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にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

「コワすぎ!」を語る前に「ノロイ」の話をしよう。

ホラー映画

「戦慄怪奇ファイルコワすぎ!FILE-01口裂け女捕獲作戦」と

「戦慄怪奇ファイルコワすぎ!FILE-02 震える幽霊」を見ました。

 

個人的にゼロ年代を代表する一本だと信じてやまないホラー「ノロイ」やももいろクローバーが出演した「シロメ」の白石晃士監督によるホラー最新作。

コワすぎ!と自らハードルを高めているタイトルに正直白石晃士ファンとはいえ、ほんまに怖いのかい!?となかやまきんに君風に疑問を投げかけながら借りたのですが・・・この作品・・・

 

「こーわい!」(なかやまきんに君風で

 

僕自身あまりホラーは得意ではなくて、というのもすっごく怖がりなんですね。

富士急ハイランドの戦慄迷宮はあまりの怖さに一緒に入っていた友人(男子)の肩に頭をつけていたという女子力高めなことをしちゃうくらい(ノンケの22歳小太り男子なのに・・・)

それくらい基本的にはホラーというか怖いものは苦手なのですが、この白石晃士監督の作品だけはずっと好きで追いかけています。

全作品見ているというわけではないのですが、やっぱり白石晃士監督作品を追いかけようと思ったのはノロイという映画からでした。

 

 

ブレアウィッチ・プロジェクトを日本でも作ってみよう。そのような意図で作れた作品で、今でこそフェイクドキュメンタリーというのは市民権を得ていますが、当時は「本当にあった」物として宣伝されていたのです。(そういえばフェイクドキュメンタリーを本当にあったものとして宣伝ってのはさすがに最近はないですね。観客がこの手法に慣れたってのがあるのかな。パラノーマルアクティビティ以降は観客の驚いている顔をCMにするみたいなの方が主流になっている気がする)

その「本当にあった物」宣伝がまあ怖くて…

 

 

2ちゃんねるに立てられたスレッドが「この映画って本物?みんな死んだって書いてあるけども・・・」の文章とHPへのリンクだけという、情報量が無い割に過激なことがぽつりと書いてあって、気になるからHPへ行くとちょっとしたどっきり演出があるというまあ心臓に悪いページでした。

当時中学3年くらいだったので「なんだか気味悪いものが出てきたぞ…」と本当に怖がる一方で「情報量の無さ」そして「何かやばいものが本当に映っているらしい」という煽りにすっかり飢餓状態に入ってしまいまして、見たいという気持ちを日々募らせることになってしまいました。

 

あとノロイで秀逸だったのはポスターや雑誌にチラッと乗る場面写真の選択ですね。

こんなんを雑誌の裏表紙で見た時のぞくぞく感ですよ。

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いやー禍々しい。

 

 

結局受験期というのもあり、公開時には見れなかったのですが中学卒業の時に友人たちと一緒にホラー映画を見ようという会を開きましてみんながやれ「呪怨だ!」とか「リング」だ!と見たい映画を提案していくなか私の独断でこの映画を借りてきて見たのでした。

そして見た「ノロイ」は本当に怖く、何よりも超面白い映画だったのです。

 

多分日本でここまでフェイクドキュメンタリーが上手くハマった映画は他にないのでは?と思うほどの驚異的な完成度。その完成度というのはすなわち「本当にあったかもしれない感」です。

本当にあったかもしれない感を支えているのが、強化されたディティールです。

 

飯島愛やダンカンがワイプで映っているバラエティ番組にはじまり、アンガールズがロケに出ている心霊番組、ビデオスルーホラードキュメンタリーの断片、新宿ロフトプラスワン、怪文書、ヤバい人の家、ニュース映像…

 

作りこまれたディティールが観客に「これは本当にあったかもしれない…」と思わせるほどの説得力を持つにいたっている。その為、次第にその作中に出てくる怪異=ノロイが今隣で起こっているかもしれない日常的なものに見えてくるのです。

生活感のあるホラー映画というのをこれまで見たことがなかったため、それはとても新鮮に写りました。何気ないバラエティ番組の企画が怪異の入り口になっていたとか、フレッシュですよ。

 

一見関係がなかった点と点が次第に繋がっていき、当初想像もしていなかったようなスケールの話になっていく…という物語の運び方もとても上手なんですよ。作品内リアリティを凄く大事にしているのかそのスケールもむやみに広げるのではなくていちいち「論理的」だったり民族学の引用だったりと作品内リアリティの補強に暇ないのですね。だから、ただ恐ろしい映像を出してぎゃー!なびっくり箱な映画になっていない。それをしてるから何がいいって後に引きずるのですよ。生活感があるホラー描写ってのもあるのですがその作品内リアリティの補強をきっちりしているから、見終わった後に自分たちの生きている世界の見え方が少し変わって見える。

 

下手したら自分たちの隣人ってもしかして…?とそこまで疑心暗鬼を生むような作品になっていると思います。

あと「ノロイ」といえばラストシーン!!あまりの衝撃に僕も含め友人たち一同黙りましたからね。中3の男子達を黙らせるって相当ですよ。

 

 

ただその後に何故かバッファロー吾郎の「バトルオワライヤル」のDVDを直ぐに見たという。振り幅よ。


23時間半ライブ。~バトルオワライヤル・その1~

 

 

「コワすぎ!」のことを書こうとしたのに結局ノロイのことを書いてしまった。

衝撃的かつ、印象深い一本。それがノロイでした。

それから三年後に出会った「オカルト」にも述べてやっとこさ「コワすぎ!」に行きたいと思います。こういう風にまとめてみるのも面白い。

というわけで「コワすぎ!」の話は次に。当初と予定が違ってしまった。