空っぽな感じだ。とりあえず今は空っぽな感じ。この感覚、就活を終えたときと同じだ。就活を終えたときも空っぽな感じになったのだった。今日、僕は会社に退職届を出してきた。
退職の理由は休職期間満了につき。間に合わなかった。といえば間に合わなかった。今は病院から3時間くらいしか動いちゃだめだと言われていて、そんなんじゃ働けないってことで退職の運びになったのだった。
諸々の手続きの話を聞いた。辞めるとなるだけでも、沢山の手続きがいる。それを必死に頭を動かして聞いていたけども、どこまで聞けたかなんて相変わらず自分の脳を疑っているので、信用はならない。でも、辞めるってのは大変なことだと思った。
思えば、就活の終わり際で拾ってもらった会社だった。2年かけた就活の最後にたまたま拾ってもらった会社だった。それからなんとか頑張っていたんだけども、3年目の夏に適応障害になってしまって、そのまま休職することになった。
適応障害になった理由は色々あった。でも、何も成せていない自分が職場にいるのが耐えられなかったのだろう。日に日に職場にいるのが辛くなって、そして最後は倒れてしまった。そこまで気負わなくてもよかったのかもしれないけども、最初の会社というのもあって、気負いすぎてしまったのだった。
空回りに次ぐ空回りで、だめだったなあと思う。ずっと空回りしていた。からからと空回りしていた。
退職となったけども、次なんてまたわからない。とりあえずは活動時間を伸ばしていくだけだと思う。活動時間をちょっとずつ伸ばしていって、また求職活動ができるようになったらいい。
お金をもらえるのはあと半年くらいだから、それまでになんとかしなきゃなあと思う。そう思うと、またプレッシャーになってしまうからあんまり考えてはだめだと思う。なるようにしかならない。全てはなるようにしかならない。だめだったら、だめなときだ。できることを全てやろう。
自分はこの職場では何にも成せなかったけども、次は何かできればなあと思う。こんな自分でも何かできる場所があるのだろうか。たまに不安になる。というかずっと不安だ。夜も眠れなかったりする。不安で夜が包まれる日もある。終わったのではなくて、始まったばかりだということを痛感する。
でもまあやるだけなのだ。過ぎ去ったことは全てわすれて、できることを探していくのだ。
2015年働くことが決まったときはとっても嬉しかった。でも、大変な目にあったりした。2016年東京に転勤になって、友達もそれからどんどんできて、頑張ったりして、そうしているうちに2017年は大変な仕事に捕まってしまって、それが終わりかけの頃に倒れてしまった。
もしもっと要領がよかったらこうはならなかったのかなあと後悔もする。
もしもっと出来る人だったらこうはならなかったのかなあと後悔もする。
でも、そんなこと考えてもしかたない。
終わってしまったのだ。全ては終わってしまったことだ。
これからのことを考えよう。
まだやらなきゃいけないことは沢山ある。
提出しなきゃいけない書類、市役所にも行かないといけないし、お金の手続きも沢山。
まだまだやらなきゃいけないことは沢山ある。それが終わるまではやめたことにはならない。
たまに思う。この人生の意味はなんなのだろうと思う。たまたま生まれてきて、それなりに愛されて育ってきて、沢山失敗して、たどり着いた先が今日だ。
まだ終わっちゃいないはずだと信じたい。
まだ始まってもいないと言いたい。
そんなキッズ・リターンな気持ちで今はいる。
いつか、今日のことをあんなこともあったなんて振り返ることができたらなと思う。
こんなこともあったなんて振り返れたらと思う。
そのためにも日々を着実に進めていこう。
ちゃんと日々を生きよう。
生きれていない日も沢山あるんだ。今は寝続けてしまう日もあって、眠れない日もあって、薬漬けな状態なんだ。でも、それも、忘れることがいつかできたらいいなと思う。
これからも辛いことは沢山あるだろうし、楽しいこともまた沢山あるだろうと思う。
どこで、それを体験するかなんてわからないし、いつそれを迎えるかもわからない。
全てはわからないことだらけだ。
上司と最後、握手をしたりした。またどこかでと言われた。どこかで会えたときに、元気にやっていると言えたらいいなと思った。
元気にやっているって言えるのは難しい。元気でいれるのは本当はとても大変なことなのだ。だからこそ今は元気にやっていますといえるようになろう。
今は、まだだけども。いつか言えるようになろう。
2018年10月25日。会社に退職届を出しました。今は空っぽだ。でも、空っぽだと思っていた自分の中から、沢山の物語が生まれたように、また沢山の書きたいこともやりたいことも見つかるだろう。
今はわからないけども、日々を生きていけば沢山のことが見つかるだろう。
日々を生きよう。とにかく日々を生きていこう。
元気でやっていますと言えるように日々を。