にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

わたしが書いた小説

またパニックになったり、小説を書いたり。

また最近のことを書きます。 また街中でパニックになってしまいました。先日、精神科の診断のあとに、天王寺に行って『ビーとパピーキャット』のポップアップストアに行こうとしたところ、まず駅を降りた瞬間に、人の多さに目がクラクラしてしまいました。 …

短編小説『ねこのまち子さん、フレンチクルーラーを食べる!!』

「今日はよろしく頼むにゃ」 自由猫猫党(じゆうにゃんにゃんとう)の元党首は我々取材陣と握手をしながらそう言った。 元党首の笑顔と肉球の柔らかさが印象的であった。 元党首が一人がけのソファーに座る。 スタッフが照明を元党首に向けると、元党首は「…

短編小説『ねこマジシャンのイリュージョンショー』

ねこマジシャンのイリュージョンショー ねこのマジシャンがトランプのカードを切っている。 しゃっしゃっしゃっしゃ。じゃらららららら。 私はねこのマジシャンに指名されて、客席からステージにあげられた。 白い手と肉球を巧みに使ってカードを切っていく…

短編小説『I saw a savior』

I saw a savior カレーが食べたいにゃ!!!!!!と叫び出したい気持ちを抑えて、二本足で歩き、言葉を喋る、ねこのまち子さんは街を歩いていたわけですが、ここで実際に叫んだらどうなるだろう?ともまち子さんは思うわけです。 「カレーが食べたいにゃ!…

戯曲『物語は進まざるを得ない』

2023年に書いたまえがき この戯曲は2013年の立命芸術劇場の卒業公演の舞台として上演されたもので、その最終稿になります。作は「両目洞窟人間」としていますが、演出補に入ってくれた友人による加筆修正も多く入っていますし、練習中に生まれたアイデアがそ…

短編小説『ちゃん呪』

『ちゃん呪』 「じんちゃ~ん!この駅でぇ~写真撮るとぉー、幽霊がうつりこむって話にゃよ~!!」と酔った友達でねこのきいちゃんが呂律回らずにそう言うので、私はうへうへ笑いながら「じゃあ、撮ってみようよ~!」ってiPhoneのインカメラできいちゃんと…

短編小説『ねこのまち子さん、市民税を払いに行く!!』

白ねこのまち子さんは二足歩行で歩き、喋ることができるので、税金を納めなければいけないのです。 鉄球をぶつけられる寒い山荘で夜通し討論する番組『浅間で生テレビ』で「徹底討論!喋る猫に納税の義務は違憲なのか!」というテーマが放送されたとき、「喋…

短編小説『ねこ太郎、現代の鬼と戦う』

最近、最近。京都は三条、鴨川河川敷で私が本を読んでいると、川上から大きめのギターケースが、どんぶらこどんぶらこと流れてきました。 「ギターケース流れてるやん」って思っていると、パカっとケースが開き、中からずぶ濡れのねこが出てきて「助けてにゃ…

短編小説『終末のランチ~複眼豚のカツ丼編~』

ぐわんぐわんごうん。ぐわんぐわんごうん。 月曜日から金曜日まで、朝から晩にかけて、巨大迷路型コンピューターで仕事をするのはとても大変なことでした。 背骨さんは中央<システム>の末端職員なため、地図を片手に巨大迷路型コンピューターを文字通り右…

短編小説『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』

『デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ』 バンドをやめた。 正確には顧問と喧嘩してやめさせられた。 軽音楽部の大会に出るためのバンドに入らされた私は嫌々コブクロばかり弾いて、あるとき、我慢の限界が到来して「私はバンドがやりたかったから軽音楽部に…

日記 2023/01/01~2023/01/07『100分deフェミニズム』、『マヂカルラブリーno寄席』、『ダイヤモンドno寄席』

日記 2023/01/01~2023/01/07 2023/01/01(日)父が12月29日に入院してしまった。今はコロナもあるので、面会は原則禁止だけども、緩和ケア病棟に入ったのもあり、面会できることになり、前日31日も会ってきた。 とはいえ、病院に長く滞在するのは疲れるのもあ…

両目洞窟人間、第10回文学フリマ大阪に出店します。

どうも皆様こんにちは。 両目洞窟人間です。 好きなコンビニのパンはウィンナーがばーん!と入ってるやつです。 両目洞窟人間ですが、この度、2022年9月25日に開催されます第10回文学フリマ大阪に出店します。 というわけでその告知記事を書かせてもらいます…

柚子ハッカさんの『初夏のSF短編まつり』にまたまた参加しました。(そして恐怖!巨大花!!のあとがき)

こんにちは、両目洞窟人間です。好きなthe pillowsの曲はI think I canです。前回の記事と同じく柚木ハッカさんの『初夏のSF短編まつり』に参加致しました。 今作のタイトルは『恐怖!巨大花!!』です。 タイトル通り、巨大化したお花が出てくる話です。 も…

柚子ハッカさんの『初夏のSF短編まつり』に参加しました。(それから自作品のあとがき)

こんにちは。両目洞窟人間です。最近好きな食べ物はバターチキンカレーです。先日、柚木ハッカさんが主催する『初夏のSF短編まつり』に、自作『アンダーグラウンド・ガールズ・ラフィング・エキセントリック・ジョーク』で参加しました。 以下、作品のリンク…

短編小説『ミニドラのどらら~が聞こえて私は、』

『ミニドラのどらら~が聞こえて私は、』 体調が悪い日はミニドラを思い出す。 ミニドラはドラえもんの手のひらサイズみたいな奴らでおよそ3匹、色は赤とか黄色とか緑。 ミニドラはちゃんと喋らない。「どらら~」としか言わない。 「どらら~」でありとあら…

短編小説『心霊ビデオ』

『心霊ビデオ』 心霊ビデオってあるじゃないですか。ちゃんと見たことなくても夏の怖いテレビ番組で流れる映像とか、あと『ほんのろ』とか、あ、『ほんのろ』って『ほんとにあった!呪いのビデオ』の略のことなんですけども、あのタイトルで禍々しいジャケッ…

短編小説『失われたタンゴが聞こえてきたので』

『失われたタンゴが聞こえてきたので』 失われたタンゴが聞こえてきたので、私は通りを右に曲がった。 軒先でレコードを七輪で炙っている女性がいた。レコードがはぜる音が失われたタンゴのメロディを奏でていた。 女性は団扇を扇ぐと、七輪の火は強くなった…

短編小説『あなたが忘れている言葉で』

『あなたが忘れている言葉で』 かなこさんは高校からの帰りにドトールに行きます。あんまり良くないことだって思っています。周りのみんなが平気でやっていても、先生や大人の意見が聞こえてくれば、そちらの声も気になるのがかなこさんなのでした。 とはい…

短編小説『隣の住人』

二階建てのアパートの二階に住んでるのに天井からどすどす聞こえるから超怖え。おばけかなって思ってたら、どうやら隣の住人の足音が響いていて、天井から鳴っているように聞こえているみたいだった。 なんだーと生きてる人間か、ほな安心やわー思ったけども…

ぽんぽこりん、考察。

たぬきがお腹を叩くってだけでも嘘なのに、その上に、ぽんぽこりんって嘘の擬音を乗っけた人、かわいいを作る才能がありすぎる。 しかし、いつからそしてどこから、たぬきに「ぽんぽこりん」ってイメージがついたのだろう。 あの高畑勲監督の映画よりも前に…

『ねこのまち子さん、業務スーパーへ行く』のあとがきと反省。

こんにちは、両目洞窟人間です。 こちらはビースティ・ボーイズみたいなペンギンの銅像。 『Every day is Exactly the Same.(原題:ねこのまち子さん、業務スーパーへ行く)』という短編小説を書いた。 gachahori.hatenadiary.jp短編といいつつも、1万5000字…

短編小説『Every day is Exactly the Same.(原題:ねこのまち子さん、業務スーパーへ行く)』

短編小説 『Every day is Exactly the Same.(原題:ねこのまち子さん、業務スーパーへ行く)』 白いねこのまち子さんはねこですが二本脚で立って歩けますし、二本足で走ることができましたし、その上日本語を喋れて、そして一人カラオケもたまに行くようなね…

両目洞窟人間のおすすめ自作短編集とその他の活動。

どうも、みなさまこんにちは、両目洞窟人間です。 ↑両目洞窟人間近影。 私は短編小説を時折書いておりまして、時折このブログ「にゃんこのいけにえ」にアップしています。しかし、ブログの性質上、どんどん潜ってしまいせっかく書いたのに埋もれてしまってや…

短編小説『きりえちゃんの脳内YOSHIKI、暴れまわって頚椎骨折』

1「網戸が外れやすいのは、外れやすく作っているからです。この絶妙なさじ加減が難しいのです。そもそも不思議だと思いませんか。沢山、本当に数え切れないほど、家はあって、網戸もあるのに、その全てがちゃんと外れやすいなんて」 高校時代、現代文の先生…

短編小説『とうめいな、たましい』

むかし、というか、いつだったか忘れてしまったが正しいのだけども、多分ネットで私はある言葉を唐突に読んでしまった。 「透明な魂が救われることはない」 それを読んだ時は「透明な魂ってなんだよ。中2っぺえ~」と思って流した。でも、なんとなくその言葉…

短編小説『レジェンド・オブ・カリー・ブレッド〜カレーパンの伝説〜』

『レジェンド・オブ・カリー・ブレッド~カレーパンの伝説~』 カレーパンの伝説を知っているだろうか?私は知らない。しかしタケルが言うのだ。「カレーパンの伝説って知ってる?」って。 いや知らないよ。なんて言うと「あっそ」と返してきて、それっきり…

戯曲『向き合うために逃避する』

アケノヒ処女公演のために提供した『向き合うために逃避する』の戯曲を公開します。 大体尺は60分くらいです。 男3人、女1人で上演できるようになっています。 これをやりたいなんてそんな変わった人がいるかわかりませんがもし連絡を取りたい方は、こちらの…

短編小説『ニドマキは喋るのをやめない』

「結局さ、竹本さんは最後まで俺のことが好きだったと思うのよ。でも、あえて俺のことを思って振ったんだよ。そうだよ。絶対」と言いながらニドマキは俺の家の冷蔵庫から勝手に取った卵を割って、かちゃかちゃと箸でかき混ぜる。 ニドマキのこの勝手な振る舞…

短編小説『くまくんとしゃけくん』

くまくんとしゃけくん 両目洞窟人間 くまくんはげんきなおとこのこ。きょうもあそびにでかけています。 「よーし、きょうはしゃけくんとあそぼう」 くまくんはさかなのしゃけくんにあいにかわへやってきました。 「しゃけくん。しゃけくん。あそびましょー」…

進捗日記2019年5月2日『アラバマの楊貴妃』

早朝に目が覚めて、朝ごはんをぼんやり食べて、いつものように薬を飲んで、陽光を浴びつつ、sunn o)))を聞いたりしてみた。 初めて聞くsunn o)))は「音楽……?まるでリハを延々と録ってるみたい……」と思ってしまった。しかしドラマもメロディもない音楽を延々…