にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

繋がらない日々を繋ぎにいくぞ。

 小説『ハローワールド!!!』を書いて2週間が経った。あっという間の2週間だった。その間に私は実家から関東の一人暮らししている家に戻り、ぼんやりすごし、今はドトールでこの文章を打っている。

 スティーヴン・キング先生の『書くことについて』という本によれば小説が書きたければ「よく読んで、よく書くこと」らしい。というわけで小説が書きたければよく読まないといけない。今はキング先生の『IT』をちびちび読んでいる。270ページ読んだがまだ何も起こっていない。ドラマで言えば第1話って感じだけども、それでも面白い。なんでこんなに何も起こっていないのに面白いんだろう。ずっと恐怖の予感があってその予感に触れるのがたまらなく興奮する。そんな物語を書けるキング先生すげえなと思いつつ、読んでいる。

 つぎに何を書こうかと思う。何を書けばいいのかなと思う。キング先生は「書きたい物を書け」と言っていた。私は何が書きたいんだろうか?

 


 ここのところの生活といえば、全くダメという一言につきる。とにかく眠り続けていて、「まとも」という観点からいえば外れに外れまくった生活をしていた。私はまともにならなきゃいけないなと思っている。ちゃんとお金を稼げる人間に戻らないといけない。

 働いて、その金で生活をする人間にならなきゃいけない。

 飢えることがとにかく怖い。お金がなくて先が見えなくなるのがとにかく怖い。

 だからまともになって、働かなきゃいけないと思う。

 しかし現実は部屋で寝続ける28歳男性が一人だけ。まともからはほど遠い。

 毎日、ぼんやりとラジオを聞くだけ。「アルコ&ピース D.C GARAGE」「ハライチのターン」「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」。

 あとはとぼとぼと歩くのみ。毎日1万歩をめざしてとぼとぼと歩いている。そんな日々だ。これがどこかに繋がるのかなと思っている。この道の先は何にも繋がっていなくて、私はその行き止まりで慟哭をして、打ち死んでしまうのかなと思っている。

 


 次に書くもの。それが何かわからないけども、こんな風な不安を物語の中だけでも救い出せるものが書けたら。それを書くべきなんじゃないだろうか。今、感じている不安を救えるような物語を書くべきなんじゃないだろうか。

 恐怖。そこから抜け出す物語。とかく生きづらいこの世界をなんとかサバイブする物語。一瞬だけでも、救いを見いだす物語。それを通して、世界で生きていこうと思える物語。

 それを書くべきなんじゃないかって思う。

 それをどうやって書くかなんてわからない。

 でも多分いつものように、1文目さえ思いついたらあとは書ける気もする。

 その1文目を思いつくのが大変なんだけども、それでも1文目さえ思いついたら、あとは掘り出すようにその物語が書けるはずだ。そんな根拠の無い自信が湧いている。この根拠の無い自信は大事だ。

 この世界でサバイブするための物語を。行き止まりかもしれない道を歩いている人たちに救いになるような物語を。

 それを書こう。だってその不安はみんな感じているわけじゃない。でも私は感じれている。そしてそれを感じている人はいるはずなのだ。その人に届くものを書こう。そして自分が救われるものを書こう。

 


 そうだ。書く物は決まった。あとは書けるために「たくさん読もう」。たくさん吸収していけばある瞬間、1文目が思いつくだろう。そうなればこちらのもんだ。

 繋がるかわからない日々を過ごしている。ただ不安になるのは簡単だ。繋がらないのならこちらから繋いでやる。この無為な日々が繋がったと思うようなものを。それを遠くの誰かに届く物に仕上げてみたい。そんなことを考えながらドトールにこもろう。ドトール、それは人類最後のサンクチュアリドトールこそ希望だ。その希望の中で、ポメラを開こう。ちゃんと完成させるために。繋がらない日々を繋ぎにいくぞ。

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