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にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

自嘲気味な豚の目をした24歳男性と罪を数えよう。

 24歳男性は今悩んでいる。
 数多くのことに悩んでいるが、とにかく「24歳にもなってこんな生活をするとは思っても見なかった」ということに悩んでいる。
 「こんな生活」とは中学生の頃に買った上下赤色のジャージを着て、誰からも連絡のないiPhoneをこたつに放り投げ、パソコンに向かいこんな駄文を書いているという生活のことだ。
 中学から来ている赤色のジャージはめちゃくちゃ着やすいのだ。
 だから中学からずっと着ている。良い服は長持ちするね。

 そんなことを言いたいんじゃない。今日、facebookを見たら中学の時に仲良かった友人に子どもが出来ていた。
 なんてことだ。
 ついに、来てしまった。
 24歳ならではの、イベント。
 24歳とはそういう年齢だったのだ。
 

 地に足をつけなければ。
 そう思った俺は先日、合同説明会というのに出てみた。
 12月に内定が出ていない人向けの合同説明会。
 会場に着くと、沢山の人、人、人。
 そして、かつて就活が始まった時に参加した合同説明会と違うのは、皆の目が死んでいることだった。
 俺も含めて、皆の目が死んでいる。
 いや、光が無い。
 まるで、屠殺場で屠殺を待つ豚のような目をしている。
 窓ガラスに映る俺も、豚と同じ目をしていた。
 俺も所詮、餌を貰い、ぶくぶくと太り、屠殺を待つ豚よ。
 豚はゆらゆらと動きながら、企業を回った。

 
 途中、俺は老人に呼び止められた。
 ある都市で職業斡旋を生業としている、そう老人は語った。
 「これまで何社受けたんだ?」
 俺は受けた会社の数を答えた。ちなみにだけどもその会社から一人ずつ飲み会に誘うと店は貸しきれるくらいの数だ。
 老人はその数字を聞いた後、俺にこう問いかけた。



 「君は、自分の何が、悪いと思う?」


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THINK ON YOUR SINS.

もしくは。

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「お前の罪を数えろ」


そう問いかけられてる気分だった。
何度も何度も失敗を繰り返している内に、俺は何か悪いことをしていたようだった。
誰も救っちゃくれない。のうのうと生きているだけで罪を背負う世界。
俺は自嘲気味な豚の目をしたまま合同説明会の会場を後にした。
外は痛いほど寒かった。