にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

log:27.1 RUSH BALLに行ってきました「第一部」avengers in sci-fi→POLYSICS

9月1日(日)

RUSH BALL2013に行ってきた。



見たバンドはavengers in sci-fipolysics→SEBASTIAN X(二曲だけ)→9mm parabellum bullet→the tellephones→キュウソネコカミthe BAWDIES(座りながら)→ストレイテナーDE DE MOUSEサカナクションKANA-BOON



行ってきたという感想を書く前に、個人的なことを申すと正直落ちていたんですよ。気持ちが。
将来は見えないし、不安は多いし、あと全然お金ないのにフェスいくとお金飛ぶし、なによりも俺みたいなもんが将来も決まってないようなやつがフェス行っていいのかと自問自答しすぎて気持ちが落ちていた。すとーんと。高層ビルから落ちるよー、言うまして。


でもなんやかんやで行くことになりましたら、今度は台風来るとか言いましてね。なんやこれ、このままやと中止かぇ!と危惧してたら、まあ開催と。ほな行きましょかと。気持ちになってきたのですが、不思議なもので一旦フェスにいくぞと気持ちが固定化されるとどんどんテンションがあがっていくんですな。
去年はこうだったから失敗した、じゃあ今年はあれを持って行こう!とどんどん今年のフェスをより良い物にするべく思考が働きまくる。
なので今年のフェスはこれまでで1番気合いを入れて準備をしましてそのおかげかこれまでで1番ストレスなくフェスを楽しむことができました。やっぱり準備って大切ね!



と教訓めいた長々しいどうでもいい話を書き連ねたところで今回のRUSH BALLの感想を見たバンドずつ書いていこうと思います。




まずはavengers in sci-hi(以下アヴェンズ)。アヴェンズは去年のアルバム「Disk 4 The seasons」が死ぬほど良くて、それこそ何十回も聞いて去年良かったアルバムを挙げろと言われたらこれを即座にあげるくらいには大好きなアルバムでしたよ。

Disc 4 The Seasons

Disc 4 The Seasons


avengers in sci-fi/Yang 2 - YouTube

↑のyang2に代表されるような一緒に歌いたくなるようなメロディとダンサブルなビートが共存した楽曲の数々に心打ち抜かれていた私は「一度はライブを見たい!どんなライブするか見たい!」と思っていたわけですが、さすがアヴェンズ、しっかり踊らせてくれました。どんな上からだって話ですが。


アルバムと変わらない人力エレクトロダンス・ミュージックに改めて3ピースでこの音楽をやっていることの驚きと自然に飛び跳ね続ける身体。
ここぞというタイミングで出す観客が1番知っている楽曲sonic fireworksのメロディアスさや新曲crusadarsのスケール感に圧倒。
そして去年秋公演中なんどもこの曲でテンションを保っていた!と自分の中での最重要楽曲psycho mondayを演奏し始めた時は本日第一回目の大歓声。当然飛び跳ねる俺。
↑にあげたyang2も演奏された時は本当嬉しかったなー。
当然早速踊り過ぎたため息があがるは心臓は変なビートを刻むはで辛かったものの、十分楽しんだライブでございました。ワンマンにも行ってみたい!と素直に思いましたよ。



で次はPOLYSICSだったのですが、まあ疲れていたのもあったので、ビニールシートを引いた場所まで戻ろうと思い、歩いていたら雨がポツリポツリと。
こりゃ降ってくるかなと思ってたら突如バケツをひっくり返したかのように雨が降りだして本能が俺に告げるこりゃやばい。
ちょうど隣にテントがあったので潜り込むと更に強まる雨。
脳裏によぎったのが先日見たSHORT PEACEの九十九。「雨風避けるためにここで少しだけ身を寄せさせてくれ!」と主人公が祠に入って…という話でございましたが、あの主人公の気持ちが少しわかったよね。雨風を避けることの大事さ。それが痛いほどわかったよね。正直寒すぎて辛かったよね。合羽着るスペースもないくらい人が集まっていて、それがまた辛かったよね。そしてまた脳裏によぎったのが第一回フジロックフェスティバル。台風が来たというけども、その時の観客はどんな気分だったんだろう。
そして犬小屋から出てこなかったと言われてるエイフェックス・ツインを見てどんな気分だったんだろう。と。



Aphex Twin - Live at Fuji Rock Festival, Mt Fuji ...

とか考えてたら当時の音源あったよ。凄いよ、ネット社会。youtube。すげえよ。過去と現在が繋がってるよ。膨大なアーカイブの上に生きてるよ。俺たち生きてるよ。



POLYSICSが始めるとされていた12時になってもライブが始まらず、聞こえてくるのは雨音のみ。去年の直射日光地獄が懐かしい。あの日焼け止めが目に入って中盤から視界がぼやけ続けた去年が懐かしい。そしてテントにもより人が集まってきた。
スリムクラブは漫才の中で「人と人が集まると何が生まれると思いますか?宗教です」といったボケを放っていたけども、今日ここで感じたのは暖かくなるんだなということだった。宗教は生まれそうにはなかった。しかし本当は雨は強かった。実際風邪をひいた人ってどれくらいいたのだろうか。
30分ほどの豪雨は次第にやんで、そしてやっと外出歩けるくらいに天候に変わった。
僕はすっかり疲れてしまったので、屋台で300円の焼きそばを買い、ビニールシートで食べていた。
遠くからは40分遅れでスタートしたPOLYSICSのライブが聞こえる。
天気も良くなったし、遠くから聞くPOLYSICSもいいなーPOLYSICSはワンマンライブを2月に見たし今回は遠くからでいいかーと思っていたら流れだしたのはI MY ME MINEのイントロ。

POLYSICS - I My Me Mine[Live] - YouTubeその瞬間走りだしていた俺。音楽は人を狂わせる。


I MY ME MINEは中学か高校で初めて聞いてずっと好きだった曲だった。カヨさんが脱退したためもう一生聞けないもんだとばかり思っていた。それがこんな所で聞けるなんて!!
サビのぴーぽーぴぽぴぽの部分は葉っぱで作った笛のような音がするハーモニカをハヤシ君とフミさんが吹くことで代用していた。
妙にチープに聞こえるその音はいいアクセントになっていて本当素晴らしいアレンジだと思った。
ワンマンも本当良かったんだけども、今回フェスで見るPOLYSICSはもっと素晴らしいと思った。
雨の後、みんなのテンションが下がりきったところなのに、一瞬にして笑顔になるようなライブパフォーマンスをする彼らは本当素敵な人達だな-と思ったよ!
というか心を掴むのが本当上手い。
自然に笑顔になったし、やっぱり大好きだな-と思ったな-。
とにやにやしていたらBABY BIASが流れだして半狂乱。
新曲やるぜー!と投下された新曲もかっこ良すぎ。もう中堅からベテランと呼ばれるくらい活動歴が長いのに、未だに若手のようなフレッシュさ…いやこれはバンドの自力がしっかりしているからこそできる演奏!
改めてPOLYSICSのことが大好きになるような素晴らしいライブでございました。



長くなったので続く