引き続き「パンズ・ラビリンス」の話。
もう何年前の映画だよ!ギレルモ・デル・トロの話するんだったら今年はパシフィック・リムだろうが!
ってね、それくらいね、私も思ってますよ。周回遅れ感は感じてますよ。マリオカートのレインボーロードでコースアウトしすぎて友達が先にゴールしちゃった時に感じた空気を今感じてますよ。
それはさておき「パンズ・ラビリンス」のゴア表現が本当素晴らしかった!
基本的に私は日常生活では擦り傷1つ見ただけでブルーになってしまうくらい、日常のゴア表現は苦手オブザ苦手なんですが、映画となるとあら不思議全然いけちゃうーとなってまうわけです。
この辺の暴力性に関しては本当不思議やなーと思うのですよ。誰か「何故人は首が跳ね飛ばされて喜び、指のさかむけに嫌悪するのか」みたいな本書いてほしい。
それはさておき残酷表現が本当素晴らしかった。
特に大尉の描写がもう本当素晴らしかった!
本作最大の悪役である大尉がある出来事で口の端をあれしちゃう、いわゆる殺し屋1的なあれ。になってしまうのはまあ想像の範囲内としてもそこから!そこからがこの映画の超素晴らしい所!
いいですか!あの超イヤーな縫うシーンですよ!じっくり見せるあれですよ!もうあれは見てて頬の痛覚が刺激されるようなシーンでしたけども、さらにその後!
大尉が痛みを酒で誤魔化そうとする、そしたら酒が傷口から血と一緒にカーゼに広がっていくあのシーンですよ!ジュンジュワー!
↑まとめてくれている人がいました!このシーンをまとめてくれる人がいるなんて!この世はでっかい宝島だぜ!
映画の技術は100年以上かけて進歩していったと言われています…
そして今では見せることのできない映像はないとまで言われています。
が!こんな映像見たことなかった!
インディー・ジョーンズ魔宮の伝説のOP。撃たれたウェイターのシャツに血がじんわり広がっていくあの弾着表現に感動した中2。
こんなじんわり広がっていく血のり表現を見ることができるなんて!と超感動しましたよ。
そんなじんわり広がる血糊表現を思い出すようなシーン!パンズ・ラビリンスはここのシーンだけでも5億点でしたね。5億点!
パンズ・ラビリンスの弾着表現はよかったですね。重々しい血しぶきで。血がね、どぶっとでるところとか本当いやーな弾着表現で。良かったです。
大尉のゴアで言えば拷問を受けた後の捕虜の手の腫れ方が素晴らしかったですね。
もう本当痛々しい大きさに腫れている感じが最悪でした。もうこいつ許せねえな!って雰囲気が満載!
あと銃口を必死に払いのけようとする兵士の描写!長い!もうやめて!なるよ、もー。
そして何よりも大尉の死ぬシーン。
撃たれた後の右目だけ異様な動きをするところ!
もう妙なリアリティがありましたよね。なんだよその細部!本当嫌な描写!
大尉関係のシーンは全て5億点がつきすぎてもうインフレ。ジンバブエドルみたいになってしまってましたね。
あとゴア表現じゃないですけどもクリーチャーのペイルマン!!
こいつですよ!こいつ!!
妖精さんを口に放り込む!じたばたする妖精を食いちぎる!といった流れが極悪!
動き方もどう命乞いしても無駄といった自分の意志が一切伝わらなさそうな怪物そのものな動きで最高でした。いわゆる中の人はダグ・ジョーンズさん。パントマイムで有名な方らしくそして数々の映画のキャラクターの中身を演じている名役者だそうです。
今回も本当素晴らしかった。生き物だったもんな…。
この直前の異常な量の靴といった間接描写も素晴らしかったですね。
というかどれだけ食べられているんだ子どもたちよ。
改めて言いますが日常のゴアは苦手オブ苦手です。
でも、パンズ・ラビリンスのゴアはどれも記号的なゴアではなく、どれも語りたくなるような細部まで愛の込められたゴアであったように思えます。
ゴアは苦手、でもたまに見たくなる。それがゴア。
パンズ・ラビリンスはゴアも素敵な映画でございました。
改めておすすめ!
そして全てにおいてこんな素晴らしい描写ができる男ギレルモ・デル・トロの映画「パシフィック・リム」への期待が更に高まりましたよ!はやくみたいなー!