にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

トリミング。

 金曜日に東京に戻ってきて、その足でカウンセリング受けて、過去を振り返って、終わって家に帰った途端に気持ちが一気にロウに入って、そのままずっと寝続けることしか出来なくなった。
 金曜日の夜から、日曜の夕方までほとんど寝ていた。起きていても、ぼんやりしているだけで、何の生産性のあることもできなくて、したくもなかった。
 多分、実家に戻っていたことの疲れがどっと出てしまったのと、過去を振り返ったことのダメージが一気に来て、何にもできなくなってしまったのだと思う。

 

 

 ただただ寝続けた。変な夢ばかり見た。
 僕が「不夜城」に出演している夢だった。あの昔の。金城武が出ていた映画だ。

でも夢の中の「不夜城」は似ても似つかなかった。

なぜなら僕が新宿のデリヘルの元締めの役だった。

でも、変な金に手を付けてしまって、暗殺者役のチューヤンに追いかけられるのだった。チューヤンめっちゃ怖かった。ナイフ捌きが超すげえの。

あのチューヤンを現実でも見てみたいと思うが、かなうことはない。
 早く文明よ、進化して。

 夢を映像化できる技術が生まれたらいいのにな。
 沢山ある映画よりも面白い映像がそこからは生まれる気がする。
 強引なストーリー展開とはっと驚くようなイメージの羅列。
 僕が書く物はまだ自分の夢にも勝っていない。まずは夢に勝ちたい。どんな風に勝ち負けをつけるのかわかんないけども。

 


 今回のカウンセリングでは中学生の頃までを振り返った。
 といってもどこまでが本当にあった過去なのかわからない。
 もう過去は僕の頭の中で都合よく生まれ変わっているのかもしれない。
 それでも、はき出した過去はどれもろくでもなくて、辛かった。
 辛い過去を背負っている人は山ほど居る。その人たちはどんな風に乗り越えれたのだろうか。
 過去をチャラにできるものを今に見つけたのだろうか。それを見つけなければ過去からは逃げることが出来なかったりするのだろうか。

 


 一番最初の記憶は2歳か3歳の頃に海遊館に行った記憶だ。
 その階段を降りている最中の記憶。
 僕は父親の背中におんぶされている。
 階段の踊り場にちょうどいる。暗い。
 登りの階段の奥の方に青く光る水槽が見える。
 それが最初に記憶だ。

 


 保育園で一番最初に思い出すことは自転車でドアに突っ込んでしまってドアのガラスを割ってしまった記憶だ。
 自転車の練習中だったのだ。まだコマを付けて自転車の練習をしていた。
 僕は叫んで逃げたけども、外に出ようとしたところで、だめだと思って引き返した。

 


 保育園の頃に人はいつか死ぬってことを知った記憶がある。
 そのとき僕は泣いて「死ぬのは嫌や、嫌や」と言った。
 母は「まだ死なないから大丈夫や」と言ったと思う。
 あれから20数年経つけどもまだ死んでいない。

 


 小学校の頃、女子にめちゃくちゃ嫌われていた。
 僕が移動したら女子が机ごと離れたこともあった。
 バスで隣の席になった女子が「うわー私の隣こいつやで~」と言っていた。
 過去になんでも原因を求めるのは良くないけども、基本的な女性怖いはこの辺で作られたのかもしれない。

 


 いじめられてもいた。よくちょっかいを受けていた。
 今となっては当時のことをうまく思い出せない。
 でも、最終的には怒って椅子を投げた。
 椅子は人に当たらなかった。それで良かったと思う。

 


 他にも父親の実家の酒屋が倒産したのを聞かされた父親が号泣した夏休みの日のこととか、ピンポンダッシュに間違えられて知らないおじさんにめちゃくちゃ怒られかけた日のこととか。
 そんなことを思い出す。

 


 いろんな習い事をした。全部うまくいかなかった。
 水泳、習字、剣道。どれもうまくいかなかった。
 水泳は早く泳ぐことができなかった。
 習字は所謂太い筆の時はうまく書けるんだけども、それ以外は最悪だった。
 剣道は僕の状況を見かねた母が強制的に近くの道場にぶち込んだ。 全く向いていなくて、全然うまくならなかった。
 行くのが本当に嫌だった。

 

 

 過去に原因を求めるのはよくない。みんな過去を乗り越えているのだ。
 それでも、改めて思い返すと過去がぎっしり心に染みついている。 辛かったことも沢山染みついていて、でも、その辛かったから出来上がった自分もいる。
 27歳になって改めて見つめた大人になる前の子どもの自分の姿はあまりに不格好で、直視に堪えない。
 思い出した日は辛くて仕方なかった。けども、あれがあったからつかみ取れたものもあったはずで。
 全てを否定してはだめだ。
 だから、染みついている心の癖だけ洗い流せたらいい。

 


 辛かったことばっかり人生で思い出してしまうけども、本当はそうじゃない。
 辛かったことばっかりじゃない。
 楽しかったことも沢山、あったはずだ。多分。
 それがあったからここまでやってこれたはずだ。
 そんなことを思い出していきたいし、それが自分を作ったはずなんだ。
 だから染みついたものは全て消し去って、自分を作った楽しい思い出だけを振り返って生きていけたらと思う。

 


 楽しい思い出を一緒に作ってくれた友達の皆さん、今はどうしていますか。
 僕はサニーデイサービスの青春狂想曲でいうところの「こっちはこうさどうにもならんよ」って感じですけども。
 多分みんなも「こっちはこうさどうにもならんよ」ってかもしれないけども、それでもまた会えたらいいなと思う。
 今まであったみんなとピクニックができたらいいのにと思う。
 公園に集まってご飯を食べて、お酒を飲んで、フリスビーを飛ばしたりして、僕はみんなに感謝を言う。
 でも、そんなことは叶わないから、なるべくみんなと、それぞれに会いに行かないといけない。
 そんなときに、ちゃんとした顔で会いに行けるようにも、俺は頑張らなきゃいけない。

 できる範囲でいいから毎日を生き続けなきゃいけない。

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