にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

イップ・マン序章を見た。

『イップマン序章』を見ました。Netflixで。なんでもあるねNetflix。やっとみたよ。Netflixで配信されたからやっと見たよ。
というのも私は今現在ちょっとメンタルの方をプリズン・ブレイクしてしまって、メンタルの方がファイナルシーズン間近だってことで会社から数日でございますが「すこしおやすみなさない」とちょっとばかし休みを頂いたのですよ。
まあなんでメンタルプリズンブレイクしてしまったかは、まあさておき、意外と疲れって蓄積しちゃうんだよってことだけは伝えたい。
そんだけです。強く生きていくのなんて難しいから、ちょっとだけでもぼちぼちにでも生きていきたいですね。

というわけでそんな時間を使ってイップマン序章を見ました。
前から見たかったのですよ。
やっと見たんですよ。
主演がドニー・イェンで。宇宙最強の男ですよ。
そんなドニーさんが登場するなり、まあ極度の紳士。おう、素敵なダンディズムあふれる気品Theマンじゃねえか。と
しかもそんな男が最強なわけですわ。
最強ですよ。
最強って言ってもよくわかんねえじゃないですか。
指先1つでダウンさ~っていうくらい強くてやっとわかるっていうか。
映像で最強を見せるには「最強」ってのを実際に映像にしなきゃいけないわけですよ。
それをね見事に映像化してみせたのが監督ウィルソン・ウィップと主演のドニー・イェン、そしてアクション監督のサモ・ハン・キンポー
わあなんと豪華な布陣なんでしょうか。このまま、小さな国ならば占拠できるんじゃないでしょうか。
ウィルソン・ウィップといえば大傑作「SPL」とその精神的続編の「導火線」でドニー・イェンとは組んでるし、サモハンは言わずもがなのカンフースターでありながらウィルソン・ウィップとは「SPL」でも組んでいたので、この『イップマン序章』はある種アベンジャーズって言っちゃっていいよね。
アベンジャーズなんですよ。すげえ奴らが集まったらアベンジャーズなんですよ。
というわけでそんなアベンジャーズで映画化した今作はイップマンの生涯の一部分なわけだけども、イップマンでなんじゃらほいと、何をした人なんだろうねと思ってたら、映画の最後の最後に「彼の弟子にはブルース・リーがいた…」と言っちゃって、あらそんな凄え偉人の映画だったのかよとエンドクレジット前に驚嘆するという作りになっちゃったりなんかして。
まあ、後世の武術、そして今僕が見ているこのアクション映画に多大な影響を与えた人物の半生を描いた映画こそがこの「イップマン序章」なわけです。
じゃあブルース・リーに影響を与えたってどんだけ強いんだよって思いのあなた。全て見せてくれます。
とにかく印象に残るのは目にも止まらなぬ速さのパンチパンチパンチ。
ではここでVTRを見てもらいましょうね。こんな感じです


Ip man VS 10 (while playing A day to Remember 2nd sucks)


やだ…超強いじゃん…

でもこんなに強いイップマンさんですが、本人の精神性は全く武闘派ではなく、なんなら穏便に済ませたいなあ…と思っているのですが、あまりに強すぎるために災厄の方から「イップマンってやつはどこだー!」ってやってくるのです。
イップ・マン氏いちいちそれに対応するんだよ…強すぎるのも大変だよね…。
イップマン序章ではそんなイップマン最大の敵になるのが日本軍。
イップマンが住んでいた町をめちゃくちゃにし、友人達を殺し、誇りを踏みにじられた時、あの温厚だったイップマンもついに怒っちゃう。
この映画にイップマンと日本軍の橋渡しになる通訳のおじさんがいるんだけども、この人が本当可哀想でね…
この人は生きるために同胞からは裏切りと思われても仕方ない行為をするわけです。
それを恥ずかしくないのかと言われた時に
「食わせるために必死なんだ!ワタシハチュウゴクジンダ!(片言の日本語)」で言うわけです。
なんか歴史のうねりに翻弄された時、僕は多分この通訳の人のような生き方をするんだろうなって。
食うため、大切な人を食わせるためにはこのひとのような生き方を選んでしまうんだろうなって。
でもその時に片言で言った「ワタシハチュウゴクジンダ」が苦々しく聞こえました。

まあ話がずれました。
イップマンは結局日本軍人と戦うはめになるわけですけどもここすんごい面白かった。
なぜ今勝っているかがロジカルに説明されている作品が好きなんですけども、それ以上にイップマン氏のそれまで積み重なってきたものが今披露されている…これは…集大成…となる戦いっぷりに目から涙が。そして握る拳。

イップマンは劇中己から感情を爆発させることがない分、エモーショナルが直結した熱い作品というよりは、静かにでも内側では感情がマグマのように煮えたぎっていてそれがある点、ある点で爆発している。それを共に味わえるような一作でした。