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にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

武器人間を見てきました。

ホラー映画

普通に生きてたらなかなか身体が武器になることってないよね。
ないよね。
ある意味、身体を武器のように使う人もいるらしいんですよ。武術家とか、枕営業とか。
でも、そういうことじゃないんだって。身体が武器ですよ。自分の体の一部分が武器なんですよ。
そんなことってないよね。
俺、痛みへの恐怖からピアスも開けたこと無ければ呼吸器への影響の恐れからタバコも吸ったことない23歳男性、としては健康体そのものの自らの身体をまじまじと見て「ああ私の身体は武器にはならないな、なんてことだ。あまりにも弱い。弱い」と絶望するばかり。
このように絶望した場合は、一人で煮詰まっていても仕方ない。この場合は先人に話を聞くのが1番である。
身体を武器にしている人に話を聞こう。いや、どのように武器にしているんだろう。


というわけで武器人間見てきました。(以下ネタばれあり)

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武器人間
Frankenstein's Army /
Army of Frankenstein

監督 リチャード・ラーフォースト
脚本 クリス・W・ミッチェル
    ミゲル・テハダ=フローレス


あらすじ
ソ連の兵隊さんがナチスによって作られた武器人間達に次々殺されちゃうという話。



楽しい映画だった!
なんといってもタイトルにもなっている武器人間でございますよ。
大山のぶ代が予告編で言っていたように人間と武器がくっついちゃってるわけです。
で、そんなこと聞いたらターミネーター的な強い殺人ロボットを想像していたわけですが、出てくるのは揃いも揃って鈍重なポンコツばかり。
腕が刃物になっているやつが近づいてきて刃物を振りかざしてもリーチが短い!当たらない!意外と当たらない!
顔がプロペラの奴が出てきた!でもプロペラ部分しか攻撃出来る事が無い!リーチが短い!意外と当たらない!
とポンコツっぷり。
ただ、ゾンビと同じく、なめてかかっていたら気がついたらあちらこちらに沢山いて囲まれてしまうわけですよ。
そしたら恐怖ですよね。一転して恐怖ですよ。
で、またね、そんなポンコツ集団ですけども、いざ攻撃が当たるとエグいことになるんですよ。
手がドリルの奴に内蔵をズルズル引きずり出されたり、ポスターのモスキートさんに背後から忍ばれて顔をドリルで刺されたり…えげつない!
ポンコツだけど…やる時はやる…そんな武器人間たちの姿は僕を含めた駄目人間の心を鐘を鳴らすことでしょう。
ありがとう武器人間。俺も頑張る。


そんな自己啓発もどきはさておいて、そんな武器人間のトップに立つ上司ことフランケンシュタイン博士が素晴らしいのです。
無邪気な創作意欲。この無邪気さは子どもにレゴを渡した時と同じものを感じる。
しかしフランケンシュタイン博士は無邪気な一方、高貴な使命も持ち合わせているのです。
それは世界平和…。
ナチスや共産主義そして資本主義と様々な思惑がごちゃごちゃしてるから戦争が起こるんだ!ユダヤ人のフランケンシュタイン博士は考えた結果新種の人類を作ることを決意。
その方法が、左の脳をナチス、右の脳が共産主義という人間。
すると左の脳の方が大きかったので「少し減らそう!」と大雑把に切り取る博士。
生まれて初めて脳をご飯感覚で扱う人を観た気がします。
ごはんですよ!


映画もこの博士のアジトに向かう中盤以降からギアが3段階変わるくらい面白くなりました。
僕が地獄めぐり系映画が好きだってのもありますが、この映画の地獄めぐりっぷりは良かったですね。
そこら中死体の山。もれなくバラバラ。
開けた場所に出たら天井に大量に死体。
そして生きたまま味わうこの世の地獄。
思わず目をそむけてしまうほどの痛々しい地獄!
ああ素敵。
この映画のスタッフになってセット中に血糊をまき散らしてバラバラ死体をあちこちに投げたいなあと思いましたよ。
この映画は武器人間しかり、この場所の雰囲気しかり、小道具大道具がきっちり作られているかつ一度では把握出来ないほどのスピードで話が進むので「ああもう一度見せてくれ!」となることもしばしば。
武器人間はじっくり一体一体見たいなあ。



あと第二次世界大戦のPOVという設定もなかなかおもしろかったですね。
フィルム撮影っぽさを守ったり守らなかったりと大雑把な部分も良かったです。
あと冒頭の軍歌。ロシア語の軍歌ええね。エンドクレジットでそれが壊れた状態で流れるのがまたかっこよろしいなあと感じましたよ。いい壊れ方!

監督はこの映画の続編を作りたいと思っているそうですけども、是非作って欲しい。
というかこの武器人間のモスキートさんがこの映画だけで終わるのは勿体無いくらい格好いい。
後、10年はホラー映画業界で戦えるくらい格好いいデザインだと思う。
監督!僕はモスキートさんが現代の浮かれきった若者をグサグサ刺すホラー映画が見たいです!見せて!


面白かったんです、はい。とにかく面白かったです。
とにかくアジトに入ってからの地獄めぐり感が素晴らしい作品だなあと。
あとイライラする奴が多いけども全員因果応報な展開になるの個人的に好き。
ポーランドのあの人は可哀想だけども、それでも最後にあれあるし!個人的にとか言っちゃだめだよ!

とまあ、雑文でございました。

『武器人間』日本版予告編(大山のぶ代ver./Japan Edition) - YouTube


あと個人的ベストシーンはここですね。
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もっと造るぞー!の無邪気な狂気超かわいい!後ろで電流流されてブルブル震えている兵士がいるのに無邪気な狂気むき出しなの超かわいい!