこれがおすすめです。

 

 

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『アイム(ノット)ミー』

私という一人称に悩む女性の話です。これはめちゃくちゃ評判がいいです。"名文"という評価もいただきました。これを書いたあと、しばらく抜け殻になってしまったほど、自分の中でも初めて「書けた!」と思えた作品です。

これも素直におすすめしたい作品です。

 

 

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『私じゃ魔女になれない』

外回り中の女性が魔法のステッキをたまたま拾ってしまったらゴスロリ魔法少女コスチュームが脱げなくなってしまったという話です。

賛否両論を呼んだ話です。個人的にはめっちゃ大好きなのですが、これはおすすめしづらい。

ただ、このグルーヴ感、後半のグロ展開は大好きなのです。多分、好きな人は好きなはず。

 

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『ハローワールド!!!』

壊れたキティちゃんのポップコーンマシーンみたいな歌声を持つ女の子が音楽に出会う話です。キラキラした青春ものです。個人的にめちゃくちゃお気に入りな話です。キラキラ青春ものなので、キラキラしたいなーって時に読んでいただけると幸いです。

 

 

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どてらねこのまち子さん『Also sprach Zarathustra』

私が書いているどてらねこのまち子さんというシリーズの一作。基本的にはどてらを着たねこのまち子さんがあちこち行くという話ですが、この『Also sprach Zarathustra』はまち子さんシリーズの中でも一番評判がよいです。

内容はまち子さんがドトール哲学書を読んでいると……という話。多分、思いもよらぬ展開になります。

基本的に1話完結ですので、これから読んで大丈夫です。

 

 

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「くまくんとしゃけくん」

以前、夢の島企画という団体に提供した作品。

くまくんとしゃけくんの交流を描いた心温まる作品です。

 

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「向き合うために逃避する」

こちらはアケノヒという後輩が立ち上げた団体に提供した戯曲です。

心を病んでしまった男が過去と現在と夢と友人とテレビ番組とが頭の中でぐるぐるした後にすき焼きを食べる話です。

 

以上の作品がおすすめ作品になります。

 

他にもちょこちょことやっておりまして、最近ではPodcast「はぐれラジオ純情派」というのを私と弟で喋り散らかしております。

こちらも各種Podcastサービスから聞けますのでぜひぜひ。

 

はぐれラジオ純情派 • A podcast on Anchor

 

anchor.fm

 

ではこれからも両目洞窟人間とその活動をよろしくおねがいします。

両目洞窟人間30歳、好きな仮装をする。

例えばの話〜(嵐の"言葉よりも大切なもの"の櫻井くんのラップより)

 

どうも、両目洞窟人間です。

皆様、11月になりましたね。時の過ぎゆくスピードについていけない間に、夜風の風速に身も心も冷え切ってる今日この頃です。

そういえば10月末はハロウィンでした。日本でもハロウィンが定着してきましたね。今年はコロナウィルスの影響であんまり街で騒がなかったみたいですけども、まあ元々私は街で騒ぐハロウィンはやったことないのでどちらにしてもそちらのハロウィンはメディア経由で見たことしかないです。

 

私もハロウィン前はそわそわはしてしまいます。それは地味ハロウィンがやってくるからです。

地味ハロウィンはデイリーポータルZが主催していて本家ハロウィンではやらないような地味な仮装をするイベント……なんて説明もいらないほどに、こちらも定着しつつあるイベントになってきました。

私もネットで初めて地味ハロウィンの存在を知った時は「こんな仮装ありなんだ!」と興奮しました。なんといっても、スターバックスの店員ってだけでも許される場があるってことに感動してしまって、なんとしても参加したい!って思ったりしました。

2016年には東京転勤もあり、現地での参加が叶い友人達と参加しました。

その時は「熱あるのにバイトに出たやつ」ってので参加しました。楽しかったです。

 

それから地味ハロウィンの季節が来るたびにそわそわしていました。今年はこんなのやろうかなあれやろうかなと考えるのも楽しいものでした。

でも、その一方で「これは受けるかな、これやったら受けるかな」と考え始めてる自分もいました。

受けることを考えるのは全然悪いことじゃありません。むしろ受けることを考えるのは良いことです。

でも、その思いが強くなりすぎて、ふと最初の店員さんのモノマネを見て、俺も店員のモノマネがしたい!と緑色のエプロンを買った時のような興奮を忘れていた気がしたのです。

地味ハロウィンも細かいあるあるを追求する流れになる中、それを追い求めていく中で自分の初期衝動を見失っていました。

 

去年、実家に帰ってきて、もう本家のイベントに参加はできないとなった今、一番最初の初期衝動に戻るべきではないか、いまこそ初期衝動で仮装をするべきではないか!

 

 

というわけでやりたい仮装をやることにしました。

 

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ミッフィーちゃんです。

 

私はミッフィーちゃんが大好きなので、好きなミッフィーちゃんの仮装をしたかったのです。

そして好きなミッフィーちゃんをやるので原作の再現をすることにしました。

 

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ダンスするミッフィーちゃん。

 

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そして私が好きな話でもある自転車に乗るミッフィーちゃん。

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その再現をするために、弟の自転車を借りてやってみました。こちらです。

 

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だんだん楽しくなってきたので、原作にはないミッフィーちゃんの写真も撮っていきました。

 

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ストリートのミッフィーちゃんです。

 

 

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水道工事をするミッフィーちゃん。

 

 

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ミッフィーちゃんを母星に帰すために頑張るミッフィーちゃん。

 

 

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タバコのことを"ヤニ"と呼ぶミッフィーちゃん。

 

 

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人を殺す暗示かける殺人鬼役で黒沢清の『CURE』に出演した時のミッフィーちゃん。

 

 

 

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というわけで楽しく仮装をして、写真を撮りました。

写真を撮ってくれた弟は「なんでこんなことを……」とずっと呆れていましたが、私はとても楽しかったです。

このミッフィーちゃんの仮装をするために、ミッフィーちゃんっぽい服を探して歩いて1時間かけてセカンドストリートに行ってみたり、プラスチック板を買ったり、かつてのバイト先のコンビニでミッフィーちゃんの画像を拡大コピーしたり、お面を作る過程で昔やった紙人形を作るバイトの経験が役立ったり……なんか作る過程も色々あったけど、ミッフィーちゃんの仮装、すごく楽しかったです。

 

 

田我流さんの『ゆれる』って曲が好きです。その中の歌詞で「社会から見れば窓際の人 でもいつに生まれても俺は俺だと」というのがあります。

社会から見たら窓際だし、実際大変な状況と状態なんだけども、それでも、自分を楽しませることを続けたいって、ミッフィーちゃんの仮装を通じて思いました。

また楽しいことしたいです。もっともっと楽しいことがしたいです。

 

 

最後にミッフィーちゃんというキャラクターを創作した偉大なる作家ディック・ブルーナさんに改めてありがとうございましたって気持ちを添えて。まあ、こんな仮装はブルーナさん困惑か怒ると思うけども。でもブルーナさんの作ったミッフィーちゃんというキャラクターに出会った子供の頃からずっとずっと今もやっぱ大好きだなって思うのです。

ミッフィーちゃんは読者と目を合わせるために前を向いてること。

使う色は少なくすること。

そんなブルーナさんのミッフィーを描く際のルールを意識しながらやりました。

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ブルーナさん、ありがとうございました。

だからもっと写真を撮ろう、両目さん。

どうもー両目洞窟人間でーす(ある時からスターであることを引き受けた星野源の名乗りの言い回しで)

気がついたら30歳です。昔ならドントトラストオーバー30と、30歳以上は信じるなって言われていましたが、そんな30歳以上は信じるな洋子の話は信じるなって状態なんですけども、自分がそっち側に来てるなんて未だにわかってない。
でも、この間15年通っている美容院に20歳そこそこの新人さんが入ってきたんだけども、その人と喋ったら「うわー、私は30歳になってるんだー」と10歳違うことから生じるジェネレーションギャップにびっくりしたりしました。
ちょうどその時話題にあがっていたのがGENERATIONS from EXILE TRIBEだったんですけども、これは物語だったらメタファーかなにかだと思うんですけども、そういうことじゃないみたいです。
ただ、私も20歳から10年経ったんだ。30歳なんだと思ったりする。
でも20歳の頃よりは、なんか色々とやっとできそうな気分にもなっているのも確かなのです。
20歳の頃は、周囲にもっと怯えて暮らしていた気がするし、自分はこんなことしていけない、あんなことしていけないっていう無意識の制限をかけていた気がします。無意識の制限は、自分を締め付けているものというより、ゲームにおけるマップ端の見えない壁のようなものです。この先はいけないよというもので、私にはその見えない、あちら側には行けない壁を色々と作ったり、勝手に出来上がったりしていたなと思います。
でも、本当は行けたりするはずなんです。
無意識の壁は、本当は存在しないはずなのです。

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20歳前半の頃、私はiPhoneを買いました。それが4だったと思います。
私はそのiPhoneでたくさん写真を撮りました。
そしてそれをフィルターにかけて、TwitterやらFacebookやらにあげていました。
今見ると、過剰なフィルターに雰囲気!ってのを詰め込んだ写真。
Facebookでつながっている知り合いから、事あるごとに揶揄されました。
「お前のキャラ的にこういう写真は撮ったらいけない」とか「なんかいけすかない」とか。
まあ、いけすかない写真はいけすかない写真だったんですけども、でも当時は「そうだよな」って思ったりして、そうして写真の投稿の頻度は減ったりしていました。
でも、あるときに、高校の友人が私の写真を見て「ええやん。カメラ買ったら?」と言ってくれて、その時は「お金ないからなー」と返答したんですけども、その言葉はずっと残ってました。
揶揄よりも、その「ええやん」のパワーはすごかったのです。
高校の頃から私のことを知っている友人がその写真を見て、お前のキャラ的にどうとも、いけすかないとも言わずに「ええやん」と言ってくれたことは、凄く凄く大きなことだったように思います。

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だから社会人になって、初めてのボーナスで私はカメラを買いました。
フジフイルムのX-T10というカメラでした。
それを買ったときも「今スマホあったら十分だろ」とか「社会人なんだからカメラ買うくらいならいいスーツを買ったほうがいい」とか「カメラ買ってもすぐやめるよ」とか言われました。
でも、結果としてだけどそのカメラを買ってからの方が沢山写真を撮りました。
あれから5年経ったけども、カメラは未だに手放していません。
写真の技術は思ったより上がらなかったけども、でも写真を褒められることは思ったよりも沢山ありました。
ある時、友人が専門学校の課題で写真集を作るってなったときに、「私の写真」で写真集を作りたいと言ってくれました。
そしてそれから、私の沢山撮りちらしていた写真は本当に写真集になったのです。

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ふと思います。あのときの「キャラに合わない」ことってなんだったのでしょう。
もし「キャラに合わないから」なんて言葉を鵜呑みにしていたら?そもそもキャラに合わないとは?
キャラクターには設定って言葉があります。キャラクターの性格や好きなこと嫌いなことを書き記したものです。
あの人の見ている私の設定資料にはそんなものはなかったのでしょう。
あの人の言葉を鵜呑みにしていたら私はあの人の考える「私の設定」に押し込められていたのだと思います。
でも違う。
あの人が私を書いたわけじゃない。
私を書き続けているのは私なのです。ずっと書き続けている私なのです。
そして設定は書き換わり続けます。好きだったものも嫌いだったものも変わっていきます。
私はキャラクターじゃない。一度決まったものだけでその後生きていくわけじゃない。
もっといえば決まった設定すらもない。
だから本当は何をしたっていい。書き足していってもいい。
何をしたっていいはずなのです。


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去年実家に帰ってきてから、少しの間、写真を撮ることから遠ざかっていました。
いろんなことがあったし、新型コロナウィルスも流行ったしで、写真を撮る機会がぐーんと減ったからでした。
でも、やっぱりまた撮りたいなってどこかでは思っていました。
それに撮りたい写真もまた色々と思ってきたのです。
デジタルのぱきっとした写真じゃなくて、アナログのぼんやりとノイズが乗っていてもいいから、そういう写真の方が好きだな自分も撮りたいなって思うようになっていました。
昔はぱきっとした写真が好きだったのですが、ふとだんだんそちらの方がいいなと思うようになってきたのです。
家の中に、安っぽいフィルムカメラがありました。
フィルムを買って、写真を撮ってみました。
現像に出そうとしたら、カメラが壊れてしまってフィルムの巻き上げができなくなり、カメラ屋さんにフィルムは回収できたけども、このカメラはもう使わない方がいいと言われました。
写真は現像できていました。
相変わらず私の撮っている写真は相変わらずでした。
でも私は自分が撮る写真が好きです。
久しぶりに撮って、現像で出来上がったそれらの写真を見て、私は私の写真が好きだと思えました。
自分が作ったもの、写真は風景にカメラを向けてシャッターを切っただけのものとはいえ、それでも自分の作ったもので好きと言えるものがあるのはやっぱりいいものだなって思いました。
だからもっと写真を撮ろう、両目さん。


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両目洞窟人間さんは無収入なので当分映画館に行けそうにない。

どうも、両目洞窟人間です。(矢沢永吉の名乗りの部分のような言い回しで)
現在、無収入で貯金を切り崩している30歳男性なんですけども、当分、まだまだ無収入が続きそうってなってかなりへこんでいます。
そもそも、私は27歳で適応障害から鬱へメタモルフォーゼした後に発達障害と診断されたメンタルに傷あり(Tatooありみたいな言い方ですね)な人間なんすけども、それから傷病手当金ハローワーク雇用保険でなんとか食いつないで来たんですけども、それらもついに尽きてしまって、いよいよ無収入に数ヶ月前からなっております。
そりゃもちろん働いて「稼ぐmoney、稼ぐmoney」とBADHOPのMobb Lifeくらいかましていきたいんですけども、体調の方が絶賛BAD HOPって感じで、すぐに体が重たくなって動けなくなったり寝込んだり、全然安定した一週間を送れていない。
しかもその上、体調がいつ悪くなるかわからないので「この日」に働くってのも難しい…というので、どうしたものかと悩んでいます。
そちらの方は、今後、現状通っている精神科に「デイケア」というのがありまして、診察ではなくリハビリ的に週1~5日通って、社会復帰をめざしていこうね~ということをしていく予定になっておりますので、なんとかしていきたい所存です。

Mobb Life feat. YZERR, Benjazzy & T-Pablow

Mobb Life feat. YZERR, Benjazzy & T-Pablow

  • BAD HOP
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255


しかし、無収入の方です。お金がない(織田裕二でいうところのOVER THE TROUBLE)状態は変わんないわけです。
金は命よりも重いっ…!っていうのをひしひしと感じる日々ですが、色々と調べていくと「障害年金」というのがありまして、障害を持った方は月数万円ほど支給しますというのがあるのです。
もうとにかく数万円でもないとまじできちぃ、生きていけねえ、ってことでここ数ヶ月はなんとか申請にむけて動いていたわけです。
この「障害年金」なんですけども、今がどんだけきちぃ、まじできちぃ、ってなっても「初診日」ってのがめっちゃ大事なんですよ。
どうやらこの「初診日」にあなたは年金を払ってましたか?払ってなかったら終わりっすよ。ってことで「初診日」がめっちゃ大事ってことらしくて、前に通っていた東京のメンタルクリニックに連絡して「初診日がいついつかの書類をお願いします…」って申し込みをしたら「今はもう通ってらっしゃらないので2万円必要です」って言われて、2万!?ってなりつつもお金が必要だからなんとか払って、それでやっと書類が届いたり。
あと今通っている精神科に診断書を頼んだら、2ヶ月以上かかって、しばらく障害年金に対してなんにもできない日々が続いたり…
で、やっと書類が揃ったので、年金事務所にいったら「あ、これ初診が違いますね」ってなって、しばらく呆然。
聞いたら「初診日は今の"鬱と発達障害"を診断した病院の初診日じゃなくて、初めてメンタルクリニックに行った方の初診日を出してほしい」と。
私は26歳のときに、精神の疲れから体が重たくて動かなくなる「心身症」になり、会社を一週間休んだことがあったのですが、そのときにメンタルクリニックに通ったんですね。でも、まあ、あまり治療方針も合わなかったり、よくなる兆しが一切なかったりで、行かなくなってしまったのですが、そちらの方の「初診日」が必要ですって言われたわけです。
えー。おかしくないですか。今、「鬱」とか「発達障害」でしんどいのに、それを診断した病院の初診日じゃなくて、前に軽く行ったほうの初診日の方を大事にするっておかしくないですか?って窓口の人に言ったけども「でも、こっちのが必要なので」の一点張りで、もう耐えきれなくなってボロボロと泣いてしまいました。
その上、生育歴も書いてこいと、産まれてから今までの病気に関することを5年刻みで書いてこいって書類も渡されて、「いや、こんなの、気持ちがきちぃっつってワラスガ(藁をもすがる思い)で来てるのに、その上自分で自分の傷を見つめ直して書いてこい無理なんよ…」って思いつつ、ボロボロと涙を流しながら書類を受け取りました。


お金がない 織田裕二 OVER THE TROUBLE


もちろん、かんたんにお金を貰えるなんては思っていません。これまでも大変な思いはたくさんしてきましたもの。
でも、障害年金はまじダンチ(段違い)、ダンチでレベチ(レベル違い)。
混乱と困惑で、しばらく終わったあとは公園で呆然としていました。
「もうやだ…助けて…」ってなってたけども、俺が俺を助けるんや!って、発起して一番最初のメンタルクリニックに電話をかけて「これこれで書類を作ってもらえませんか」って言ったら、「先生からまた折返しの電話いたします」ってきたからその日はまってたけども電話はなし。忙しいものね。

でも、色々と疲れ果ててしまって、家にも帰ることができなくなって、ふと目についたカラオケに入って、カラオケのフラットルームで寝続けました。
6時間寝てしまった。
でもフリータイムだから1000円くらいだろって思ってたら「フリータイムは上限数が決まってるんですよ~」と言われたので、結局2000円払った。
なんにもうまくいかねえ、トラストいかねえ(by 真木蔵人


今もね、たくさん新作映画が公開していて見に行きたい映画もたくさんあります。
でも、いつまで無収入が続くかわからない。それどころか無収入がずっと続く可能性もある。
そうなると、安易にお金使っちゃだめだなって気持ちが沈み、一番最初に切るのは娯楽費である「映画」だった。
映画館に行かずとも、たくさん映画を見る手段はあるし…なんて思いつつも、30歳にもなって映画館にもさらっと行けないような人生になってしまったのはやっぱり悲しいなーと思いつつ、同時に「もうええやんけ!映画館行ったれや!!」と叫んでる心の奥底のパンクな両目洞窟人間もいる。
でも、パンクは日本では定着しないんだよって思ったりしつつ、なんとか日々を生きる手段を模索しています。



幸せになりたいですね。幸せってなんだろって、映画館に行きたいときに行けたり、ちょっとした1000円以上の買い物をしたときになんか罪悪感が湧いたり、友達と遊ぶのにもお金がないのでちょっとごめんと躊躇したり、そんなことがないような、そんな幸せな日々を送りたいです。
それだけなんですけども、本当にそれが難しい。

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帰り道、ダイアンのTシャツを見つけた。
最高のTシャツで欲しかったんだけども3500円で躊躇してしまった。
たった3500円を躊躇するような30歳にはなりたくなかったな~と思いつつ、買うならば岸大介の方だなって思った。