弟が「兄ちゃん、マインクラフトやる?」って、おいおい2017年最高の提案かよってことで、弟のパソコンでマインクラフトをやらせてもらったんですよ。
で、ニューゲームで目が覚めると周りは雪景色と山、山、山。
作物は育ちそうにない土地に落とされてしまったのでこれは困ったことになってしまった。
休職してから急激に「あー私、世界のこと何にも知らないわ。世界について知りたいわ」ってことで世界のことをバチボコにわかるために『銃・病原菌・鉄』を読んでいるのですが、それによると狩猟民族よりも農耕民族のほうが発展する、それはなぜなら余剰食料生まれるからって言ってて、うおおそりゃそうだよなそうだよなってことで、マインクラフトも「銃・病原菌・鉄」スタイルで世界を発達させるにはこの不毛な地帯から抜け出さないと行けない。
しかし、先立つものがあまりにもなさすぎるので、今はこつこつと山に見つけた洞窟に入って、掘り進んで、鉄を見つけたり、武器を作ったり、それで野生の羊や牛を殺して食べるという狩猟民族スタイルで生活している。
はやくこの土地から抜け出したい。そのためにも、今は文明を発達させねば。
ということで、緑豊かな大地に向けて道路を作っている。
道路を作るということがこれほどまでに希望を与えるとは。
田中角栄が全国に道路を作るといったときの東北に住むじいさんばあさんの気持ちが俺にはわかる。
道路は希望なのだ。
どこまでも続く道路は希望の道なのだ。
待っていろ豊かな大地。
そこまで道路を伸ばして、農耕民族に俺はなる。
あと、マインクラフトで穴を掘っていると心が異常に落ち着く。心がここのところくさくさしていたのに、穴を掘っていると全て忘れられる。
母からそんなにゲームをしていて体調は大丈夫なんかと言われたが「穴を掘るとよ…全て忘れられるんだよ…だからよ…掘らせてくれよ…」とジャンキーな俺はそう答えるしかなかった。
洞窟の奥の方で貴重な石を見つけるとほっとする。
これが幸せだったのかもしれない。
おい、カナリア持って来い。
どんどん掘り進んで、俺は大金持ちになる。
待ってろゴールドラッシュ。
世はゴールドラッシュ時代。
たとえ、労働者に向けてジーパンを売ったエドウィンとスコップの会社だけが設けることになろうと俺は夢を見続ける。
現実を見ると疲れてしまうので、忘れるために掘り進む。