にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

24歳男性、『問題のあるレストラン』第1話を見て、大いに泣く。

『問題のあるレストラン』第一話見た!

内容の話に入る前に、どうしてもいいたいのが、この日本に住む俺を含む男性陣はとにかくこの一話だけでも見たほうがいい。
これから全話通して見るのは時間も体力も無いし…って人でも、一話だけなら見る事ができるはずだ。
どうしてもこの一話だけでも、男性陣に見て欲しい。
理由は男性のどうしようもなさと罪としか言いようのないものがここに詰まってるからだ。男性である我々がいつか起こしてしまうかもしれない罪や暴力。
そしてそれによって心を破壊されることの救いのなさ。
ここに出てくる糞野郎な男どもに成り下がる前にこの一話を見たほうがいい。
この一話を自らの血と肉にするべきだ。そして糞野郎であることを自覚し、少しでもそんな人間にならないように努力をするべきなんじゃないだろうか。


と書くと固そうなドラマに思われそうだけども、そうじゃない。全体的には軽妙なトーンで作られたコメディドラマだ。だけども、メッセージはかなり重いしずどんとくる。


第1話で描かれてるのは五月という女性が男性社会の中で心身共に徹底的に破壊される様だ。五月は「会社の嫌な奴たちを日本刀でばっさばっさと殺す夢ばかり見ていた」と泣きながらに言う。
そのシーンはキル・ビルのような軽妙さがあるが、受ける印象は真逆だ。演じてる菊池亜希子がユマ・サーマンのような刀使いをするミスマッチさが彼女を周囲がそこまで追い詰めてしまった悲惨さが浮き彫りになっていく。
叫びながら社長を刀で貫くシーンのころにはただただ涙が溢れ出ていた。
悔しくて。悔しくて。
妄想の中でしか、やり返せない自分が悔しくて。こんな妄想をするように追い詰めたあいつらが憎くて。

五月の趣味である料理のレシピ帳。その端に書かれた日記にこんな一文があった。

「無意識に人を傷つける人の前では、こっちが悪意をもたなきゃいけない」


真木よう子演じる主人公である田中たま子は親友である五月のその夢を果たしてあげるように氷水を同僚にかけていく。
いい気になっていた男たちが氷水をかけられてあたふたするこのシーンは爽快感がとてもあり、ドラマ内で溜まった溜飲は一気に下がる。
しかし社会から「生きていくな」と言われたような絶望を味わった女性のせめてもの恨みを果たすには、この社会では氷水をかけるくらいのことしか出来ない現状に歯がゆさも感じたのも確かだった。


氷水をかけるくらいのことしかしてないから歯がゆさを感じるわけじゃない。
ライフルを乱射して同僚を殺す真木よう子を見る事が出来たらそりゃ「yeah!!!」と拳を突き上げて、拍手をしてブラボブラボーとより爽快感あるシーンになったかもしれない。
でも、問題はそこにあるんじゃない。
氷水をかけたのもロング・グッドバイ劇中のセリフを引用すると「せめてもの憂さが晴れるってもの」ってくらいだ。

だから24歳男性としてこのドラマを見てすべきことは氷水のシーンで溜飲を下げるだけで終わらずに、自分自身と戦い続けることなんじゃないかと思った。
どっちにしろ歳は取る。
どんどん鈍感になるだろう。
だからと言って糞野郎になっていいわけじゃない。
だからこそ忘れちゃいけないことがたくさんあるはずだ。
そんな糞野郎にならないように自分自身を絶えず持ち続けることこそが、このドラマを見た俺がやることなんじゃねえだろうか。


と色々書いたけども『問題のあるレストラン』1話は本当面白かった。えっ!?と驚く冒頭から、現在と過去が交錯する構成にドキドキしたし、出てくる糞野郎どもにイライラしたしあの行為にはまじで悔しくて涙溢れたし…。悔しくて何度も涙が出たってフィクションでなかなか無いよ!というか現実だよ!!現実なんだよ!!
だからこそ忘れちゃいけないんだよ!


まあ、こんなこと言ってますが「onちゃん」こと安田顕がオカマの役で出ずっぱりで、二階堂ふみは機嫌悪そうで、キュートな真木よう子を終始見る事が出来るだけでも大満足なんですよ。

あと東出くんが半端ねえ。この東出くん半端ねえ。
思わずかっけえ!と夜中に叫ぶ24歳男性。
それでは今日はこんな感じでございます。