にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

2017年映画ベストの話

2017年映画ベスト12!

 

27歳男性の2017年見てよかったなーとなかった映画ベスト12でございます。プラス殿堂入り作品もあります。果たして何が1位なのか!そして殿堂入りとはなんなのか!!!誰も期待されていない中、27歳男性が壁に書きなぐったランキング!細工は流々、仕上げをご覧じろ!

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 こちらはランキングには入っていませんが好きな映画。

 

 

ではランキングです!!

 

殿堂入り ストレンジャーシングス2
1新感染 ファイナルエクスプレス
逆光の頃
3そうして私たちはプールに金魚を、
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーミックス
5ベイビードライバー
イーグルス・オブ・デス・メタル パリの友に捧ぐ
夜明け告げるルーのうた
8ぱん
パトリオットデイ
10亜人
11ハードコア
12ラ・ラ・ランド

 

 

ではここからは好きな理由をだらだら書いています。気がつけば9000字になったので、本当長くなってしまいました。総評だから仕方ないね。

 

 

12位
ラ・ラ・ランド

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めちゃくちゃ大好きなのにこの位置なのは、めっちゃ大好きだからです。めっちゃ好きすぎて、なんとなく遠い位置にいるような、そんな映画。冒頭の高速道路のシーンはMVだとかGAPのCMだとか、散々ディスられていましたが、それでも、やべえ音楽が鳴り響いて、やべえカメラワークで、みんながやべえ踊りをするなんてシーンを映画館で見たときの感動は忘れることができない。
その他も、パーティーへ向かうシーン、山頂でのダンスのシーン、そして何よりもラスト15分。忘れられない瞬間に満ちた映画でした。

 

 

11位
『ハードコア』

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全編FPS視点で一本の映画を作ってしまうという無謀な試みを実現してしまっただけではなく、めちゃくそ面白い映画にしてしまったのがもう凄いですよね。「FPSゲームを移し替えただけ」というディスもあるけども、それに対してはこの映画こそなぜみんな「実写化」をしたがるのかという回答になっているよと言いたい。
つまりは実写化するときに生じる興奮と生々しさこそみんな見たいのではということで。
FPSゲーム上で散々作られてきたやばい映像も、それを生身の人間がやり始めた瞬間に、付随する生々しさが、同じような映像でもまた別の興奮を産んでいるように思うのです。
スクエアプッシャーが打ち込みで作った音楽をショバリーダーワンで生演奏した時に感じるやばみというのでしょうか。
なんかごちゃごちゃしてきましたね。
僕が見たときは客が3人退出するというハードコアっぷりもよかったです。
うーん、やっぱ好きだなハードコア。
あと監督のイリア・ナイシュラーが本業はバンドのボーカルってこともみんな思い出しておいた方がいい。なんだこの人、才人すぎませんか。

 


10位
亜人

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めちゃくそおもしろくなったですかこの映画。原作は読んでないんですけども、冒頭早速捕まっていて研究のために拷問を受けている主人公の姿から始まるという超速スピードで物語が進むのも超楽しい。
そりゃぼんやりしたところも結構あるのです。でもしっかりしているところのシーンがめっちゃ面白すぎて、もうそれだけで最高っすわー。わー。
原作は読んだことなかったけども、殺しても死なないという設定からのアクションが本当に面白い。「死なない」からこそ、いつまでアクションシーンが続くかわからなくて、「いつになったら決着がつくんだ?」って引き延ばされ続ける展開のドライブ感がもの凄くてめちゃくちゃ興奮した。
あと邦画でこんないい銃撃戦を見ることができるとは・・・と嬉しくなった。対SAT戦めちゃくちゃ最高すぎるでしょ。1人でSATを壊滅させるって荒唐無稽なシーンを成立させる圧倒的な動き!もういい~このシーンいい~。
深夜にやってたドラマ「コードネームミラージュ」でもかっこいい銃撃戦やってましたが、ああいう本格戦術ものっぽい動きのものを邦画で見ると嬉しくなりますね。昔、SPECで出てきた銃撃戦が本当に酷くて・・・というのはやめておきましょう。はい。
綾野剛の怪演っぷりが最高でした。歌いながら自転車を漕ぐシーン、「ミスタースポック転送だ~」からの「やあ、来ちゃった」のシーンは特に最高でした。
やっぱ面白い映画だったなーと思うのです。
あと、大学時代の先輩が1シーン出演していて、それを見たとき泣いちゃいました。
そのあとその先輩と見る機会があったのですが、先輩が出てるシーンになるとその先輩がスクリーンを指さして小声で「あれ・・・俺・・・」って言ったのめっちゃ笑った。おわった後に「出てましたね」「出てたねー」って言ったのもめっちゃ笑った。

 


9位
パトリオットデイ』

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ボストンの爆弾テロの映画化・・・ってもう犯人が捕まったってわかってるし~な気持ちで見たら、まあ、面白いんだよ、終わりが見えてるのにもの凄い緊張感がある映画なんですよ。
冒頭から「なぜ今この人にフォーカスが当たっているんだろう?」と疑問に思う登場人物の紹介から、徐々にその人たちがテロ事件に関わっていくパズル的な面白さと運命の残酷さ。
中盤の住宅街での銃撃戦の圧倒的緊張感(銃弾1発1発が明確な殺意を持って襲いかかってくる恐怖!)
そしてラストの展開に「勇気」を持って生きていくってなんじゃろなと感動したのでした。
今年は勇気を持って自らの人生を生きていくって着地の映画に弱かった気がします。

 

 

8位
『ぱん。』

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MOOSIC LABという音楽と映画の融合という企画映画の中の一本で、15分という短編だったのですがとんでもなく面白い映画だったのです。監督は阪元裕吾さんと辻凪子さん。
ぱん屋でアルバイトをしている女子高生の「日常もの」なのかなと思っていたら1分くらいで「あ、これやべえやつだわ」ってなり、「もっとやべえやつだ」となり最終的に「映画ってこんなことをしていいんだ!」とあまりにめちゃくちゃな展開に俺は本当に勇気づけられたのです。
低予算映画だけども要所要所にちゃんと決め絵があってそれが本当にかっこいい。特に東寺が爆発するカットとか笑いながら「すっげー!」ってなったものね。まだ学生さんだったらしく、これを実現するセンスと技術に27歳男性は酷く嫉妬したのでした。
あと1カ所、普通にやばすぎるスタントがあって「おいおいおいおいまじかよ!!!!」ってなった。
阪元監督はバイオレンス映画を多く作っているようなので、見る機会があれば是非とも見たい。べー。とハングマンズノットとスロータージャップをどこかのサイトで配信してほしい。金なら積む。
辻凪子さんは普段役者をやっているようなので活動を追ってみたいと思った。辻凪子さん舞台挨拶でこんなにとがった映画を作っているのに「さっきトリガールを見てきたのですが、本当に面白いのでおすすめです!」って言っていて凄く好感が持てた。
とにかくとんでもない才能に触れてしまった興奮と想像力にリミットをかけず物語を遠くまで飛ばすというフリーキーさとでそれを実現する技術力に感服してしまった映画でした。

 


7位
夜明け告げるルーのうた

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アニメって元はただ絵が動いているだけなので「音」は流れないわけなんですけども、その分アニメで「音」が表現されたら高揚感が半端ねえってことはここ10年くらいのアニメの中で演奏シーンを表現するのが増えてきたことからもわかるのですが、この映画はそういうタイプのアニメだとまじ極上な部類だったわけですよ。オープニングの宅録シーンから元は「音」が流れないアニメでめちゃくちゃ「音」が鳴っていて、その「音」を組み合わせて「音楽」を作っていく高揚感!
オープニングタイトルが出るシーンでは「あびゃびゃびゃ」と楽しすぎて涙が出てしまう始末。
何より終盤ではとにかくすげえことが起こっている状況に、めちゃくちゃエモく流れる「歌うたいのバラッド」に俺の感受性はぎゅんぎゅんぎゅーんとなり最高じゃ!最高じゃ!!!となったわけでした。何にも言ってねえなこの文章。
整合性よりも、感受性と半端ねえ技術力で作られたアニメ映画なので整合性を優先する場合は嫌いになるかもしれない。
でも、俺は「夜は短し歩けよ乙女」よりは断然こちらです。
あと「ポニョ」すぎる状況設定なのに見ている間「ポニョ」を一切感じさせないの凄すぎませんか?
湯浅監督の作り込みが凄すぎて宮崎駿を感じさせないのどうかしてるでしょ。あっひゃー。
父さんが持っていた録音テープにレディオヘッドのOKコンピューターが入っていたのも書いておきたい。もうあの瞬間俺の心の中に鳴り響くairbagのイントロ。全ての音楽好きに送る最高の映画。

 

 

6位
イーグルス・オブ・デスメタル パリの友に捧ぐ』

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これはNetflixで見ることができるドキュメンタリー映画。元はHBOで放送されたドキュメンタリーです。監督はコリン・ハンクス。トム・ハンクスの息子です!
あのパリで起こった同時多発テロで被害にあったイーグルス・オブ・デスメタルのライブ会場。
そのイーグルス・オブ・デスメタルの結成からパリへ向かうまでの物語、そして「あの日」のこと、そして「あの日」を乗り越えるためにもう一度パリで行われた「パリの友に捧ぐ」ためのライブのドキュメンタリー映画なのです。
最初30分語られるイーグルス・オブ・デスメタル結成の楽しさったら!さえない学生だったジェス・ヒューズと後にクイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジを結成するジョシュ・オムとの出会いが青春映画のようにきらきらしているのだ!
それからジェス・ヒューズとジョシュ・オムがバンドを結成する流れもいい。
ジョシュ・オムがジェスの作った曲について「あいつが作った50曲のうちよかった曲は何曲だったと思う?60曲さ」
ふ~~~~~!!!
基本的にジョシュ・オムがかっこよすぎるんですわな。

しかしテロのことになると、本当に胸が詰まる。ただただ音楽を楽しみにしてきた人々がなぜこんな目に遭わなきゃいけないんだろうかと。政治や宗教やら関係ないのが音楽じゃねえのかい!と27歳男性憤る。

不条理な暴力に人生を破壊されたものたち。
しかし、イーグルス・オブ・デスメタルはもう一度パリでライブをすることを誓う。
パリにいる傷ついたファンのために、あの日亡くなってしまったファンのために!
でも、自身も傷ついている。ライブをするのも怖い。ファンのために歌えるかもわからない。
この映画はある日ヒーローのなる運命を背負わされてしまった男の物語になっていくのです。
しかし心が折れそうになったジェスの心を救うのは親友であるジョシュ・オムだったのです。
「お前は力強い拳になれ。俺が腕になって目一杯遠くで飛ばしてやる」と。

その後のパリのライブのかっこよさたるや。まさしくパリの友に捧ぐには最高のライブなのです!(ライブ映像が収録されたDVDやCDが発売されているので興味がある方、完全版はそちらで)

そのライブを終えたあとのジョシュ・オムの言葉を素晴らしい。
その言葉にジョシュ・オムのこのバンドへの思いが詰まっていてぐっときました。
今年一番のヒーロー映画は何か?と聞かれたら私はこれを推したいです。変則的ですが、それでも私には一番のヒーロー映画でした。

 

 

5位
『ベイビードライバー』

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音楽と映像が合わさったらめっちゃ気持ちいいやんけ!!!
というミシェル・ゴンドリーのミュージックビデオのような心地よさが全編続きまくるというそれだけで異様な映画。
その上、歌詞と台詞のリンク、歌詞を画面上に落書きとして表示する、歌詞が展開を示唆するやらととにかく作り込みがどうかしていることになっている。
なので、一見だけだと5位なのですが、この映画は噛めば噛むほどたまらねえ映画になるのではと思っています。
一回しか見ること出来なかったし、体調悪い時だったからなあ・・・
個人的に犯罪映画としての着地にしびれてしまいました。
外見はすげえ大人なんだけども、内面はめちゃくちゃオタクという俺が理想とする大人みたいな映画でした。
うー、またみたい。

 


4位
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーミックス

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もうMr.Blue skyが流れるオープニングで大号泣。大好きな曲に合わせて踊るグルートに半端ねえ多幸感を味わった観客の皆様と俺は手をつなぎたい。
奇しくも「スターウォーズエピソード8 最後のジェダイ」でも血縁関係だけで話がおわることを否定することをしていましたが、それに比べてもこちらの作品はスマートでばかばかしくて、なによりも熱い。(ちなみに最後のジェダイは好きな作品です!)
「家族」とは?ということをここまで手を変え品をかえ描かれると泣いてしまう!
父とは子どもにとって初めてのヒーローであることを教えてくれるヒーロー映画ってもうすてきじゃないですか。
「さぞかしメリーポピンズっていい男なんだろうな!」って台詞や「俺の父さんはデビッド・ハッセルホフだ」って台詞に涙がぎゅるぎゅるに絞られたし、最後の窓の向こうに見る景色を見て叫ぶクラグリン(演じるのはジェームズ・ガン監督の実の弟のシェーン・ガン!!)に「あ~~~~!」と泣いてしまいました。俺もあのときはクラグリンと同じ気持ちだった。
最後に流れるのがfather&sonというもう優しい曲に「ジェームズ・ガン、さてはお前根は優しい奴だな」と思ってしまったのです。
そしてそんな余韻をぶちこわすようにエンドクレジットで馬鹿ディスコ(このためにわざわざ作った曲!!!)を流すのもいい。
愛すべき馬鹿たちの優しい物語というこのシリーズが本当に大好きです。


3位
『そうして私たちはプールに金魚を、』

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今年一番の衝撃作でした。
監督はCMプランナーであった長久允(ながひさまこと)さん。2012年に埼玉県狭山市で起こった女子中学生が学校のプールに400匹の金魚を放流したという事件を長久監督が自身の有給を消化しながら映画化!
撮影場所も実際に狭山市、そして周辺の人物にも徹底的に取材を行った上で作成したそう。しかし実際に事件を起こした4人には取材はあえてせずに。
「なぜ少女4人は事件を起こしたか?」を徹底的に立ち上げようとする。証言では「プールに金魚が泳ぐのを見たかったから」と言っていたのも「本当にそうかな?」と冷や水をぶっかける。
なぜ4人はプールに金魚を放ったのか?
事件までの日常が山ほどの映像テクニックで描かれる。
地方都市、国道沿いの日常。ショッピングモールとカラオケ。ボウリング。学校。家族。夕方。アイス。ラザニア。ユーチューバー。LINE。
「プールに金魚が泳ぐのを見たかったから」というのは本当であり、そしてそうではないことがわかる。
長久監督が描こうとしたのは「証言」出来なかった部分の映画化だ。少女4人が言葉にできなかった動機や理由の映画化だ。
大人になればいろいろ諦めて何にもなれなかった自分の人生が「そこそこ幸せ」だと割り切ることができるかもしれない。
でも子どもたちに「割り切れ」と言うのは酷なことだ。
その「何もなさ」に直面しているときの閉塞感やこの国道沿いから一生出ることができないと突きつけられている絶望感を「この後、そんなこともだんだん楽になるから」ってのは精神的な安楽死なんじゃないだろうか。
だからこそ少女4人は抗おうとするのだ。その地方都市で、プールに金魚を放ったら何か変わるのかもしれないと思って。
だからこそラスト、狭いカラオケルームで元同級生のアイドルがカバーした17歳を歌いながら泣いてしまう。「私は今、生きている」と。この場所で生きていることを突きつけられてしまったから。

映画評論家のおすぎは「ゴーストワールド」を見たときの言葉を引用したい。
「地方に住んでいて、学校とクラスメイトに馴染めなくて、そのせいで自意識が強くて、そのくせに美貌と才能が伴わない女の子は、とりあえず都会へ出て世界の広さを身体で感じて、自分が「その他大勢」に降格することによる安心感(自分は普通。もう回りを必要以上に意識してアイデンティティを保つ必要は無いんだ)を獲得しろ!田舎で死ぬよりはマシだ!」

僕も「この地方都市で一生がおわってしまうのか?」と絶望したので、この映画には心が揺さぶられました。
願わくば金魚を放流したその4人が強く生きていることを。

長久監督は新作を撮っているそうなのでとにかく楽しみです。

 


第2位
逆光の頃

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この映画を僕は2位に選びましたが、多分多くの人には刺さらない気がします。でも僕には2位です。そしてそんな風に刺さって刺さって仕方ない人がこの世には沢山居ると信じたい。
舞台は京都。そして内容は模試をサボって友人のバンドのライブを見に行ったり、その演奏している曲がニューオーダーのセレモニーだったり、おわった後にビールを飲んだりふぁー!ツボじゃツボじゃ!!
次の話は夏休みの高校で英単語を覚えているうちに寝てしまって、夜になってしまい、向かいに来た幼なじみの女の子と夜の校舎を守衛さんに見つからないように移動するってふぁー!ツボじゃツボじゃ!!
最後の話は雨降る中ヤンキーと喧嘩するってふぁー!!ツボじゃ!ツボじゃ!!!!
というわけでツボをつかれまくりで、もうどうにかなりそうな映画が「逆光の頃」だったのです。
監督は同じくツボをつきまくりな映画だった「ももいろそらを」や「ぼんとリンちゃん」の小林啓一監督。
前二作が全編喋り通しの作品だったのに対して台詞量も格段に減って静かな作品。その一方で、一つ一つの台詞の切れ味が増している。前が圧倒的な弾薬で穴ぼこにしてくる作品だとしたら、今回は一発一発確実に急所を貫いてくる感じ。どっちが好みというか、もう小林啓一監督作品が好きなので「どっちもしゅき・・・」となっちゃう。
音楽も前2作と同じく流れない。一方で際立つのが風鈴の音。そしてエンドクレジットのニューオーダーのセレモニーのカバー(監督が原作を読んだときに、この音楽が合うと思って映画化した際は流したいと思っていたとのこと)
主演は高杉真宙さん。幼なじみを演じるのは葵わかなさん。二人の瑞々しさが素敵!!
見終わった後、ふらふらさまよってしまったくらい好きな映画でした。
刺さる人は少ないと思うのですが、それでも人に勧めていきたいし、刺さる人はもう一生忘れられないような映画になると思うのです。

 


第1位
『新感染 ファイナルエクスプレス』

 

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2017年とにかく最高に面白かった映画は何ですか?と聞かれたら迷わずこれ!って言います。
もう最初から最後まで、本当に最後の1秒まで面白いという凄まじすぎる作品。
韓国初の本格的なゾンビ映画とのことだけども、1発目にこれを出されたら後発やりずらいだろうなって思うほどの1作にして完璧な作品。
何より面白かったのはゾンビ映画としての面白さにプラス乗り物パニックの要素が加わっているところ。
列車という閉鎖状況をフルに使ったアクションの連続が最高すぎる。特に一番最高なのはゾンビがいる3両先まで行け!というハードすぎる状況のやつ。
もう絶対無理やんって思うのですが、これを勇気と知恵で乗り切っていくのがもう最高。
そのその乗り物でしかできないパニック映画を見ているなー!と思えるシーンがあると本当に幸せ最高ありがとうまじで。
そして乗客たちの思惑で事態が転がっていくのがとにかく面白い。
いわゆるかき回すトゥーミーさん(byタマフルの「乗り物パニック解説回の三宅隆太監督)のバス会社の常務のヨンソクさんを中心とした「自分勝手な人々」の姿に、観客の我々はいらだちを覚えてしまうわけです。
その自分勝手な人々、特に「常務」という肩書きのものを配置し、それにより若者たちが犠牲になるという姿は「セウォル号事件」のメタファーとも言われています。
だからこそ響くのはそんな状況下でも他人を思いやる人々の姿です。主人公ソグの娘のスアンが妊娠中のソンギョンを思いやる姿。ソンギョンの夫のサンファの姿が胸に響きます。
誰だって自分がかわいいし、俺だってそんな状況下になったら自分勝手になるに違いない。だからこそ。物語の中でも他人のために動いた人々のことは覚えておきたい。
ソンギョンに、高校生に、運転手に、ホームレスに、そしてソグ。他人のために勇気を震ったものたちのその行動は命をつないでいく。最後の最後、命を救ったものはもうそこにいない大事な人を思うための歌であったことを思うと「人生とは何か?」という問いに「人生とは他者だ」と『永い言い訳』のあの言葉を思い出してしまうのです。
10年前の自分に、10年後の2017年には「新感染」というくそ面白い映画があるから10年は頑張って生きろ!と言いたくなるような大傑作。圧倒的な面白さであったので2017年の1位にさせて頂きました。

 

 

殿堂入り
ストレンジャーシングス2』

 

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海外ドラマはもはや「映画や!」と言われてますが「ストレンジャーシングス2」はその作りも見ているときの高揚感もそして後味もみんなが大好きな「アメリカ映画」のそれで、今年一番満足感がある「映画」は「ストレンジャーシングス2」でした。
いまや山ほど続編があるけども、みんな大好きな「続編映画」はここにあるぞ!と言いたい。
大傑作の1から1年でこんな素晴らしい作品ができたというスピード感にも脱帽。
とにかくもう2017年最高のポップカルチャー。未見の方は本当にぜひ。

 


というわけで長々と2017年のトップ12を書きました。
どうしてもラ・ラ・ランドから始めたかったのでトップ12。
映画館で見ることができたのは20本でした。
今年は夏に体調を崩してしまってから、映画館に全く行けなくなってしまって、見逃した映画も山ほどあって悔しい。
でも自分にとっての2017年はこういうものでした。
今年見ることが出来なかったものはまたどこかで出会えたらいいなと思います。
来年も面白い映画を見ることができたらなと思います。