にゃんこのいけにえ

両目洞窟人間さんが色々と書き殴ってるブログです。

進捗日記 2019年3月20日『出版禁止 死刑囚の歌』

昨晩、ひどい鬱状態になる。"なる"ってのも変な話だけども、なってしまったのだから仕方ない。突然気持ちがずーんと沈んでしまって、それはそれはもう俺は一生気持ちが浮かび上がらないんじゃないかって思うくらい沈み込んでしまった。

夜を越せないかもしれないという恐怖すら芽生えてきてなんとか寝ようとするも辛すぎて眠ることすらできない。ので、家にあった睡眠薬を服用することに。

the birthdayを聴きながらとりあえず横になっていたら三曲目くらいでなんとか眠れた。

にしても本当に辛かった。もうこんなのが続くんだったら減薬なんてしなければよかったと思うほど。とりあえず薬のことはもう一度相談しようと思った。

 


朝、目覚めるも薬の影響でぼんやりする。睡眠薬を使って目覚めると妙にふわふわして気持ちが悪くなる。

起きて引き続きthe  birthdayを聞いたりしながら、書いてなかった手紙の返事を書く。初めて手紙を書くかもしれない。もらったことはあれど、返事を書くというのは初めてだった。このためにレターセットを買ったりした。400円くらいで買えて、そういう値段設定かーと思ったりした。知らない物の値段の相場を知ると意外な気持ちになりますね。

 


手紙を書き終わると昼過ぎ。ご飯を食べてぼんやりしているうちに昼寝してしまう(the 無職スタイル…)

起きてからもぼんやり。気がつけば15時超え。慌てて外へ出る。

で、いつものドトールへ(本当は税務署に行くつもりでしたが時間的に難しいかもと思い今日はやめた)

今日は長江俊和の『出版禁止 死刑囚の歌』を読んだ。

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長江俊和といえば、伝説的な深夜番組『放送禁止』のクリエイターであることが知られているが、そんな彼が近年では小説を書いていることはご存じであろうか!とわざわざびっくりマークをつけたのはこれがまた凄い本だからである。『放送禁止』ファンなら必読、それ以外の面白い本を求めている人も必読なシリーズなのだ!

『出版禁止』シリーズ2作目の『出版禁止 死刑囚の歌』はある幼児誘拐殺人事件を追ういくつかのルポから成り立っている本である。犯人は殺人を行った理由を「悪魔の仕業」と答えた。その真意とは一体!

ミステリなので筋を書くのはここまでにしておきます。というか、もうそれ以上の筋は読んでくれとしか言いようがない!事件は思ってもみなかった方向に進む・・・ってだけでもネタバレな気がする。ネタバレに対してそれほど寛大な方だけども、それでもこの作品は知らない方がより楽しめるのは間違いないと思う。

 


放送禁止シリーズではオープニングにこう言ったテロップが流れる。

「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」

そしてラストにはこういったテロップが流れる。

「あなたはは真実が見えましたか?」

今回も事実を積み重ねるだけでは真実にたどり着かない。

しかし、ヒント、そして伏線はあらゆる場所に隠されている。

それを結びつけた時、ある真実が明らかになる。

そしてその真実は『放送禁止』『出版禁止』シリーズを通しても胸に迫る真実である。

まさかこんな余韻に浸れるとは思いもしなかった。

そしてその一方で真実がわかってから読み返すとなんでもなかったシーンのなんと恐ろしいことか!

ぜひそれは読んで確かめてほしい。

ミステリファンは勿論、ただただ面白い本が読みたい人にもおすすめ。僕は久しぶりに一気読み。読み終わってからまた伏線を探すのが楽しいんだ!あの放送禁止の録画を何度も見返す感覚はこの本でも残っております。

心からおすすめしたいです。

最後に読む際はノートとペンを忘れずに!

 


という感じでした。あまりに面白くてドトール閉店ぎりぎりまで読みふけっていた。久しぶりに本を一気読みしたなあ。とりあえず誰彼構わずこの本を勧めたい気持ちでいっぱいなのです。だれか読んでくれ……そしていっしょにこの本の話をしてくれ……!

 


お腹が空いたので思わず日高屋に行って餃子定食をたのむ。相変わらず45点みたいな味だなあと思いつつ食べふける。

でも外で食べるのもやめないとなあ。もっと節約をしないといけない…。

それからちょっと文章でも書こうとモスバーガーに入りドリンクだけ頼んで、ポメラを開くもやっぱり何も打てず。最近は日記くらいしか書けてない。身を切るような小説も書かないことにしたけども、何にも思い浮かばない。小説を書くことから離れた方がいいのかなと悩んだりする。

とはいえ書きたいという気持ちはやっぱりあるし…。でも何にも思い浮かばない状況が歯がゆくもある。

 


今日は歩けそうな気がしたので一駅歩く。

一週間前のアフター6ジャンクションの藤井隆さんによる『女優が歌う歌特集』を聞く。鈴木京香さんの歌声に聞き惚れる。

一駅分歩くと汗だくになる。久しぶりに歩けた。歩けると自信が出てきた。もっと歩こうと思う。続けれるときになんでも続けたい。

進捗日記 3月19日『逃亡のガルヴェストン』

10時ごろに目が覚める。朝からひどい気分。昨日しんどくて寝続けたので、身体は動くけども気持ちはひどい状態でタバコを吸う量ばかりが増えていく。

市役所に電話して気がかりだったことがひとつ解決する。

それでもひどい気分だったのでランチタイム五百円で焼肉が食べられるお店に行ったら満席だったので、隣の中華料理屋に行って炒飯と餃子をバカほど食べてしまい値段的にも量的にも後悔する。なんでこういうことをしてしまうんだろう。

税務署に行く予定だったけども身体が動かなくて、結局行くのをやめる。

いつも通りドトールへ行く。

文章を書き始めたらいい感じで進むが、内容が坂元裕二さんの『不帰の初恋、海老名SA』のまんまで書くのをやめる。せっかくかけたと思ったら無意識パクリで嫌な気持ちになる。

そうこうしていたら、先日写真を手伝った少年Bさん(Low cost, Low price & High return)の記事がアップされた。

昭和の街並みが残る「ラーメン博物館」の知られざる魅力に迫る | Rettyグルメニュース

いい記事なのでみんな見てくれよな!


しかし気持ちは相変わらず沈んだままで、どうしようもないので本を読む。

ニック・ピゾラットの『逃亡のガルヴェストン』を読み終える。

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いい本であった。読み終わって寂しさを感じるのは彼らの逃亡劇に自分も自由な気持ちになっていたからか。行ったこともないガルヴェストンの海が今も脳裏に焼き付いている。あの二週間ほどの彼らが自由でいれた時間のことを。絶望の中を生き延びようとすればするほど、絶望は捕まえてくる。しかしその中で放った小さな希望はある日、光となって戻ってくることもある。凄惨さの中にそれでも一握りの優しさを込める作風は『トゥルーディテクティブ』のニック・ピゾラットだと思った。あと構成の面でもなるほどと思わされた。締めの一文がまた素晴らしいんだ。この優しさがたまらないから、ニック・ピゾラットのことを好きだと思えるし、トゥルーディテクティブは自分にとって特別な作品になったんだなと改めて感じた。

5月に映画版も公開するそうだ。本を読む前に予告編を見なくてよかった。結構こういう作品は筋を知らない方が驚きが多くて良いですね。

 


本を読み終わったあと、ドトールを出て図書館へ。

ノア・ホーリーの『晩夏の墜落』を借りようかと思ったが、分厚さに少し怯む。もう少し薄いのが読みたいと思って、ぶらぶらしているうちに長江俊和の『出版禁止 死刑囚の歌』を見つけてそれを借りることにした。

しかしどうにもこうにも憂鬱が取れず、西船橋をぶらぶらして、家に帰ろうと考えるも、足が重たくて動かない。

結局松屋に行ってご飯を食べたあと、ドトールに戻ることにした。

しかし本を読むのも、文章を書くのもつらくて、母に電話をかける。

そこで父が腸炎になったことを知る。少し不安になる。やはり、こっちにいるのは間違いなんじゃないだろうかという気持ちになる。

今は薬を飲んで休んでいるそうだ。

その後、母に「気持ちがぐちゃぐちゃだ」と伝える。時間が多いから自分を見つめすぎてるのではという話になる。そうかもしれない。

自分を見つめる時間が多い上に小説を書こうとしてさらに自分から自分を見つめすぎて、ぐちゃぐちゃになってしまった。

そういうことはやめて、ボランティアか職業訓練をするのはどうだ?となった。

二つとも良い考えだと思った。

電話を切ってからボランティア募集を調べる。自宅から歩いて10分のデイサービスセンターで「話し相手」を探していると出た。

明日電話しようかどうかしばらく悩む。

 


しばらく悲しい気持ちでいっぱいだったので、the birthdayを聞くことにした。なんとなくチバユウスケさんの声が聞きたかったのだ。ミッシェルに比べて優しい歌が増えた気がする。ミッシェルは格別だけども、今日みたいな日はthe birthdayの方が助かった。

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それにしてもこのチバさんかっこよすぎないか。

 


家まで歩いて帰ろうか考えるが、結局身体が動かず。電車で帰ることにした。

家に帰って『ラブ、デス&ロボット』の続きを見る。『わし座領域のかなた』で描かれた人間がCGが実写か最初わからなくて、というか途中まで見てもわからなくて、CGの進歩すげーとなる。オチにもぞっとした。怖いですね。

『グッド・ハンティング』は『紙の動物園』のケン・リュウが原作。妖怪がいたまだ魔法があった頃の中国から、文明がはいってきて、最終的にスチームパンク化していく物語世界に驚く。そして妖怪と人間の交流の顛末にもぐっとくる。「魔法がなくなれば新しい魔法を使えばいい」素晴らしい言葉だと思った。

 


明日は税務署に行こうと思う。デイサービスセンターに電話するかは、わからない。

ただ、明日も気分がひどかったら海でも見に行こうと思う。海といっても、砂浜なんてなくて、船着場があるだけの海だけども。それでもなんとなく見に行きたい。

進捗日記 2019年3月18日

昨日はしゃぎすぎたのか1日寝込む。相変わらず体力の上限値が少ない。疲れがすぐ出てしまう。

有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMERの聞いたりAA=の#2を聞いたりしながら寝込む。

 


22時くらいになってやっと起きて、皿洗いをしたり米を炊いたり、風呂に入ったりする。

 


お風呂から上がってNetflixのラブ、デス&ロボットの『スーツ』を見る。

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農家がパワードスーツに着込んでエイリアンと戦う!という最高の回でとても楽しかった。疲れたので今日はこの一話だけを見て寝床に入って今日の進捗日記を書いてる。

 


今日はポメラも開かなかった。明日は市役所に行ったり税務署に行ったりしなければ。

進捗日記 2019年3月17日 「原美術館 ソフィ・カル 限局性激痛」

朝、移動しながらNetflixのアニメ『ラブ、デス&ロボット』の一話を見る。デヴィッド・フィンチャーティム・ミラーが制作したアニメーションシリーズ。一話目は地下闘技場でモンスター同士が戦い合うというお話。大人向け!ってことで、電車の中で見てられないくらいエログロ。特に終盤のグロっぷりが凄まじい。でも凄く面白かった。一話見ただけでわかる野心っぷり。全十八話もあるとのことなので、楽しみが沢山!

 


10時に品川で演劇時代の友人と先輩に会って、薬膳カレーを食べた。薬膳カレーを食べる前にどういった身体の不調があるかを調べるチェックリストがあったので、調べてみたらストレスがほぼマックスだったので、それに効くカレーを食べることにした。働いてないのにストレスがほぼマックスなのは何故。もうそろそろ健康体になっていい気がする。「えっ!?ストレス!?働いていないからそりゃ感じてないよ!」となんの後ろめたさもなくのうのうと答えられるようになりたい。

そんなことよりもポークカレー。むしゃむしゃ食べました。美味しかったです。食べたら身体がポカポカしました。

 


原美術館に行った。

ソフィ・カルの展示『限局性激痛』を見た。

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ソフィ・カルさんの90日の日本留学時の写真と恋人に当てた手紙からなるパート1と、ある悲しい出来事が起こりそれから立ち直っていくパート2で構成された展示。

個人的に印象的だったのがパート2の方。ある悲しい出来事を繰り返し語っていき、その合間に色々な人の人生で一番の不幸だった瞬間が挟み込まれていくのだけども、最初感情的に語られていたある不幸な出来事は繰り返し語られるうちに徐々に短くなっていったり、箇条書き的になっていき立ち直っていき、そして挟み込まれる不幸な出来事は一つとして同じものがないということだ。

ある人が「幸福は似ているが、不幸はいずれにもそれぞれ不幸なものである」みたいなことを言っていたと思うけどもそれを思い出した。

不幸から立ち直るためには繰り返し、いやになる程語るということも大事なのかもしれない。

今が不幸だとは思いたくないのだけども、自分も辛いなと思う瞬間が多い。そんな時に語ることを躊躇ったりするけども、繰り返し語ることはそれから救われるかもしれないんだな。「反復を恐れていてはヒップホップ好きだなんて言えない」と言っていたのは佐々木中だけども、繰り返し語ることでの強さというものもあるよなーと展示を見ながら思いました。

原美術館を1時間半ほど堪能。その他の常設展示も面白いものがあった。壊れた路地裏みたいなやつや、細田守のタイムスリップ描写みたいな部屋や奈良美智さんの作業場みたいな部屋や楽しいのがたくさんあった。

東京にいれる間に美術館に行くのもあり….というか沢山行っておいた方がいい気がしてきた。

 


先輩と別れ、カラオケに行き、おジャ魔女どれみカーニバル!!の多幸感に打ち震える。

 


その後、喫茶店に行き、友人は脚本、僕は小説を書く。

小説は2800字ほど書くことができた。しかしめっちゃ自分を切って書いた作品なので、クソ重たいし、書くのもクソしんどい。でも、今はこれしか書けない。辛いけども書き進めようと思う。

友人は脚本がそこそこ書けたそうであった。ゾーンに入ると早いと言っていた。

友人に自作の『ハローワールド!!!』を読ませたら「いいけども、赤ちゃんポストモダンって名前はどうなんだ」と指摘を受ける。およよ。

 


帰宅後、『ラブ、デス&ロボット』の二話『ロボット・トリオ』と三話『目撃者』を見る。

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二話目はロボット同士の少しずれた会話に『ファイアボール』を思い出した。三話目は今劇場でやっている『スパイダーマン:スパイダーバース』を思い出すというか、3DCGアニメなのに手書きっぽかったり、漫画的な表現があったり、カメラが息遣いで曇ったり、ドラッギーな描写があったりと見所が多め。このアニメアンソロジーシリーズ思っていたよりも凄まじいシリーズかもしれない!

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ただなんとなくですが、アニマトリックスを思い出してしまうのは年齢のせいなのでしょうか。アニメアンソロジーシリーズといえばアニマトリックスな世代だったので…。

アニマトリックスだと、スケボーに乗って逃げる話と私立探偵の話が好きだったな。両方とも渡辺信一郎監督の作品だった気がする。特にスケボーの方のフリーハンドな感じがめちゃくちゃかっこよかったんだよなー。またみたいなー。

進捗日記 2019年3月16日

朝から何となくヨハン・ヨハンソンの音楽が聴きたくなりApple musicでヨハン・ヨハンソンのプレイリストを聞く。ヨハン・ヨハンソンは映画音楽家で『博士と彼女のセオリー』や『メッセージ』や『ボーダーライン』などの映画音楽を担当した。しかし2018年の2月に突如死去。先日、日本でも公開されたニコラス・ケイジ主演、パノス・コスマトス監督の映画『マンディ地獄のロード・ウォーリアー』が遺作となってしまった。

そんなヨハン・ヨハンソンの音楽を朝から聴く。『マンディ』の音楽がジョン・カーペンターの映画音楽みたいで特に気に入ってそれをリピートしたり"The Sun's Gone Dim & The Sky's Turned Black"という曲が『世界侵略:ロサンゼルス決戦』という映画の予告で使われていた音楽であることに気がついたりする。

 


ラース・フォン・トリアーの新作『ハウス・ジャック・ビルト』の予告がかっこいい。しかしカンヌ映画祭では退席者が続出したとか、他の感想では「最悪のエレクトリカルパレード」、「ハードコアな映画に見慣れているはずの韓国の若者でさえも10人ほど退席した」、「終盤は恐ろしすぎてすすり泣く観客の姿も」というのを見かけて、どんな映画なんだ……となる。

多分胸糞が悪くなる系なんだろうなと思い、見たい気持ちと見たくない気持ちが共存。

 


朝はそんな感じで過ごしていたのだけどもそのあと体調が優れなくて横になるとやっぱりダメでそれからは延々と寝続ける。

予定していた『キャプテン・マーベル』も見に行くことができず。見たかったな。

 


というわけで今日も進捗は0です。今日はポメラすら開いていないです。

書かなきゃ!となってるのがダメなのかな。書き始めた頃みたいな、なんとなく書きたいから書くみたいな気持ちになれたらな。

続けるって難しいなと思う今日この頃。