にゃんこのいけにえ

映画と音楽と本を中心にいろいろと。

短編小説『旧地下鉄線路内の水上マーケット』

元々はここは地下鉄のと呼ばれる場所だったらしい。 でも、今ではここは水上マーケットになっている。 地上から降り注ぐ、雨水や雪解け水はこの地下鉄の線路をひたひたにしている。 そして、ひたひたになり、水路になった線路の上を何百という船が行き来する…

50音の殺し方「た行」

50音の殺し方「た行」 50音の殺し方も「た行」まで来ましたね。「た行」は前半部の中では最も複雑で、冷徹で、慈悲を許さず、素早くことを済ませることが必要な行といえるでしょう。 でも、ここまで付いてこれているあなたたちなら確実に殺(で)きるでしょう…

50音の殺し方「さ行」

50音の殺し方「さ行」 50音の殺し方、本日は「さ行」です。さ行は一般的に優しいとされています。しかし、だからなんだというのでしょうか。相手はあの50音です。死んだ50音だけがいい50音です。 この際、さ行がやさしいということも、そして自分の優しさも…

50音の殺し方。「か行」

50音の殺し方「か行」。 昨日は「あ行」の殺し方を考えました。今日は「か行」の殺し方です。死ぬ瞬間とは命が断たれる瞬間と、そのものがそのものでいられなくなった瞬間だと言われています。「か行」が「か行」でいられなくなった瞬間、それもまた殺し方な…

50音の殺し方 「あ行」

50音の殺し方。 殺人はよくないことです。この記事は殺人を奨励しているものではありません。しかし、いつ50音を殺さなければいけない日が来るかもしれません。にっくき、50音を確実に殺す。そんな日のための記事です。 今回は「あ行」。 「あ」は「お前さ、…

短編小説『マッドサイエンティストになれなかった』

私は昔から物語の中に出てくるマッドサイエンティストになりたかった。サイエンティストではない。マッドの方。狂った科学者の方。ノーベル賞とか間違っても受賞しない方。好奇心で世界を破壊しようとするような科学者に私はなりたかった。 小学校に馴染めな…

貯金が半分になったので、僕は悲しい。

貯金が50万を切った。 100万あった貯金が半年で半分になった。 つまりは単純に考えればあと半年もこんな生活ならばもう生きていけないってことだ。 ここのところも、相変わらず体調は最悪です。半年も休職してますが、未だに最悪です。 特に一日出歩くと、も…

雪のあと。

雪のあと。

5年ぶりに横道世之介を見た。

5年ぶりに横道世之介を見た。 友人(a.k.a木戸)が家に来たので映画を流そうということになって、友人(a.k.a.木戸)の名映画DJにより横道世之介がプレイされたわけだけども、最初は自分たちの学生時代を思い出してやんや言うてたのに、気がついたら見入ってしま…

短編小説『笑いながら、へんな歌って言った。』

外回り中に適当に入った喫茶店で、学生時代に聞いていたナンバーガールのイギーポップファンクラブが流れていたから、僕は必然的に名古屋さんのことを思い出す羽目になってしまった。 あの部屋で丸くなって本を読んでいた名古屋さんのこと。 名古屋さんのか…

短編小説『なんとなく、遠くの方へ行く。』

『なんとなく、遠くの方へ行く。』 サンデーモーニングのスポーツコーナーで頑張ってる若者に「渇!」を入れてる老人の姿を見ていたら、日曜日をこれで消化するのは嫌だなって気持ちになって、なんとなくレンタカーでも借りて出かけようかと思い立つ。 でも1…

27歳男性とうさこちゃん

ミッフィーの話がしたい。もしくはうさこちゃんの話。もしくはナインチェ・プラウスの話。全て同じ、あのうさぎのキャラクター。偉大な作家、ディック・ブルーナが想像したあの丸が二つとばつが一つで構成された顔を持つあのうさぎのキャラクターの話がした…

どてらねこのまち子さん 第5話

どてらねこのまち子さん 第5話 "Halcyon and On and On." どてらねこのまち子さんはコロッケが好きなので、よく商店街の肉屋のコロッケを買うのです。 「すいません。コロッケを3つください」とまち子さんが肉屋の主人に声をかけると肉屋の主人は人食いコロ…

トリミング。

金曜日に東京に戻ってきて、その足でカウンセリング受けて、過去を振り返って、終わって家に帰った途端に気持ちが一気にロウに入って、そのままずっと寝続けることしか出来なくなった。 金曜日の夜から、日曜の夕方までほとんど寝ていた。起きていても、ぼん…

『牯嶺街少年殺人事件』を見た!

「クーリンチェ少年殺人事件」を見た。 クーリンチェ少年殺人事件である。とにかくあのクーリンチェ少年殺人事件である。 映画本をある程度読んだりしていると、必ず「名画」として紹介されるあのクーリンチェ少年殺人事件。 でも長らく権利関係によりディス…

最近思ったこと

働けるようになるには5日間連続で動けるくらいには元気にならなきゃいけないわけだけども、今の現状の私は一日ちょっと外に出ただけで次の日は「苦しい、苦しい……」とのたうちまわる体調の悪さを見せていて、とてもじゃないけども5日間連続で働ける気がしな…

少し怖い話『天井の人』

私の家には天井に住んでいる人がいる。といっても私の家のいわゆる屋根裏に住んでいるとかそういう意味ではなく、実際に天井に住んでいるのだ。 私がそれに気がついたのはこのワンルームに引っ越してから3ヶ月目のことで、仕事から帰ってきて疲れ果てベッド…

短編小説『壁と咀嚼と晴れた日の雨』

『壁と咀嚼と晴れた日の雨』 私がその国の現地の言葉で「晴れた日の雨」という意味の名前を持つホテルに泊まっていたのは夏の日の4日間のことだった。 その当時、私は仕事でその国のその地域に来ていた。仕事が終わるまでは4日間。 と言っても、私の仕事なん…

どてらねこのまち子さん 第3話

どてらねこのまち子さん 第3話 "1000 knives" どてらを着た二本足で歩くねこのまち子さんとファミレスに行ってご飯を食べていたときのことだった。「宮本さん、わたし、こんなもの拾ってしまったんです」とまち子さんはテーブルの上に白いうさぎのぬいぐるみ…

2017年好きだったものの話。

2017年好きだったものの話。 今年1番好きな眼鏡キャラこと「ひよっこ」の生天目澄子。 「なばため〜すみこですぅ〜」ってモノマネができるようになった2017年。 まずは好きだった演劇。今年もロロに夢中になりっぱなしでした。 残念ながら本公演の『BGM』は…

2017年映画ベストの話

2017年映画ベスト12! 27歳男性の2017年見てよかったなーとなかった映画ベスト12でございます。プラス殿堂入り作品もあります。果たして何が1位なのか!そして殿堂入りとはなんなのか!!!誰も期待されていない中、27歳男性が壁に書きなぐったランキング!…

短編小説『未来人、ニュータウンへ』

3年付き合っていた彼女のちよちゃんに別れを告げようと思って、冬の日の朝、ドトールに呼び出して「話があって」と切り出そうとしたら、神妙な顔をしたちよちゃんが「実は言わないといけないことがあって」と切り出してきたので、先制攻撃にうろたえつつ、こ…

どてらねこのまち子さん 第ニ話

「どてらねこのまち子さん」第二話 "Taken" どてらを着た二本足で歩くねこの後ろ姿が見えたので「おーい、まち子さん」と話しかけたら、まち子さんは私に気がついて手を振り替えしてくれたところを、まち子さんの隣に止まった黒いバンからC.Wニコルの覆面…

どてらねこのまち子さん 第1話

どてらねこのまち子さん 第1話 「SAVE THE CHILDREN」 どてらを着た二本足でとことこ歩くねこの後ろ姿が見えたので「おーい、まち子さん」と話しかけたら、どてらねこのまち子さんは振り向いて「あら、竹本さんじゃないですか」と言う。私の名前は岸本だ。竹…

短編小説『鋼鉄の嘶き』

トナカイをハーレーに改造して国道を駆け抜ける。 エンジンは悲鳴を挙げている。俺の臀部に熱を感じる。 冷たい空気がスピードを経て鋭い刃物のように俺の顔をなでる。 でもアクセルの手は緩めない。 マフラーから排気ガスが吹き出る。この町の風景のように…

短編小説『2147年のスーベニア』

荒廃した道後温泉に旅行から帰ってきたさとみさんが温泉まんじゅうを職場のみんなに配る。 「へー。まだ温泉まんじゅうは売ってるんですね」と私が言うと「人間色々考えるもんだよねー」とさとみさんは言う。 さとみさんが写真を見せてくれるがさとみさんは…

そんな君もいないけど、最悪の人生を消したい

前に通っていた心療内科に通わなくなったのは「ADHDですね」と診断された後、即座に「じゃあ薬出すので、飲んでください」と言われたからで、えーそんなすぐに治さないといけないものなんですかと疑問を持ったから「薬飲まないといけないですか?」って聞い…

ダファー兄弟『ストレンジャーシングス2』を見た!

ダファー兄弟「ストレンジャーシングス2」を見た!Netflixオリジナルドラマ。全9話。 なんせストレンジャーシングス2である。あのほとんど期待されてない中、突如として現れ、そして瞬く間に世を席巻したあのストレンジャーシングス1の続編である。 1の…

納屋に閉じ込め火をつける 爽健美茶

・納屋に閉じ込め火をつける 爽健美茶 ・血管辿ってローマ着く 爽健美茶 ・孤独を知って強くなる 爽健美茶 ・下あごちぎって銭入れる 爽健美茶 ・リニアに轢かれて粉になる 爽健美茶 ・モザイク越しにブツがある 爽健美茶 ・鎖骨の窪みに湯葉うめる 爽健美茶…

短編小説『あの子は象牙の橋から飛び降りた』

象牙で作った橋を渡った町で17歳になった私は、自転車を漕いで夕日に照らされた図書館に本を返しに行く。 大半が埃をかぶった本ばかりの図書館に読みたい本はもう無くて、私は何度も何度も好きな本を借りてはそれを読み返す。 頭の中に浮かぶ黒板にその本の…