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にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

お金無えけど、相対性理論のTOWN AGE良かったんだよな…って話。

音楽

お金がない!
って別に織田裕二のドラマのタイトルを叫んでいるわけじゃないんだ。
でもお金がない。全然ねえ。ねえ。ねえ。とPerfumeのように問いかけてみるけどもお金がねえ。
単発バイト入れるにしてもそんなことよりも就活だバカ野郎。でもお金がねえから。とまあお金がないとここまで何をするにしても後手後手になるとは。
ダメだ稼がないと。お金がないのはダメだ。
じゃあバイトをしよう。バイトに入ろうと思っても、なんだかバイト先の空気が重くて入れない。
俺、あれ意外と詰んでるんじゃね。俺詰んでるんじゃね。


詰んでいた。


もはや打つ手なしなのか。俺はここまま地を這いずり回る日々に没落していまうのか。
いやまじで没落寸前じゃん。
だめじゃん。というかだめじゃん本当。
お金がないことがここまで俺の心を暗くするとは思わなかった。
お金欲しい…。お金欲しい…。どうすれば…どうすれば…。

というわけで、お金欲しいという気持ちを忘れるために、youtubeで色々とPVやライブ映像を見て回っていた。いやー素晴らしいものが沢山あるなー。
問題の根本的な解決には全然なってないけどもそれでも大丈夫な気がするなー。

って大丈夫じゃねえよ。
そして私は自我を崩壊させていた。自我がぼろぼろ。
私…
私…
私…それはあいあいあいあい…愛のラビリンス…
なんだこの言葉…
自我が崩壊してもなお残るこの妙な言葉はなんだ…
うっ…この映像はなんだ…
なんなんだ…


相対性理論『YOU & IDOL』MV - YouTube

というわけで唐突に始まりましたが、相対性理論のTOWN AGEがめっちゃええという話です。

上の歌詞と映像は相対性理論のYOU&IDOLですね。
これ、超いい。死ぬほどいい。

正直この曲が入っている最新アルバムであるTOWN AGEを最初聞いた時全くと言っていいほど好きになれなかったんですよ。
するする右の耳から入って左の耳から出て行くような感覚だったというか。
それくらい最初は掴みどころがなくて、全く好きになれなかったんです。
でも、なんとなく数ヶ月のスパンを置いて聞き直してみたら、印象がガラリと変わったんですよ。
「これめっちゃ噛みどころあるやんけー」って。食べログで星1の後に星5押すような、それくらいの心境の変化。
これなんやろなと。この心境の変化なんやろなと。
いや、わかんないんですけども、結局なんでこんな心境の変化になったかなんてわかんないんだけども。
でも、確実に当初はそれほど好きじゃなかったアルバムを今や一日一回通して聞かないと気が済まない身体になっている。欲しがりさんの身体になってる。不思議。これなんか不思議。


相対性理論というバンドの話をするならば、ベースの真部脩一さんとドラムの西浦謙助さんが脱退してしまったこと避けてこのアルバムの話は出来んやろと思う。
特に真部脩一さんが他のアーティストに提供している曲を聞くと「これ!俺が聞きたい相対性理論ってこれやん!」ってなるわけですよ。
相対性理論を全国流通盤の「シフォン主義」の一曲目「スマトラ警備隊」にやられてしまった以上、僕のなかのイコール相対性理論と感じてしまうのはどうも真部脩一さんによるものなんですよ。
だから真部脩一さん作品のタルトタタンやハナエさんにはシフォン主義の時に感じたゾクゾク感を味わうことが出来ましたのでそちらはそちらで好きでした。

「入り鉄砲に出女」 single ver - タルトタタン - YouTube

ハナエ - 「神様はじめました(Short Ver.)」 - YouTube



相対性理論というバンドサウンドの中心的人物だと思われていた真部脩一さんが抜けた後のアルバムをやっぱ最初は殆ど期待出来ていなかったんですね。
で、結局真部脩一さん的なサウンドは明らかに減っていてそれが当初の残念感にも通じていたのだと今となってはそう考えることが出来る。
ただ、真部脩一脱退という事実を受け入れて、このアルバムを聞き始めたら急にゾワゾワとしました。
まだその部分が上手く言えないのだけども、言うなれば「やくしまるえつこを中心としたポップソング集団」に変容したんだということが理解できたからなのかと思っています。
今回のこのTOWN AGEというアルバムはこれまでの相対性理論のアルバムに比べてもやくしまるえつこという人の存在感がましているように思える。
これまで一種マネキンのような温度の無さすら漂っていたのに、今回は打って変わってボーカルとしての自我を感じるような気がする。
そのやくしまるえつこを支える後のメンバーっていう構図に今回のアルバムは見えるんです。
前までのフラット感に比べても今回は頂点がやくしまるえつこで後は支えているという構図になっている気がする。
気がするというのは全部弱い仮定だからですよ。強い仮定なんて言えないよ。うん。



少し話は変わるけども、このアルバムで真部脩一が抜けたことで真部脩一作詞も無くなったわけです。
しかしアルバムを聞いた所大きく変わった所はないんですけども、やっぱり何かが無い。
そして残った部分とは一体何なのか。
これは真部脩一作詞にも詳しく検証する必要があると思う。
今作の歌詞に感じる何かを無いという感覚。それは真部脩一さんの過剰なまでの乙女的な視点なのか、妙にずれたユーモアとリズム感なのか、既成のものを上手く歌詞やタイトルに組み込むセンスなのか、結局分からず終い。しかも既成のものを埋め込むで言ったら今作でも上海anやたまたまニュータウンがあるわけですし…。
現にティカα名義の今回の楽曲の歌詞を見ても、「相対性理論ではない」と感じることは無いわけです。
つまり相対性理論としての大事な根幹は残っている。
やくしまるえつこを中心とした音楽集団とのことなので、やくしまるえつこディレクションがこれまでもそして今回もずっと行われてきたという証明になる作品であると思いました。
その一方で、何かがなくなり、そののちにもがき残されたこれらの作品群の魅力についてまだ考える余地があるんじゃないかと思います。

全然何言ってるのかわからなくなってきました。


仕切りなおして、今回のTOWN AGEの歌詞が悪いわけでは一切ないです。むしろ大好きな歌詞多いです。
例えばYOU&IDOLの単語を繰り返して別の言葉につなげる気持ちよさや「愛の戦士」なんて安い言葉を挟みインパクトをつけている部分。
辰巳探偵の「子・丑・寅・卯・探偵さん」ってこの歌詞を考えるセンスは凄まじい何かを感じるし、キッズノーリターンの「発明キッドノーリターン あの子片道キップでノーリターン」の部分の無邪気さと背筋が凍る無慈悲さが同居した1センテンスなんてたまらなく好きだ。


前作までにあった異常なまでのキャッチーさは無くなった代わりに、ずっと聞けるスルメ的な魅力に満ちたTOWN AGE。多分これからも聞き続けるだろうし、相対性理論が新作を出したら聞くだろう。
だからこそ真部脩一がいなくなってしまって何が変わったのかをもっとわかっておきたい。
それでも尚、この作品が大好きだと思うその理由もわかっておきたい。

それをわかるためにも今後も相対性理論、真部脩一、そして数多いるであろう相対性理論フォロワーに注目していきたい。
というわけで何か分かり次第(いい曲があり次第)この疑問を繰り返していきたいと思う。

TOWN AGE

TOWN AGE